【モデル・ソンイ】「呼吸がおかしい…いつもと違う」生後2カ月の娘が緊急搬送。低月齢での感染症の怖さを経験しているからこそ今伝えたいこととは(RSウイルス感染症)
数々の雑誌や広告でモデルとして活躍中のソンイさん。私生活では7歳の男の子と2歳 の女の子のママです。インスタグラムでは元気なきょうだいの様子を投稿されていますが、娘さんは生後2カ月のころ、RSウイルス感染症で入院した経験があります。経緯や症状が詳細に記された投稿は当時、大きな反響があったそう。妊婦さんのRSウイルス母子免疫ワクチン接種が定期接種となる今、その経験を振り返ってあらためて思うこと、これから赤ちゃんを迎える妊婦さんに伝えたいことを聞きました。
息子の通う園で体調不良が流行。よくある風邪だと思っていた
娘さんがRSウイルス感染症を発症するより先に、息子さんが発熱。通っていた園では発熱などの体調不良が大流行していた矢先だったといいます。
「日曜日に息子が嘔吐して39度の発熱。翌日に受診したところ、風邪という診断でした。昼には熱も下がり、体調回復。食欲もあり、わりとすぐに回復したので、本当によくある風邪だと思っていたんです。でも、きっとあのとき、息子はRSウイルスに感染していたのだと思います。結局その後、息子のクラスの3分の1が体調不良でお休みとなり、念のため、息子は園をお休みしました」 (ソンイさん)
その2日後、娘さんは初めての予防接種を受けた夜に38.2度の発熱。翌日に熱は下がったものの、元気がなく、母乳の飲みも進まず、夕方からせきが出始め、大量の目やにが出てきました。
「当初は予防接種の副反応かなと思って様子を見ていたんです。でも夕方ぐらいからせきが出始め、夜には呼吸が苦しそうだったので、これは受診したほうがいいと思いました。ただ、当時すでに感染症が流行していたのか、夜間救急に電話すると、入院するとなっても満床だから受け入れできないという返事が5件続いて…6件目の病院でていねいに症状を聞いてもらい、相談させていただきました。
娘に排尿があることなどから『今夜は様子を見て大丈夫』と言われたので、その日は救急受診を見送ったんです。ただ、無呼吸になるのが心配で、ほぼ徹夜で呼吸チェックしていました」(ソンイさん)
RSウイルス感染症の診断。軽かった症状がどんどん悪化し入院
翌朝受診すると、娘さんはRSウイルス感染症と診断されます。ただ、この時点では発熱もなく、呼吸も安定してきていたため、自宅療養に。 しかしその翌日から再び発熱し、せきも悪化。娘さんはほとんど眠れず、入院直前には呼吸や顔色に異変が見られたそう。
「せきがひどく、泣きすぎて声もかれてしまい、とてもかわいそうで…。午前4時ごろ、なんとなく嫌な感じがしてずっと娘の様子を見ていたのですが、“これはいつもと違う”と思いました。乾いたせきをして呼吸が荒く、排尿もないし、顔色もくすんで…。ゆっくり寝かせて呼吸を観察すると、胸の下あたりが引っ込むような動き。RSウイルス感染症の診断を受けたときに調べ、危険な呼吸として頭に入れていた“陥没呼吸”だ、と思いました」 (ソンイさん)
ソンイさんは、熱性けいれんを経験した方のSNSで「動画を撮って時間を計ったり、記録したりしておくと医師に説明しやすい」という情報を思い出し、娘さんの呼吸を医療従事者への報告用に動画で記録。
「明け方に救急車を呼ぶのは申し訳ない気がして迷ったんですが、#7119 に相談したら『すぐ呼んでください』と言われて、連絡しました。救急車内で、酸素飽和度を測ると87%。『これは苦しかったはず。救急車を呼んで正解です』と言われて、そのまま入院となりました」(ソンイさん)
href="https://www.instagram.com/p/CuqXpq7PMxb/?img_index=2" target="_blank" class="linkClick" style="text-decoration: underline">インスタグラムに投稿された、入院直前の娘さんの動画
RSウイルス感染症患者の大部屋には、生後間もない赤ちゃんも
入院は約1週間。RSウイルス感染症が流行していたため、専用の大部屋が設けられていたそう。そして保護者の付き添いはできませんでした。
「専門家の目が24時間届くことは安心でしたが、面会は1日数時間。点滴や酸素マスクがつながれていて抱っこもほとんどできない。搾乳した母乳を届け、見守ることしかできませんでした。
同じ部屋には、生後間もない赤ちゃんから4歳まで8人の子がRSウイルス感染症で入院していました。 せきが苦しくてずっと泣いている子も…。RSウイルス感染症がこんなに怖い病気だなんて知らなかったです。正常な呼吸を奪う病気は本当に恐ろしいと実感しました」(ソンイさん)
症状はすぐに改善せず、1度せき込むと止まらなくなってしまうため、哺乳はストップとなり点滴に。入院3日目、医師からは「ICU(集中治療室)に移って人工呼吸で呼吸を助けることになるかもしれない」との説明があったそうです。
「ICUと言われた瞬間、頭が真っ白になりました。『仮に人工呼吸になった場合でも後遺症は残らないでしょう』と言われ、安心したのを覚えています。
幸い、4日目には症状が安定し、酸素濃度も改善。徐々に回復へと向かって入院から8日目に退院できました。
病院は、自宅から車で40分ほど。病院の滞在時間を確保するために仕事を調整し、夫に上の子の園の送迎やお世話をまかせて、乗り切りました。搾乳した母乳を届けていましたが、入院中は授乳できなかったことで、母乳の出も悪くなり…。大変でしたが、娘が元気になっていく様子を見て本当に安心しました」(ソンイさん)
子どものいる家庭ではRSウイルス感染症は身近な病気。ワクチンは重症化を防ぐ安心材料に
娘さんの感染を経験したソンイさん、RSウイルス感染症はインフルエンザなどと同じくらい子どもがかかりやすい感染症だと意識が変わったといいます。
「きょうだい児のいる親しいママさんから『実はうちの子もかかったことあるよ』と聞いて、きょうだいがいると避けられないことだったのかなと、思いました。また、妊婦さんが打てる予防のためのワクチンがあるということも、私は娘を妊娠中、聞いたことがありませんでした。入院は大変でしたし、場合によっては肺炎などもっと重症化することもあるんですよね。4月からRSウイルスワクチンが定期接種になるのは、これからの妊婦さんにとって自己負担なく、心配を減らせる安心材料。できる予防があるならば、するに越したことはないと思います」(ソンイさん)
お話・写真提供/ソンイさん 取材・文/茂木奈穂子、たまひよONLINE編集部
息子さんが生まれてから、夜間救急対応している自宅周辺の病院をリストアップしていたというソンイさん。そんな日々の対策が、娘さんの入院時に役立ったそうです。
また、娘さんの入院までの経緯を詳細に記すことや、呼吸動画を公開することに迷いもあったとのことですが「いつか誰かの参考になるかもしれない」と公開を決意。公開後は長い期間にわたって反響がありました。「万が一、同じ症状になったときにすぐ対応できる」「この動画を見てすぐ病院に行けた」というメッセージが届き、子どもが同じような症状になった際のママたちの不安解消につながっています。
RSウイルス感染症に限らず、ワクチン接種など子どもの病気に対する備えや対策の大切さを、ソンイさんのお話から強く感じました。
ソンイさん
PROFILE
1989年生まれ。中国大連出身。モデル。雑誌『Popteen』『BLENDA』などで活躍し、テレビやイベントにも多数出演。2019年3月に男の子、23年4月に女の子を出産。家族との日常、旅行や美容について発信するSNSは同世代の女性から圧倒的な支持を集めている。
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2026年2月の情報で、現在と異なる場合があります。


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