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小さいころからの「3つの習慣」が、わが子の可能性を育てる!【脳科学者監修】

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子供との触れ合い
⚫︎写真はイメージです 写真提供/ピクスタ

今月のテーマは「子どもの可能性を育てる習慣」についてです。
「たまひよ」アプリユーザーの経験談を聞くとともに、3児の母であり、脳科学が専門の認知科学者、細田千尋さんにアドバイスをいただきました。

スキンシップや声かけのほか、子どもの意思を尊重したり五感を大切に

最初にみんなの声からご紹介します。

Q:普段からお子さんの発育・発達のために意識的にしていることはありますか?また、どんな習慣がいいのか聞きたいことはありますか?

「なるべくたくさん話しかけるようにしています」(すー)

「安心感を与えるために、ハグをしています。これも発育や発達にどのような影響を与えているのか知りたい」(ミルクティ)

「スキンシップとポジティブな声かけを心がけています。怒ってしまったときには、落ち着いてからどうしてお母さんが怒ったのか(何が危なかったのか、嫌だと思ったのか)と、次に同じ状況のときにはどうしてほしいかを伝えています」(こずこ)

「手足の刺激が大事と聞いて、赤ちゃんの時から寝るときに手足のマッサージをしたり、室内はできるだけ裸足で過ごさせたりしています。言葉で説明する力をつけるにはどんな習慣が有効かを知りたいです!」(ゆか)

「毎日、絵本を読んでいます」(あい)

「絵本の読み聞かせは本当に子どもの発達によいのか?が知りたいです」(まどかちゃん)

「脳によいとのことで、ピアノを習っていますが、本当かどうか知りたい…」(ぽんし)

「音楽をかけっぱなしにしても大丈夫か心配です」(たまひよ)

「1歳10カ月の娘です。とにかく会話をしています。子どもが何かしていることに対して、『~~だね』ではなく、『なにしてるの?』『~~してどうなった?』などと聞いてみると、予想外の回答から子どもの想像力の豊かさに驚かされますし、娘の中で行動や気持ち、状況を言語化する練習になればいいなと思っています。その際に極力、娘がした話を正しい文章のつくりに直して繰り返すと、文章の構成能力がみるみる上がっているなと肌で感じています」(みき)

「好きなおもちゃで遊ぶ。目の輝きや集中力がすごい。このようなとき、脳では何が起きているのかしら?」(まあ)

「脳の発達によい新生児のときの遊び方、触れ合い方が知りたい!(どう遊んであげたらいいのか分からないので…)」(わらび)

「絵本を読む。散歩のときに周りの気候や景色などを実況する。子どもの機嫌に合わせて『うれしいね』『悲しいね』など感情を言葉で表現(共感?)する」(ぽんぽこ)

「まだ1歳なので、心が安心で満たされるように気をつけています。抱っこしたり、一緒に遊んだり、できるだけ声をかけたり。0歳や1歳からできる脳にいい習慣はあるのでしょうか?」(ぽちょん)

「目を見てたくさん話しかける。足や手をよく触る。絵本を読み聞かせることをしています」(おいも)

「何でも本人がやりたがったら危なくない範囲でやらせてみています。みかんの皮むきや、食料品の片付け、お化粧のマネなど。脳の発達に指先の細かい作業がよいと聞いて、みかんが大好物の娘にぴったり!と思って、みかんの皮むきを自分でやらせてみましたが、他にどんなことがいいんでしょうか?」(まんじゅう)

「五感を刺激するような体験を意識したいが、具体的にはどのような活動がよいのか。また、そのときの大人の話しかけ方や対応、反応の仕方なども知りたい」(きなこんぐ)

みなさん、いろいろと考えてお子さんと接していることがうかがえますね。半面、これで本当にいいのかという声も見受けられました。そこで脳科学者であり、子どもと親の支援にも取り組んでいる細田千尋先生に脳科学的にも立証されている子どもへの関わり方について、お話をお聞きしました。

脳科学が教える「わが子の可能性を育てる」3つの習慣

ハグや抱っこが「安心する脳」をつくる

「安心感を与えるためにハグしています」というコメント、とても大切にしてほしい習慣です。
身体的なふれあいは、オキシトシンというホルモンの分泌を促し、不安や恐れをつかさどる扁桃体の過活動を抑えることで、情動を安定させます(Feldman, 2017)。安心・安全を感じている子どもは、前頭前野(思考・判断・感情制御を担う脳部位)がしっかり発達することが縦断研究からわかっています。
抱っこ、マッサージ、手をつなぐ、形はなんでもかまいません。親のぬくもりが、子どもの脳の土台をつくります。

「なにしてるの?」の一言が思考力を育てる

「〜〜だね」と答えを与えるより、「どうなった?」「どう思う?」と問いかける会話が、子どもの思考力を伸ばします。これは脳科学が推奨する「サーブ&リターン」という双方向のやりとりで、子どもの発信に大人が応答するたびに、神経回路が強化されていきます。
「子どもの言い方を正しい文章に言い直して繰り返している」というコメントもありましたが、これは言語習得研究で「リキャスト」と呼ばれる非常に有効な手法です。

絵本の読み聞かせ:「毎日」がやっぱり正解でした

環境省の大規模調査「エコチル調査」では、約3万6千組の母子データを分析した結果、読み聞かせの頻度が高いほど、3歳時点でのコミュニケーション・運動・問題解決・社会性など5つの発達領域すべてにおいて発達スコアが高いことが明らかになりました(Nakamura et al., 2026)。

この結果は、親の学歴や世帯収入、スクリーンタイムなどの影響を統計的に取り除いても変わらなかったことも重要なポイントです。
また、読み聞かせ頻度の高い家庭では、子どものテレビ視聴時間や、親が近くでスマートフォンを操作する時間も短い傾向があったこともわかっています。「毎日読む」という習慣、自信をもって続けてください。

ピアノや音楽は「能動的」に楽しむのがポイント

音楽のトレーニングが言語処理・記憶・注意制御に良い影響を与えるという研究は蓄積されています(Moreno et al., 2011)。
ただし「かけ流しだけ」の効果は限定的です。一緒に歌う、音楽に合わせて体を動かす——親子で能動的に楽しむことが、脳への効果を高めます。

最後に:やってはいけないことについて

慢性的な叱責や、予測できないかかわりは、ストレスホルモン(コルチゾール)の過剰分泌を招き、記憶に関わる海馬の発達に悪影響を及ぼすことがわかっています。
怒ってしまったあと、落ち着いてから「なぜ怒ったか」を言葉で伝えているというコメントがありましたが、これは感情調整を学ぶ機会として、脳科学的にも非常に理にかなっています。

特別なプログラムは必要ありません。毎日のふれあい・会話・絵本の積み重ねが、子どもの脳を着実に開いていきます。

ハグ、声かけ、読み聞かせや能動的に音楽を楽しむことは、子どもの脳にいいことが脳科学の面からも認められていることなのですね。ぜひ毎日のふれあいを大切にしていきたいですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

細田千尋さん

細田千尋さん

PROFILE)
医学博士・認知科学者・脳科学者。慶應義塾大学大学院教授および、東北大学加齢医学研究所、東北大学大学院情報科学研究科准教授。内閣府 moonshot研究目標9プロジェクトマネージャーなど複数の研究代表を務める。文部科学省中央教育審議会教育課程部会委員。近著に『幸せを手にできる脳の最適解〜ウェルビーイングを実現するレッスン』(KADOKAWA)など。3児の母。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2026年4月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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