【医師監修】”赤ちゃんの鼻水が止まらない!” 受診の目安は?考えられる病気は?
赤ちゃんの鼻腔は、大人よりも狭くて粘膜が敏感。免疫力も弱いため、ウイルスなどの刺激ですぐに鼻水が出たり、鼻詰まりを起こしがち。鼻水には、鼻から体内に侵入する刺激を押し出す働きがありますが、赤ちゃんは病気になると進行が早く、重症化することも…。「いつもと違う」と気づいたときの受診の目安や、考えられる病気について、小児科医の山中龍宏先生に聞きました。
鼻水が出たときの受診の目安
「サラサラした鼻水が止まらない」
「黄色っぽいドロドロした鼻水が出る」
などの症状には要注意。
「機嫌が悪い」
「おっぱいやミルクが飲みにくい」
「食欲がない」
「呼吸しにくい」
などの場合は、熱がなくても受診しましょう。
“鼻水が出たとき”受診の目安とタイミング
赤ちゃんの症状ごとに、受診の目安をまとめました。チェック項目の症状に1つでも当てはまったら、該当するタイミングを参考に受診を!
★診療時間外でも受診
☑呼吸が苦しそう など
★診療時間内に受診
☑食欲がなく、機嫌が悪い
☑上記の症状がない場合 など
☑鼻水が黄色くドロドロしている
☑鼻水・鼻詰まりが数日間続いている
☑おっぱいやミルクが飲みにくそう
☑鼻詰まりで眠れない
☑口が常に開いている
☑発熱を伴っている など
★おうちケアでOK
☑上記の症状がない場合 など
“鼻水が出た”とき医師に伝えたい3つのこと
受診の前に、赤ちゃんの様子をもう一度チェック。
1.発熱の有無は?
2.鼻水の色は?
3.鼻水はどのくらい続いている?
“鼻水が出た”ときに考えられる病気は?
□RSウイルス感染症
□インフルエンザ
□風邪症候群(かぜしょうこうぐん)
□気管支炎(きかんしえん)
□アレルギー性結膜炎
□アレルギー性鼻炎(※1)
など
※1:0歳代の鼻水がアレルギー性のものかどうかは、まだ診断できません。1歳代であっても、食物アレルギーやアトピーなど、すでにアレルギー疾患がある赤ちゃんなら診断されることもありますが、通常、アレルギー性鼻炎と診断できるのは2歳以降です。
「さっきまで何でもなかったのに、夕方になったら急に鼻水が出てきた」など、赤ちゃんの具合は、急に悪くなりがち。“いつもと違う”と感じたら、適切なタイミングで受診することがいちばんです。赤ちゃんの様子をしっかり観察し、症状に合ったケアをしたいものですね。(文・ひよこクラブ編集部)
初回公開日 2018/6/13
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