2歳の子にぴったりの知育玩具とは?
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周囲のさまざまな出来事を理解し始める2歳からは、1歳のころに比べて遊びの幅がグンと広がります。一人で集中して遊ぶこともあれば、ママやパパと一緒に遊びたくなることも。おもちゃコーディネーターでもある、みくりキッズくりにっく院長の本田真美先生に聞いた、2歳の子にぴったりの知育玩具選びのコツをまとめてみました。
創造力や表現力を刺激するものを
2歳の子にぴったりの知育玩具ってどんなもの? おもちゃの種類、遊び方別に、小児科医の本田先生に聞きました。
【積み木・ブロック編】構成力と集中力を発揮させるパズルおもちゃも有効
2歳になると、おうちや車など、自分のイメージを描いたうえで積み木やブロックを組み立てられるようになります。構成力や想像力がはぐくまれる時期なので、パズル式のおもちゃにも夢中になります。同じ作業を繰り返しているように見えることもありますが、それは子どもなりに試行錯誤している証拠。集中している時は邪魔をしないように、静かに見守りましょう。
【見立て遊び・ごっこ遊び編】身近な仕事のものまね遊び
2歳からのごっこ遊びは、より身近にいる働く人たちのまねごとを楽しむようになります。たとえば電車が好きな子どもなら、運転手さんや車掌さん。ままごとセットに夢中になるのもこのころからです。そうしたお仕事関連のおもちゃは夢中になりやすいでしょう。人形を使って食事や着替え、トイレの見立てごっこをすれば、生活習慣も身につきます。
【仕掛けおもちゃ編】手と指を動かすことで、動きの生まれるおもちゃ
2歳になると手先が器用になり、これまで以上に細かい仕掛けのあるおもちゃで遊ぶことができるようになります。手や指を動かしながら、仕掛けおもちゃの動きを見ることで、動くものを目で追う力も身につきます。ボールをスロープに転がすようなおもちゃでは、ボールの動きを予測するようにもなります。
【お絵描き・粘土編】
2歳のお絵描きは、なぐり描きとはいえ、円などの形を描くようになります。手の運動にもなるし、表現力も養われます。クレヨンなどで色の使い分けも子どもにとっては大きな楽しみ。安全性に配慮した、食品に使われる香料を使用したクレヨンもあります。粘土は1歳の時と同じように、天然成分のものがよいでしょう。色を学べるカラフルな粘土もあります。
2歳のおもちゃは、創造力や表現力を刺激するようなものがいいようです。ママ・パパは遊びのサポート役。先回りしておもちゃの使い方をあれこれ教えるのではなく、見守って子どもに使い方を考えさせるのも能力を伸ばすコツ。2歳の子に適した知育玩具を選んで、子どもの遊びをサポートしましょう。 (取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)
監修/本田真美先生(みくりキッズくりにっく 院長)
小児神経専門医。東京慈恵会医科大学卒業。国立成育医療研究センター、都立東部療育センターなどを経て現職。おもちゃコーディネーターでもあります。