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幼稚園入園後にママ&パパが抱える悩みとは?

更新

幼稚園準備もひと段落して、入園式の日が近づくと、わが子が幼稚園に上手くなじめのるかと不安に思うことがあります。そして同時に、ママやパパ自身も幼稚園のスケジュールをこなし、保護者との付きあいをうまくやっていけるのかと、心配になることも多いのではないでしょうか。パパやママ自身が不安になっていると、その気持ちが子どもへ伝染することもあります。悩みをひとりで抱えこまず、ひとつひとつ一緒に解消していきませんか。

幼稚園入園後、ママ&パパはどんなことで悩みを感じる?

幼稚園の入園を控え、また入園後にも悩みや心配があるものです。パパやママは、どういったことに不安を感じているのでしょうか。代表的なものが以下になります。

□子どもが園で馴染めるか、また友だちとうまく遊べるか
□ママ友&パパ友など保護者との付き合い
□月謝などの費用の問題
□幼稚園の行事やイベントへの参加・役員や係の仕事
□子どもが園の様子を話してくれない

子どもの悩みとパパやママ自身の心配ごとも

ママやパパが、一番気になるのはやり子どものことです。「わが子が園に馴染めるか」「友だちと仲良くできるのか」といったこと。けれど入園前に悩んでいたことのほとんどは、友だちと楽しく遊んだり先生と話したりするなど、時間の経過とともに解消していくので、ほとんど心配はいりません。では、それ以外のパパやママ自身の悩みはどうすればいいのでしょうか。保護者同士の付きあいや園の役員や保護者活動など、初めてづくしのことに不安を感じることが多いようです。パパやママが負担や不安に感じることについて聞いてみました。

悩み1
もうすぐ入園ですが、おむつがはずれていないので、幼稚園で子どもがとまどわないか心配です

個人差があるのであせらないで!
入園前になると、パパやママからもよく相談される悩みです。2歳半〜3歳になるとおむつがはずれている子もいれば、幼稚園入園時にまだはずれていない子どももいます。すでにおむつがはずれている子どもでも遊びに夢中になっていると、おもらしすることもあります。まだおむつがはずれていなくても、友だちと一緒に過ごすようになると、徐々にトイレに行くタイミングがつかめるようになることも多いようです。おむつはずれは個人差があるので、それほど心配はいりませんが、子どもが自信をもって園生活を送る第一歩と考え、家庭でもトイレの自立を促しましょう。


悩み2
子どもが幼稚園に行きたがらなくなりました。行きたがらない場合は、転園したほうがいいのでしょうか。

子どもに行きたくない理由を尋ねて、先生に相談を
病気など特に体調が悪くない限り、多少子どもがぐずったりしても幼稚園に連れて行きましょう。子どもの年齢にもよりますが、行きたくない理由をママから子どもに尋ねてみてはいかがでしょう。また、幼稚園の担任の先生に相談して原因を探ってもらう方法もあります。行きたがらない理由は、ママと離れたくないといったことや、仲良しの友だちとケンカしたといったことがほとんどです。登園して、保育室以外の別の場所で園長先生や主任の先生などの協力を得て、絵本を読んだり一緒にすごしたりするうちに、子どもの気持ちも落ち着いていきます。幼稚園では、園全体の協力体制の中で子どもに寄り添って、共感しならが子どもの不安を取り除いていくので、親が心配するほど深刻になることはほとんどありません。心配なときは、園の先生に相談しましょう。


悩み3
たいしたケガではありませんが、擦り傷や切り傷、打撲でアザになっていることがあります。先生に伝えたほうがいいのでしょうか。

まずは、担任の先生に尋ねてみては
擦りむいたり転んだりするちょっとしたケガをした場合も、先生から保護者のみなさんに連絡しています。なかには友だちとケンカして、ひっかいたり、がぶりと噛んでしまったりすることがあります。子どもは、相手に自分の意思をうまく伝えられなくて、こうした行動にでてしまうことがあります。そういったときも先生から、事の顛末を子どもに尋ねて保護者に連絡します。ただ、先生が見ていないところで転んだりして、すり傷をつくることがあります。ケガのほとんどは、夢中で遊んでいるうちにできたものです。頻繁にケガをしていて不安に思うときは、先生に尋ねてみてはいかがでしょう。


悩み4
子どもが友だちと仲良く遊べていないようで心配です。どうすればいいのでしょうか。

友だちと遊ぶ楽しさがわかるようになるまで、少し様子をみては
幼稚園に入園したばかりのころは、ひとりひとり好きな遊びを楽しんでる姿が多く見られます。ひとりで遊んでいても、何かに夢中で遊んでいるのなら大丈夫。3歳くらいは、ひとりの世界を楽しんでいるので、友だちと遊ぶ楽しさを経験するのはまだ先のこと。先生や友だちと一緒に遊ぶことで、「みんなと遊ぶと楽しい!」ということをだんだんと知っていくものなのです。園では、ひとりでぽつんとたたずんでいる子どもがいたら、「何をして遊びたい?」などと、子どもたちに聞きながらやりたいことを見つける援助をしたり、子どもの様子を見て遊びの輪の中に入れるように誘導したりしています。子どもたちも友だちと一緒に遊ぶと、ひとりで遊んでいるよりも遊びの内容がさらに広がり、スケールアップするので、自然と友だちと遊ぶ楽しさや喜びがわかっていきます。しばらく様子を見てみてはいかがでしょう。


悩み5
子どもと幼稚園の話を聞いてもなかなか話してくれないのですが、どうすればいいのでしょう。

焦らず、自然に話してくれるようになるまで待って
ママやパパが幼稚園の友だちのことを聞いても、あまり話してくれないこともあるようです。心配になることもあるでしょうが、園のことを話してくれない=幼稚園が楽しくないというわけではありません。3歳くらいの子どもは、まだ語彙も少ないので楽しいことがあっても、まだ上手く伝えられないということがほとんどです。話してくれない子どもの姿に保護者もヤキモキすることもあるでしょうが、あまり質問責めにしないように注意しましょう。子どもの話を聞きたいときは、おやつなどを食べながら「今日ね、ママ(パパ)は、◯◯したよ」などど、ママやパパからその日の出来事や楽しかったことを話しかけてみてはいかがでしょう。話しているうちに、だんだんと幼稚園や友だち、楽しかった出来事など話してくれるようになります。


悩み6
私は人見知りで、ママ友やパパ友など保護者との付きあいが苦手です。どう接したらいいの?

子育ての喜びを分かち合う仲間として考えてみては
ママ友との付きあいは、お互いの子どものことを相談できる頼もしいと感じる半面、グループになるとついていけないこともあり、面倒と思われることもあるかもしれません。学生時代の友人とは違い言いたいことを言えば角がたつし、付き合いが悪ければ疎外されるかもしれないと、心配になることもあるでしょう。ですが同じ年齢の子どもを育てる親同士ですから、行事を通して子育ての喜びやつらさを分かちあえるようになるものです。これから2年〜3年間という同じ時期を過ごす仲間として、考えてみてはいかがでしょう。


悩み7
思った以上に、幼稚園の費用が高くて、家計の負担になることも。軽くする方法は?

補助金制度に申請して、家計の負担を減らす方法も
幼稚園の費用の負担を軽くするため、市区町村の補助金制度があります。みなさんは、幼稚園を通してすでに申請されているはずです。ほとんどの家庭は、制度の対象ですから、負担が軽くなっているはずです。ただ、自治体によって、補助金制度は違います。費用の種類などによって細かく条件が設定されているところもあります。また、きょうだいの人数や年齢によっても変わりますので、自治体のホームページなどで条件について確認してみましょう。もし、家庭の収入が急激に変化して支払いが困難になる場合は、園に問い合わせましょう。ほとんどの幼稚園で、減免制度があるので早めに相談することが大事です。

悩み8
幼稚園の教育方針や、先生とあわないときは、どうすればいいの。あわない場合は、転園したほうがいいのでしょうか?

まずは園長や主任の先生に相談を
 園の見学をして、プレ保育も体験し説明会にも参加した上で決めたはずですが、担任の先生と合わないと感じたり、幼稚園の方針に違和感をもったりすることもあるかもしれません。一度、そういった気持ちになると、幼稚園や先生に対する不満は、どんどんふくらむばかりです。
「先生のどこが合わないと感じるのか」「幼稚園の方針のどこに違和感を覚えるのか」、一度、園長先生や主任の先生に相談してみてはいかがでしょう。
園は、担任だけでなく、園長や主任、他クラスの先生など全職員の協力体制の下、一人ひとりの子どもを見守っています。
「子どもの健やかな成長」が共通の願いです。よく話し合って、納得したうえで、判断することが大切ではないでしょうか。ただ、まだ入園したばかりの頃であれば、少し様子を見てはいかがでしょう。子どもが楽しく幼稚園ですごしているようなら、ドンと腰を落ち着けて、別の角度から幼稚園を眺めてみると、新たな発見があるかも知れません。

まとめ

幼稚園に入園したてのころは、子どものことや、パパママの心配はつきません。親も子どもも、まだ新しい生活になれていないということがほとんどです。慣れていけば、心配事もだんだんと少なくなるはずです。ですが、もし悩みがあれば、ひとりで抱え込まず園の先生やママ友、先輩ママに相談して解決しましょう。

監修
野上秀子さん
学校法人 野上学園久我山幼稚園園長。東京都私立幼稚園連合会常任理事、公益法人全日本私立幼稚園幼児教育機構調査広報委員会副委員長。40年の長きにわたり、幼児教育に携わる

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