【医師監修】赤ちゃんの下痢 受診のあとや長引くときのおうちケア&NG行動

RodicaCiorba/gettyimages
赤ちゃんが下痢をしたときのお世話は、コツをつかむとスムーズに。受診したあとや自宅で様子を見るとき役立つ、賢い“おうちケア”のハウツーを、小児科医の山中龍宏先生に教えてもらいました。
【記事監修】
緑園こどもクリニック 院長

Profile
1974年東京大学医学部卒業。同小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長を経て99年から現職。NPO法人Safe Kids Japan理事長など。
参照/Safe Kids Japanホームページ、『事故防止ハンドブック』(消費者庁)
“おうちケア”のポイントは4つ!
下痢をしたあとの赤ちゃんの機嫌がよければ、授乳やおふろなどはいつもどおりでOK。注意点をしっかりおさえてケアしましょう。
ポイント1:おしりを清潔に保つ
下痢をしたら、すぐにおむつを替えておむつかぶれ予防を。おしりは座浴(ざよく)かシャワーで洗うか、湯でしぼったガーゼでふいてあげて。
ポイント2:食べられるなら離乳食はいつもどおりに
食欲があれば、離乳食をお休みしたり、1段階前の状態に戻したりしなくてもOK。食欲に応じて、消化がいいものを1さじずつ、様子を見ながら与えて。
★これはNG! 乳製品を与える
ヨーグルトなどの乳製品は腸内で発酵しやすいため、下痢を促すことがあります。下痢の症状が完全に落ち着くまで与えないように。
ポイント3:こまめに少量ずつ水分補給して
赤ちゃんが飲めるもので、柑橘類以外ならなんでもOK。スプーンを使って、少しずつ何度も与えて。
ポイント4:機嫌がよければおふろもOK
熱が高くなく元気があれば、下痢が落ち着いているときに入浴OK。とくにおしりは石けんを使ってていねいに洗って。
下痢をすると多くの水分を失うから、一度にたくさんの水分を与えたくなりがちですが、これはNG行動でしたね。下痢も便秘も、水分補給は“こまめ”がポイント。ぜひ、覚えておいて。(文・ひよこクラブ編集部)
初回公開日 2018/06/27
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