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赤ちゃんの発熱の原因と対処法

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発熱はさまざまな病気の初期症状として現れます。熱の高い低いだけに注目せず、赤ちゃんの月齢、機嫌、食欲、そのほかの症状など、全身の様子を確認して対処することが大切です。

発熱の原因と受診の目安

赤ちゃんはよく熱を出します。発熱中、赤ちゃんの体の中でどのようなことが起こっているのかわかると、突然、高熱を出されても、あわてずに対応できるようになるでしょう。

熱が出る理由

体内にウイルスや細菌が侵入すると、体は体温を上げてそれらの増殖を抑え、体を守ろうとします。つまり、発熱は体の防御反応なのです。そのため、熱を下げることよりも、発熱の原因を調べたり、原因に対するケアを行うことのほうが大切です。

心配な発熱・心配のない発熱

乳幼児の場合、通常、37.5度以上を「発熱」と考えますが、熱の高さより機嫌や食欲などに注目してください。39度の熱が出ていても元気で食欲もあり、十分に水分をとれていれば、おうちで様子を見ていて大丈夫。反対に、熱は38度未満でもぐったりしていたり、水分もとりたがらない場合はすぐに受診してください。

☆確認すること
1 体温を測る
体温を測定し、どの程度熱が上がったかを確認。耳体温計は早く測れますが、使い方によっては測定値が不安定になることもあるので、わきのしたで測るタイプがおすすめです。わきのしたの汗をふきとってから測定しましょう。

赤ちゃんの平熱を知っておきましょう
平熱を知っておくと診断に役立ちます。通常、体温は朝は低く、午後から夜にかけて高くなるので、一日の体温リズムを知っておくといいでしょう。食事前や安静にしているときに測定を。

2 発熱以外の症状がないか
元気があるか、機嫌はいいか、食欲はあるか、おしっこはいつもどおり出ているかなどを確認。発疹(ほっしん)、下痢、嘔吐、鼻水、せきなどの症状がないかも観察してください。

3 水分がとれているか
発熱時には体内の水分が失われるので、嘔吐や下痢があるときは脱水症状に注意して。離乳食開始前なら母乳・ミルク、開始後なら湯冷まし、麦茶など、赤ちゃんが好んで飲むものなら何でもOK。少量ずつでもいいので、こまめに水分を与えることが大切です。

4 体温の変化を観察
体温の変化を調べておくと、診断に役立つことがあります。熱が落ち着くまでは数時間おきに熱を測り、体温の変化をメモ。受診時に医師に伝えます。

受診の目安

発熱があるときは、かかりつけ医を受診するのが基本です。低月齢の場合は、すぐに受診します。

●0~3カ月
3カ月以下の赤ちゃんは、元気にしていても容体が急変することがあるので注意が必要。元気がないなど気になる症状があるときはすぐに受診を。

○診療時間内に受診
・熱が38度未満で、元気で食欲がある
・熱が38度以上あるが、元気で食欲がある、あるいは水分がとれる

○診療時間外でも受診
・熱の高さにかかわらず、元気がない、まったく食欲がない、ぐったりしている、ひどく機嫌が悪い

●4カ月以降
発熱以外とくに気になる症状がない場合は、診療時間内の受診で大丈夫。40度以上の熱があるときは全身状態がよくても受診してください。

○様子をみてOK
・熱が38度未満で、元気で食欲もある、水分がとれる、鼻水やせきなど明らかな風邪症状がない

○診療時間内に受診
・熱が38度未満で、元気だけれど鼻水やせきが出ている、発熱に気づいた翌日に症状が悪化している
・熱が38度以上あるが、元気で食欲がある、水分がとれる

○診療時間外でも受診
・熱は38度未満だが、元気がない、まったく食欲がない、ぐったりしている、ひどく機嫌が悪い
・熱が38度以上で、元気がない、まったく食欲がない、ぐったりしている、ひどく機嫌が悪い
・熱が40度以上ある

☆病院で医師に伝えたいこと
・熱は何度あるか  
・体温の変化  
・発熱以外の症状  
・水分や食事がとれているか  
・おしっこがいつもどおり出ているか

発疹が出ているときは?
発熱に発疹を伴う場合は、発疹が出た時期が診断の大きな鍵に。発熱と同時に出た、熱が下がってから出たなど、発疹が出た時期をきちんと医師に伝えましょう。

熱があるときのホームケア

熱を高くして病原菌と闘っている赤ちゃんが、少しでも気持ちよく過ごせるように、発熱のケア、水分補給、清潔などに気を配りましょう。

体の冷やし方

熱の上がり始めは寒けがするので冷やすのはNG。ふとんや洋服を着せて温めましょう。顔が赤くなったり、汗をかき始めたら、薄着にしたり室温を調節して涼しくします。タオルでくるんだ保冷剤などで体を冷やすときは、太もものつけ根(鼠径部・そけいぶ)に乗せたり、両わきに挟むなどすると効果的。

水分補給・授乳・離乳食

離乳食や食事はひとさじずつ様子を見ながら与え、食べられるものを食べられる量だけ与えます。受診後、医師からの指示があれば、水分とともに失われる電解質を効率よく補える経口補水液や赤ちゃん用イオン飲料がおすすめです。嫌がるなら赤ちゃんが飲めるものを与えましょう。スプーンなどでこまめに与えください。

おふろ

機嫌がよければ入浴して、汗と汚れを落とすのもOK。ただし、浴槽に長くつかると熱が上がることがあるので避けて。機嫌が悪いときはさっとシャワーで流す程度に。
発熱時は汗をたくさんかきます。汗が冷えると体温が奪われ、症状が悪化することがあります。汗をかいたらすぐに湯で絞ったタオルでふき取り、たくさん汗をかいたときは着替えさせて。

発熱時のNGケア

・温めて汗をかかせる→余計に体温が上がってしまう
・体を冷やしすぎる→血行が悪くなり、かえって病気を長引かせてしまう

解熱薬に頼りすぎないで!
解熱薬の目的は、熱が高くて眠れない、食べられないなどの不快症状を少しでも楽にすること。熱の原因となっている病気を治す薬ではありません。発熱は体が病気と闘うために起こる防御反応なので、むやみに解熱薬に頼るのはやめましょう。

まとめ

病原菌と闘っている赤ちゃんの体が少しでも軽くなるようにケアしつつ、全身状態をくまなく観察。受診が必要になったとき速やかに対応できるよう、状態の変化や気になることなどは、そのつどメモしておくといいですよ。(文・ひよこクラブ編集部)

監修
横田俊一郎先生
横田小児科医院院長。東京大学医学部付属病院小児科、社会保険中央総合病院(東京都新宿区)小児科部長などを経て、1993年に開業。ありふれた病気、健康増進のための医学、子育て支援をテーマに勉強を続けていらっしゃいます。

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