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赤ちゃんの痰(たん)がからむときの原因と対処法

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赤ちゃんは自分で痰を吐き出すことができないので、痰がつまって窒息する可能性もないとは言えません。痰がからんで苦しそうにしているときの対処法と注意点を理解して、早めにケアすることが大切です

赤ちゃんの痰の特徴

痰とは何で、どうして出るのか知ることは、痰のケアをするうえで大切。また、原因となる病気によって痰の色や状態が異なるので、痰が出るときはしっかり観察するようにしてください。

痰が出る理由と痰の種類

痰は、鼻の奥や気管などの粘膜から分泌された液に、細菌やウイルス、ほこりなどの異物が混ざったものです。病菌体など体に取り込みたくない異物を体外に出すために痰が出るのです。痰の色や状態によって、痰に混ざっているものや、体の状態を推測することができます

☆痰の色と状態をチェック
●透明な痰→ウイルス感染やアレルギー反応があるときに出る
●黄色や緑色の痰→ウイルス感染の後半に多いが、細菌感染していることもある
●赤色の痰→のどの粘膜が傷ついて血が混じっているときに出る
●粘りけのある痰→体内が水分不足だったり、空気が乾燥しているときに出る

赤ちゃんの痰の症状

痰がからんだとき大人はゴホンとせき込んで吐き出せますが、赤ちゃんにはできません。そのため、少しの痰でもせき込み、のどの奥でゼロゼロと音が鳴ったり、せきとともに嘔吐することがあります。また、ねばねばした痰が増えると空気の通り道をふさいでしまい、呼吸が十分にできなくなることも。痰がからんでいるときは、赤ちゃんの状態をしっかり観察してください。

●鼻水による痰
風邪をひいたりして鼻水が増えると、粘りけのある鼻水がのどのほうに流れ込むことがあります。この場合も痰と同様の症状が現れます。あお向けに寝ているときに痰が絡む原因は、鼻水のことが多いです。

●アレルギーによる痰
ハウスダスト、ダニ、花粉、ペットの毛、特定の食品などのアレルゲンを体外に排出しようとするときも痰が増えます。せきや鼻水などの症状がないのに痰が増えて苦しそうにしているきは、アレルギー反応を疑いましょう。

受診の目安

赤ちゃんは痰を吐き出せないため、とくに気道が狭い低月齢の赤ちゃんは、急に悪化して呼吸困難を起こすこともあります。状態をよく観察し、受診するかを判断してください。

○様子をみてOK
・ゼロゼロ音が徐々に少なくなり、元気で水分がとれる

○診療時間内に受診
・痰以外に発熱、鼻水、下痢、嘔吐などの症状がある。
・ゼロゼロ音がしているが、眠れている
・ゼロゼロ音が長引いている

○診療時間外でも受診
・顔色が悪い
・呼吸が苦しそう
・母乳やミルクの飲みが悪い
・おしっこの量が減った

痰がからむときのホームケア

赤ちゃんはせき払いをすることで痰を出すことができないので、粘ついた痰をさらさらにして出しやすくすることが大切。そのために家庭でできることを知っておきましょう。

水分補給・室内の湿度

のどが乾燥していると痰のねばつきが高まり、痰が出にくくなります。母乳・ミルク、湯冷ましなどをこまめに与えてのどを潤しましょう。冷たい飲み物を与えると気管が収縮して痰がからみやすくなるので、少し温めて与えて。また、室内の乾燥にも注意。加湿器を使ったり、ぬらしたタオルなどを室内に干して、湿度は50~60%程度をキープしましょう。

痰が出るときの姿勢

たて抱きで背中を軽くトントンとたたくと、痰が出やすくなります。寝かせるときは上半身の下に枕やクッションを入れ、上半身を少し起こします。首がすわっている赤ちゃんは横向きに寝かせてもOK。横向きに寝かせて背中をトントンするのもいいでしょう。

鼻水を吸い出す

鼻水がのどに流れ込んで苦しそうなときは、鼻水吸い器で吸い取ってあげましょう。家庭のケアでうまく吸い出せないときは無理をせず、病院で処置してもらいましょう。

まとめ

大人はゴホンとせき込めば痰を出せるから、赤ちゃんは自分で痰が出せないということに、気づかないママやパパも多いかも。痰がからんで赤ちゃんが苦しそうにしているときは、ねばついた痰をさらさらにして、出しやすくするケアを早めにしてあげましょう。(文・ひよこクラブ編集部)

監修
横田俊一郎先生
横田小児科医院院長。東京大学医学部付属病院小児科、社会保険中央総合病院(東京都新宿区)小児科部長などを経て、1993年に開業。ありふれた病気、健康増進のための医学、子育て支援をテーマに勉強を続けていらっしゃいます。

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