連続で産休する際の職場への報告で気を付けること
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産休、育休から復帰したばかりなのに妊娠発覚、というケースも少なくありません。嬉しさの反面、妊娠を職場へ報告することに悩みを抱える人も多いでしょう。今回は、どのように職場と付き合っていけばいいのか、キャリアカウンセラーの三井愛さんにお話を伺いました。
三井 愛(キャリアカウンセラー)
中学校、高校の家庭科講師、食品メーカーにて商品開発を担当後、 自身の経験を活かし、キャリアカウンセラーとして、幅広い年代の方へ キャリアカウンセリングなどを行う。
一番大切なのは、伝えるタイミング
産休、育休から復帰したばかりの妊娠では、気になるのが職場への報告のタイミング。特に、職場の中で責任ある立場にある場合や、人数の少ない職場だったり、産休をとるケースが少ない職場では、より大きな悩みの種の一つになるでしょう。自分の後任はすぐにみつかるのか、きちんと引継ぎをするには、早めに伝えないといけない、取引先には、いつ伝えようか……など、いろいろなことが頭をよぎるのではないでしょうか。では、どのようなタイミングで職場に報告するのが良いのでしょうか。
まずは職場へ報告する前に、子育ての体制を整えるのが良いでしょう。会社へ少しでも早く妊娠の報告をしようという気持ちも大切ですが、二人の子どもを育てながら、仕事を続けていくには、パートナーや両親のサポートが不可欠です。まず、どのように子育てと仕事を両立していくのか、家族と相談しましょう。
そして保育園には、いつから入園できるのか、保育園に入れなかったらベビーシッターを利用するのか、両親にサポートしてもらうのか、といったいろいろなケースを想定しておかなければなりません。出産の時期によっては、すぐに保育園に入れず、職場復帰の時期が遅れてしまうこともあるでしょう。そのため、子育てと仕事を両立する体制を整えてから、会社へ報告をするようにしましょう。
職場へ報告する時期は、体調も落ち着き、流産もおきにくい、妊娠4~5ヵ月くらいの安定期に入るころがちょうどよいでしょう。最初に直属の上司へ報告をし、仕事の引継ぎや産休に入る時期、取引先への連絡などをどのように行うのか相談してみましょう。同僚への報告は、そのあとに様子を見ながら、伝えていきましょう。
ただし、体調がすぐれない日が続くようであれば、早めに妊娠したことを上司に報告し、勤務について相談をしましょう。妊娠中の体調は個人差が大きいので、自分の体調をまず第一に考えながら働きましょう。
連続して産休をとる場合、4年ほど会社を休むことになります。職場復帰後、同じ仕事内容で、同じ条件で働くことができるとは限りません。また上司や同僚、働いている人の中に知り合いも少なくなるかもしれません。職場復帰後をよくイメージして、会社と相談することが大切です。長く会社を休み、職場復帰した場合、周りの目が気になったり、子どもが小さいときは、子どもが体調を崩し会社を早退しなければいけないことも頻繁に起こると思います。二人目の産休をとるときは、復帰後も子育てと両立させながら、仕事を続けていきたいのか、自分自身の考えを固め、子育てをどのように行っていくのか、パートナーと役割を話し合っておきましょう。
出産後も働きたい前向きな気持ちを伝えよう
ずっと続けてきた仕事だった場合にはやりがいも感じていて、出産後も続けていきたい気持ちが強い方も多いでしょう。しかし、二人の子どもを育てながら、今までと同じ仕事内容をこなせるのか、イメージができず、自信がもてないと感じるかもしれません。
しかし、仕事にやりがいを感じているのであれば、職場復帰後も仕事を続けていきたいという意思を会社へ伝えておきましょう。職場復帰後、会社と相談して、時短勤務にしてもらったり、パートタイムに切り替えてもらえるようなケースもあります。最近では、在宅ワークを認めてくれる会社も増えてきているので、出産後も仕事を続けるという強い気持ちを持つことが大切です。
今の職場で2度目の産休に入りました。
私も1度目の時は「続けるの?」とか「復帰できるの?」とか色々言われました。
別部署の関係ない人から特に。
今回は2度目でもあるし、体調も良かったので上司以外には6ヶ月まで公表しませんでした。
1度目の時言われた他部署の人からはやっぱり今回も「二人目なんて今度こそ復帰できないよ」とか言われましたが…
どうしても重作業とか、色々周りにも負担かけることは事実なので、感謝とできるだけ迷惑かけない気持ちは忘れないよう働いていましたが…。
生活のこともあるし、あとは割りきって過ごしてました!
2度目の産休をとられたこちらの方は、1度目の妊娠の時に別部署の関係のない人からいろいろ言われたので、2度目の妊娠時は、体調もよかったので、上司以外には、6か月に入るまで公表しなかったそうです。仕事をしていく中では、感謝の気持ちで過ごされていたそうですが、否定的な発言がきつかったそうです。そういった場合には、ある程度割り切って過ごすのが大事ですね。
「二人目の出産後は、仕事を続けるのは無理じゃないの?」とか、会社に前例がない場合、やんわりと退職を勧められるようなこともあるかもしれません。法律により、妊娠を理由に仕事を辞めさせられることはありませんが、謙虚な気持ちで、出産後も子育てをしながら、働きたい気持ちを伝えましょう。
産休後も上司、同僚とよい関係を
産休に入ってからも、仲の良い同僚とこまめに連絡をとり、会社の状況を聞いたり、上司にも連絡をするとよいでしょう。順調に過ごしていることを伝えるとともに、自分の仕事を引き継いでくれた同僚への感謝の気持ちを忘れずにいましょう。無事に出産したら、会社への出産報告も忘れずに。
子どもの保育園、預かり先がみつかり、職場復帰できる目途が経ったら、上司に連絡して会社を訪問し、勤務について、相談を始めましょう。休んでいた期間のブランクを埋めなければいけないというプレッシャーもあるかもしれませんが、頑張り過ぎてしまうと長続きしません。子育ての経験は、仕事にプラスになるという思いを持って仕事に取り組んでいきましょう。
もしかしたら、なかなか子どもの預け先がみつからないということもあるかもしれません。会社に状況を報告し、いつまで復帰を待ってもらえるのか、相談してみましょう。
子どもを授かってから、出産、子育ての期間は本当にあっという間です。仕事と両立しながらの子育ては、とても大変なものですが、ずっと続くものではありません。子どもはあっという間に大きくなり、自立していってしまいます。一番かわいく、愛おしく感じる大切な時期の子育てを楽しみながら仕事と両立するためにも、職場とのコミュニケーションは欠かさないようにしましょう。
■文中のコメントは口コミサイト『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。