子どもの”好き・得意”を伸ばしてくれる絵本選書サービス「コノコテラス」を体験!
「子どもに絵本を読み聞かせてあげたい」と思っても、いざ書店や図書館に足を運んでみると、棚の前でどれを選べばいいのやら…と迷った経験のあるママ・パパは多いのでは?
現在、3歳の子どもを育てる筆者も、そんな迷える親の1人。わが子が保育園で思いのほか字が多く、こまかい描写の絵本を好んで読んでいることにびっくり! 0~2歳向けのものばかりだったわが家の絵本のラインアップを見直さなくては!と思っていた矢先に、3歳・4歳・5歳の子どもの個性に合った絵本を選書できるキュレーションサービス「conoco terrace(コノコテラス)」の体験イベントの情報を入手。横浜ベイクォーター内の乳幼児向け屋内遊び場「DADWAY PLAY STUDIO」で行われたイベントに参加してきました。
幼児期は得意なことを大人に認められて、自信をつけるのが大切な時期
「コノコテラス」とは、MI(マルティプル・インテリジェンス※)理論ほか、最新の脳科学の知見を集約し、凸版印刷が独自に開発した「8つの脳力」の中から、今の発達段階でどの脳力が働きやすいかを個性診断で判定、その子の得意分野を伸ばす絵本を教えてくれる新サービスです(2019年春より開始予定)。
イベントでは、「コノコテラス」の監修者である早稲田大学教育・総合科学学術院教授の本田恵子先生によるセミナーが行われました。先生によると、
「3~5歳の幼児期は、好きなことや得意なことを伸ばしながら『自信』をつけ、苦手なことにも挑戦する学びの基礎となる姿勢をはぐくむことが大切」なのだそう。
※アメリカの認知心理学・教育学の第一人者、ハワード・ガードナー博士が提唱する、脳の働きをフルに活性化させる学習方法
スマホでできる個性診断に基づき、おすすめの絵本を紹介
セミナーに続いて、スマホで「コノコテラス」の個性診断を体験! 年少コース(3歳児)、年中コース(4歳児)、年長コース(5歳児)の3つから、子どもの年齢に合ったコースをチョイスし、44の設問に選択式で回答していきます。
3、4歳児は、親から見たわが子の思考や行動パターンについて回答しますが、5歳児は親子でいっしょに絵を見ながら答えていきます。
ほんの3分程度で回答終了。結果チェックの画面へ進むと、
「言語・語学」
「論理・数学」
「内省」
「自然・博物学」
「身体・運動」
「視覚・空間」
「音楽・リズム」
「対人」
上記8つの脳力の中から、得意と診断された2つの脳力の説明と、かかわり方のアドバイスが表示されます。
ちなみに、わが子で診断してみると、「内省」と「対人」が得意な脳力のよう。診断結果とかかわり方のアドバイスは、読んでいてとても納得できる内容でした。
個性診断ののちに、第1候補から第4候補までの、4冊のおすすめ絵本が紹介されます。児童館で見かけたことはあったけれど、手に取ったことがなかったり、まったく知らなかった絵本ばかり。親にとっても発見があります。
絵本の内容を応用させる創作遊びで、知識が身につく!
イベントの後半には、ワークショップも。保育士さんによる絵本『スイミー』と『やさい』の読み聞かせのあと、子どもたちは野菜を輪切りにしたスタンプを使って、スイミーを作ってみようという創作遊びをしました。
本田先生によると、
「『読み聞かせ』は目に加えて、耳からも情報が入ってくるので絵本の内容がより理解しやすくなり、子どもの脳を大きく成長させる」そうです。また、
「絵本で習得した情報を実生活で体験することで理解が深まり、知識として身につきやすい」
とのこと。筆者が家事をしていて忙しいときに限って「絵本読んで」と子どもに持って来られ、つい「1人で読んでてよ!」と言ってしまうのですが、脳の成長のチャンスを逃していたわけですね…。自分の行いを反省しました。
「コノコテラス」では、今回ワークショップで行った創作遊びのような、絵本の内容を応用して理解を深める活動が記載されたガイドブックも提供されるそう。
イベントの翌日、うちの子におすすめされた第一候補の絵本『ちびゴリラのちびちび』を書店で購入し、読み聞かせをしてみました。もともと絵本が好きな子なので、「この本は格別食いつきがいい!」みたいな、即時性のある効果は見られませんでしたが、長い目で見ると、親子の触れ合いやかかわり方のバリエーションを増やし、能動的な学習姿勢を促す一助になるおもしろいサービスだと感じました。書店でじっくり絵本を選ぶ時間があまりとれない忙しいママ・パパにもおすすめです。(撮影・取材・文/ひよこクラブ編集部)
■取材協力
コノコテラス
凸版印刷株式会社
株式会社ダッドウェイ