「泣いたら抱っこ」はNG?今と昔じゃ真逆も!?育児の常識・非常識#離乳食・抱っこ編
昔は「よし!」とされていた赤ちゃんのお世話も、時代の変化や医療・研究の進化とともに大きく変わりました。それは、離乳食や抱っこにもあるようです。いったい、どのような違いがあるのか、助産師の岡本登美子先生に伺いました。
今ではやっちゃいけない、NG育児4
昔は正解とされていたのに、今では正反対の考え方となっていることも。実母や義母から「こうしなさい」と言われて困ったときのために、覚えておきましょう。
【NG 1】昔の常識:大人が口に入れてやわらかくしてから食べさせる
★今の常識はコレ!
大人の口腔内にいるむし歯菌や病原菌が、赤ちゃんに感染することがあります。衛生上の問題があるので、大人の口に入れてから与えるのは絶対にやめて。離乳食は、時期に合わせた大きさ・やわらかさに調理して与えるもの。大人がかみ砕いてやわらかくしていては、赤ちゃんの口の発達が促せません。
【NG 2】昔の常識:離乳食は4ヶ月から始めて
★今の常識はコレ!
以前は、4ヶ月から離乳食を始めるのが主流でした。でも、現在の厚生労働省のガイドラインでは、5ヶ月以降に始めるのがいいとされています。
【NG3】昔の常識:離乳食開始前に、果汁を飲ませる
★今の常識はコレ!
以前、母乳以外の味に慣らすために、果汁やスープを飲ませるよう指導されていた時代がありました。でも現在は、離乳食を始める前は、母乳・ミルクだけで十分、あえて果汁や湯冷ましを与える必要はないという考え方になっています。
【NG4】昔の常識:抱きぐせがつくから、泣いても抱っこしちゃダメ
★今の常識はコレ!
以前、欧米では、赤ちゃんをすぐ抱き上げると「抱きぐせ」がつくからよくないといわれていたことがありました。でも、現在、それは否定されています。抱っこの要求にママやパパが応じることで、赤ちゃんは、いつも自分を見守ってくれていると安心し、親子の絆が強く深まります。抱っこはどんどんしてあげて。
いつの時代にも、育児法には、確かな答えがあるものとそうでないものとがあります。さらに、後者にはブームがあり、正しいかどうかが時代によって変化することも。でも、一つだけ確かなのは、いつの時代も「赤ちゃんのことをいちばん知っているのはママとパパ」ということ。わからないことは小児科医などに相談し、育児ライフを楽しみましょう。(文・ひよこクラブ編集部)
■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)