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犬山紙子さんが語る「授乳に追い詰められた私」のこと

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授乳に悩んでいる真っ最中は、自分のことでいっぱいいっぱい。そんなときは今の状況を客観的にとらえると、気持ちがふっとラクになることが…。その糸口として、テレビ番組のコメンテーターなどで活躍中、そして最近授乳を卒業した先輩ママ・犬山紙子さんに、今だからわかる授乳への思いを語っていただきました。

授乳を完全に卒業した今、思うこと

「娘が1才6カ月のとき、夜寝る前のミルクをやめました。母乳はその3カ月前、私がインフルエンザにかかったことをきっかけに断乳。大変かと思ったら、泣いたのは一晩だけと意外とあっさりで、こちらが寂しかったくらいでした」(犬山さん・以下同)

上手に飲めなかった1カ月ごろが、とにかくつらかった!

「『授乳』という赤ちゃん時代ならではのお世話を終えた今、いろいろな気持ちが押し寄せてきます。2100gで生まれてNICUに入り、おっぱいより先に哺乳びんでミルクを飲んでいたこと。2カ月でおっぱいを飲み始めたこと。3カ月で私が仕事を再開し、仕事場に搾乳器持参したこと…。
いちばんつらかったのは、1カ月ごろおっぱいを上手に飲めなかったとき。乳頭保護器をつけていたんですが、ある日娘に保護器を飛ばされ、つい『バカ』って言っちゃったんです。すぐにハッとして、『これはまずい』と思いました」

授乳って想像以上に母親を追い詰める

「私は性格的にも母乳というものに固執はしないはずで、そのために妊娠中から本をたくさん読み、客観的に物事を考えられるはずでした。睡眠不足で心身ともにつらかったこともありますが、授乳って思いがけず母親を追い詰めるものだ、と実感しました。
そしてミルクにシフト。本を読んで授乳についての知識はあったので、子どもがミルクでも育つって知っていたし、『母乳じゃないと愛情不足』なんていううわさも『そんなことはない』ってわかっていました。ミルクにするって決めたら、気持ちが超ラクに!!  その後、娘が2カ月半ぐらいのときためしにおっぱいを吸わせたら、飲んだんです。あのときは吸う力がなかっただけ、成長を待てなかったんだな、って今は思います」

“母親=スーパーウーマン”この図式にちょっと待った!

「そもそもこんなにママたちが追い詰められるのも『母親=出産すると自然とスーパーウーマンになる』という価値観が成り立っているから。でも実際はこま切れ睡眠で疲れていて、体もボロボロ。私の場合、助けてくれたのは知識。ミルクでも全然問題ないって客観的に判断できました。自分で何かしないと追い詰められる一方ですから、ママは積極的に知識を吸収し、物でも人でも、何でも助けを求めたほうがいいと思っています」

関連:SNS上に巻き起こる「ママの疲弊」を『SNS盛』著者・犬山紙子さんがひも解く

いろいろな思いを持ちながら授乳を卒業した犬山さん。最後に授乳に悩んでいるママたちへ、犬山さんからメッセージです。

「授乳のときって赤ちゃんの体が熱いんです。生きるために全身で頑張ってる…本当に感動します。母乳、ミルクってこだわる前に、その熱を味わうと、こだわっていたものがふっきれる気がします」

『ひよこクラブ』2018年10月号の巻頭大特集は「おっぱい・ミルクのたし方・減らし方これがBest Style」。さまざまな月齢・授乳スタイルのママ27人のリアルな悩みに、助産師さんがアドバイスします。(取材・文/ひよこクラブ編集部 撮影/成田由香里)

Profile●犬山紙子さん
1981年12月28日生まれ。イラストエッセイスト。テレビ番組のコメンテーターとしても活躍。2017年1月に女の子を出産。育児についての思いを赤裸々につづるブログにも注目です。
公式ブログ:酒と泪と女と犬

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