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秋生まれの子はアトピー・アレルギーになりやすいの?予防策を小児皮膚科医に聞きました

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leadenpork/gettyimages

赤ちゃんが発症することの多いアレルギーの病気「アトピー性皮膚炎」。この季節になると、なぜか、”秋生まれの子はアトピー性皮膚炎になりやすい”というウワサが聞こえてきます。その本当のところや理由について、佐藤皮膚科小児科クリニックの佐藤德枝先生に伺いました。

アンケート結果でも、秋生まれちゃんに「敏感肌」「アトピー」が多い!?

赤ちゃんが生まれた季節と肌の状態の関係を読者アンケートで調査したところ、差は大きくないものの、秋生まれの赤ちゃんに肌がデリケートな子が多いという結果になりました。

Q1:赤ちゃんの肌が「デリケート」「アトピー性皮膚炎かも」と答えたママに、赤ちゃんの生まれた季節を聞きました。

1位 秋 30.0%
2位 冬 23.9%
3位 春 23.3%
4位 夏 22.8%

Q2:赤ちゃんが「アトピー性皮膚炎」と診断されたことがあるママに、赤ちゃんの生まれた季節を聞きました。

1位 秋生まれ
2位 冬生まれ
3位 春生まれ
4位 夏生まれ

※このデータは、0~1才4カ月までの赤ちゃんを持ったたまひよモニター会員ママ298人に2013年に実施したアンケート結果と、0~2才6カ月の赤ちゃんを持つたまひよモニター会員ママ82人に2017年に実施したアンケート結果を集計してまとめたものです。

秋生まれはアトピーやアレルギーになりやすいって言われるのはなぜ?

アレルギーは免疫が過剰に反応する病気。アトピー性皮膚炎は、かゆみのある発疹が体の部位の左右対称に繰り返し出ることが多い、アレルギー性の皮膚の病気です。秋生まれの赤ちゃんに発症しやすいといわれるのには、理由があるのでしょうか?

低月齢時期に低温と乾燥にさらされるため

「アトピー性皮膚炎になりやすい子は、

1)皮膚の保湿機能が弱い、
2)親がアレルギー体質、
3)肌がデリケート、

などの素因を持っています。秋生まれの子は、低月齢期に秋~冬の低温と乾燥にさらされ、皮膚の抵抗力が落ちてしまいがち。素因に低温と乾燥が加わることで、アレルギーやアトピー性皮膚炎になる確率が、ほかの季節生まれより高まる可能性があります」(佐藤先生・以下同)

予防をすれば発症を防ぐことが可能

「もちろん、秋生まれの子がみんなアレルギーやアトピー性皮膚炎になるわけではありません。秋生まれ以外でも、アレルギーやアトピー性皮膚炎と診断されることもあります。心配しすぎることはありませんが、秋生まれの赤ちゃんが低月齢期に低温と乾燥の環境にいるのは避けられません。皮膚の抵抗力の低下によるトラブルを予防するために、しっかり保湿をしましょう」

低月齢からの肌予防ケア

「生まれたばかりの赤ちゃんの肌はとくに乾燥しやすく、頬や口の周囲はよだれで汚れたりします。
またひじの内側、ひざに裏などの手足の動きによってこすれる部位は、ダメージを受けがちです。秋生まれの子は、とくに低月齢の時期にスキンケアの習慣をつけましょう」

スキンケアの基本【1】保湿

「保湿剤にはローションやクリームなどの種類がありますが、どれも保湿成分が入っているので、塗りやすいものを選んでOK。肌の状態や部位によって変えてもいいですが、何も塗るかよりも、塗り方と継続が大切です。カサカサしていない場合でも、1日1回保湿剤を塗ることを習慣に。乾燥する季節は、1日2回でもOK。塗るときは清潔な肌に、”すり込む”のではなく、全体をおおうイメージで伸ばします」

スキンケアの基本【2】清潔

「こまめにおむつを替え、衣類が汚れたときや肌着がしっとりするくらい汗をかいたときは、着替えをさせてください。入浴時は洗浄料を泡立てて、大人の手でしわの間までていねいに洗います。洗浄料の泡には、肌の汚れをはがし取り、包み込んで落とす作用があります。仕上げは、洗浄料の成分をしっかり流しましょう」

スキンケアの基本【3】紫外線・外気対策

「紫外線は皮膚の内部まで浸透しやすく、日焼けによるダメージは大きくなりがち。秋~冬の低月齢のころから紫外線対策の習慣をつけておくと、春~夏も安心です。外出時は帽子をかぶせる、ベビーカーのほろを降ろすなどの工夫を。また秋~冬の外気は冷たく乾燥しています。はおりものや、靴下などで肌の露出を防ぎ、寒すぎる日は無理に外出しないほうが無難です。

しかし、最近では紫外線を避けることで、ビタミンD不足が懸念されています。ミルクにはビタミンDが含まれていますが、母乳にはビタミンDが少ないので、母乳栄養の赤ちゃんは、不足しがちになります。手先、足先などは1日20分~40分程度は紫外線を浴びたほうがいいでしょう(地域により紫外線量の差があります)。ビタミンDの内服も販売されていますので、小児科の先生に相談してもいいでしょう」

近年、皮膚のバリア機能を高めることがアトピー性皮膚炎やアレルギーの予防に効果的と言われています。生まれてすぐからの赤ちゃんの肌ケアを心がけたいですね。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修:佐藤德枝先生
佐藤皮膚科小児科クリニック院長。小児科専門医。医学博士。東京医科大学病院小児科講師、都立大久保病院皮膚科医員などを経て、1985年に開業。日本小児科学会、日本皮膚科学会、日本小児アレルギー学会、日本小児皮膚科学会などに所属されています。

■参考:ひよこクラブ2017年10月号「秋生まれはアトピー・アレルギーになりやすいって本当?」より

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