【医師監修】はいはい、たっち…うちの子の発育発達これで大丈夫?[0~1歳]気になるQに小児科医が回答
生後7ヶ月くらいになると、体がぐんぐん成長し、動きが活発になってきます。その健やかな成長がうれしく思う反面、「これって大丈夫なの?」「受診すべき?」など心配なことも増える傾向があるようです。ママ・パパから多く寄せられる、赤ちゃんの「体」に関する気がかりについて、小児科医の山中龍宏先生に解説していただきました。
[運動・足]に関する気がかり
はいはい、つかまり立ちなど、この時期には赤ちゃんの「動き」や「足」に関する気がかりが多いようです。
Q1:はいはいよりも先につかまり立ちをしたけれど大丈夫?(8ヶ月)
A はいはいしなくても、発達上の問題はありません
はいはいしないまま、つかまり立ち→伝い歩き→あんよとステップアップする赤ちゃんもいます。つかまり立ちや立っちがしっかりできているのであれば、それだけ筋力が発達している証拠。発達上の問題はありません。
Q2:はいはいをたくさんしないと今後の発達に影響が?(9ヶ月)
A あんよの時期に影響が出ることも
あまりはいはいをしないと、将来あんよができるようになったとき、転んでもうまく手をつけないことがあります。はいはいができるようになったら、何も置いていない広いスペースを作って、思いきりはいはいさせてあげて。
Q3:足を床につけるのを極端に泣いて嫌がります(10ヶ月)
A 座ったまま移動する赤ちゃんかもしれません
足を床につけることを極端に嫌がる赤ちゃんは、はいはいでなく、座ったままおしりでピョンピョン移動するスタイルの子(シャフリングベビー)かもしれません。正常な発達の範囲内なので心配ありませんが、健診をしっかり受け、小児科医の指示に従いながら様子を見ましょう。
Q4:立っちができたら歩行器を使って歩く練習をさせるべき?(11ヶ月)
A 歩行器はあくまでおもちゃとして使って
赤ちゃんが歩行器をおもちゃとして喜ぶなら遊ばせてもかまいませんが、あんよの練習をさせるために使う必要はありません。歩行器を使うときは、スピードが出たり、段差のあるところで転倒したりする危険があるので、しっかりそばで見守ってください。
[歯]に関する気がかり
乳歯が生えてくると、大切な歯を守るための気がかりも増えてきます。
Q5:下の前歯が生えてから椅子などをかむので歯が折れないか心配(9ヶ月)
A 歯の生え始めで、口の中に違和感があるのでしょう
ひどいむし歯などがない限り、かむことで歯が折れたり抜けたりすることはありません。歯の生え始めは、口内に違和感があるので、何かをかんでしまうもの。歯固めを与えたり話しかけるなどして、赤ちゃんの気分転換を。
Q6:乳歯は抜けるから、むし歯になっても大丈夫?(1歳)
A むし歯が深い場合は影響する可能性があります
乳歯は、永久歯に比べて酸に対する抵抗力が弱いもの。また、エナメル質や象牙質という歯の表面組織が薄く、一度むし歯になると、進行が早い傾向にあります。むし歯が歯根にまで達してしまうと、生え替わる永久歯がむし歯になったり、歯の質が弱くなったりすることもあります。また、口移しで食べさせると、赤ちゃんに口腔内の菌をうつすことがあるのでやめましょう。
体の気がかりはすぐに目に留まる分、一度気になるとどんどん心配になりやすいのではないでしょうか。そんなときは深呼吸して、冷静な目で赤ちゃんを観察してみて。気になってしかたないときや、心配に感じたら、小児科医などに相談するのが安心です。(文・ひよこクラブ編集部)
■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
初回公開日 2018/12/08
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