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産休・育休中にやっておきたい!復職のためにできる準備

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RossHelen/gettyimages

毎日育児に追われながらも、いつかは復職したい!と考えている人も多いのでは。出産前にどんなにバリバリ働いていても、少しブランクがあくとちゃんと社会復帰できるのか不安になったり、育児との両立について悩んだりするもの。今回は復職に向けてやっておくべきことを、キャリアアドバイザーの一ノ瀬真理子さんに紹介いただきました。

関連:パパが「育休を取りたい」と言い出せない”心のハードル”とは

一ノ瀬 真理子
キャリアアドバイザー


一般社団法人セカンドキャリアプロジェクト代表理事。子育てをしながら年間約200社の企業を取材した約10年の経験を活かし、企業に対して現実を見据えた女性活用や、女性の力で地域社会を盛り上げる提案を行なっている。

「ママが楽しく働く」ために必要な環境を整えよう

まずは、ママ自身が楽しく働くために必要な環境を整えることが重要です。

復職準備期間は、環境を整える期間

復職の準備というと、パソコンスキルなど実務的なことを考えがちですが、ママの復職にとって一番大切なのは「スムーズに働くための土俵を整えておくこと」です。それができていれば、仕事に必要な技術等の勉強は復職後からでも十分。この時期は、復職後に仕事や育児も心に余裕を持って取り組むための環境づくりの期間と考えましょう。

まずは「働く生活」をシミュレーション

最初にすべきことは、復職して会社に出勤する際の自分の「1日の生活サイクル」をイメージすることです。
朝何時に起きて、家を出るまでの準備は何にどれくらい時間がかかるのか。ひとりでするのか、夫などの家族と協力できるのか。保育園までの交通手段や通勤ルートはどうするのか。仕事が終わってから、子どものお迎えに行くルートや時間も。家に着いたら晩御飯の支度をして、食後の片付け、子どもを寝かしつけるまで。一日の流れを頭の中でシミュレーションしてみましょう。

「イメージしにくい部分」を把握しておこう

頭の中で一日の流れをシミュレーションしていくと、「イメージしにくい部分」が出てくるはずです。「本当にこのスケジュールでお迎えの時間に間に合うのか」「晩御飯を作って寝かしつけまでが忙しすぎて子どもと遊ぶ時間がないのでは」など引っかかるところは、「設定に無理がある」ということ。そこを見直したり、夫や家族と話し合ったりして情報共有や役割分担をしておくと良いでしょう。たとえ具体的な解決案が出なくても、「無理がある」ということを自分で把握し、家族で情報をシェアしておくだけでも十分です。
いざ復職するとイメージ通りにいかないことも多々出てきます。でも、事前にイメージして問題点を見つけていろんなことを「想定内」としておくことで、復職後の生活が随分違ってきます。

復職を想定した「家族育て」を!

ママの復職はママだけの問題ではありません。家族みんなで考えなければならない問題です。

ママが働くメリットを家族と一緒に考えてみよう

「子どもと一日中一緒にいてあげられない」と、復職に罪悪感をもつママも少なくありません。復職してからも、毎朝保育園に預ける際に子どもが泣いて「なぜ私はここまでして働くのか」と、泣きながら電車に乗るという経験は、世界中の働くお母さんが経験していることです。
子どもが小さいうちは、ママが働くことで「できなくなること」に意識がいき、「それをどう埋めるか」ばかりを考えてしまいがちですが、少し意識を変えて「ママが働くことで生まれる家族や子どもにとってのプラス面」について考えてみましょう。

経済的なことはもちろんですが、子どもがママから離れることで多くの人に接し、毎日新鮮な体験をし、さまざまな人から良い影響を受けて育つことができるかもしれません。早くから「家族の一員」としての自覚が芽生え自立した子どもに育つかもしれません。
先輩ママや保育園や幼稚園の先生などの専門家にも意見を聞いて、ママが働くことで得られる子育てのメリットについて知りましょう。

「家族みんなで」生活を運営していく連帯感を

プライベートと仕事を分けて考えることも大切ですが、働くママにとって仕事と家庭は連動しているのが現実です。「一緒にいる時も、働いているときもあなたのお母さん」ということがしっかり伝われば、子どもたちも働くお母さんを誇りに思ってくれるでしょう。社会復帰を果たしたら、「今日お仕事でこんなことがあったよ、お客さんにとても喜んでもらったよ」というように、仕事について子どもにどんどん話して、子どもから「働くお母さん」の姿が常に見える(想像できる)ようにしましょう。
子どもたちも「家庭生活を運営する一員」であること、「自分がいなければこの生活は成り立たないこと」を意識付けることで、子どもは頼られる自分に誇りを持ち、「ママと一緒に頑張っている」という気持ちを持つことができます。
夫には、「育児に協力してもらう」のではなく、「家庭生活をスムーズにするために必要な役割である」ということを理解してもらいましょう。
共働きの生活は、ママひとりで頑張ってなんとかなるほど簡単ではありません。家族みんなで協力して理想の暮らしを実現させていくものだということを、上手に夫や子どもに伝えることはとても大切です。復職すると考える暇もなく毎日が過ぎていくので、復職までの期間でじっくり家族と話しておきましょう。

復職後のキャリアプランを考えておこう

もう1つ考えておかなければならないのが、復職後のキャリアです。復職することがゴールではありません。

「セカンドキャリア」について考えよう

結婚、出産前のキャリアが「ファーストキャリア」だとしたら、復職後のキャリアは定年まで続く「セカンドキャリア」です。「ファーストキャリア」でこれといった自分の仕事に出会えなかった人も、「セカンドキャリア」は挽回のチャンス。自分のキャリアを長期的に捉えてプランを立てておきましょう。
子どもが小学校、または中学に上がる頃には自分は仕事でどうなっていたいのか。これから年齢を重ねても「必要とされる人材」になるはどういうキャリアを重ねると良いか。または、「いつかは起業したい」「自分のお店を持ちたい」「資格をとって専門職につきたい」でも構いません。
今は想像できないと思いますが、子どもが成長して子育てが一段落すれば「何でもできる」時期がやってきます。土日も急に暇になります。そのときに何をしたいのか。夢を描くような気持ちでキャリアについて考えてみてください。
仕事と育児の両立は、本当に大変です。でも、家族や子どもたちと一緒に乗り越える環境を整えて自分も夢を持って進んでいけば、これほど素晴らしい経験はないと思います。

関連:受験しなくても「塾」は必要?「塾に通わせる理由って?」

「子育てと仕事を両立する」ことは、大変な反面、育児と仕事の両方において精神面では逃げ場の確保にもなります。育児に煮詰まっても仕事をしているうちに気持ちが切り替わったり、仕事で悩んでいても子どもの笑顔に救われたり。「ママとして働く」ことは、人生をより豊かにしてくれるとても素敵なことです。子どもに感謝、職場に感謝、周囲の環境に感謝しながら、ぜひ職場復帰を成功させて、人生を豊かで楽しいものにしてください。

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