おもちゃ作家の佐藤蕗さんに聞く!おもちゃの収納、どうしてますか?
子どものおもちゃはおうちでの遊びに欠かせないものですが、「成長に合わせてどんどん増えていくおもちゃをどう収納しよう…」と悩んだ経験はありませんか? 断捨離できればいいけれど、思い出がたくさん詰まったおもちゃだけに、なかなか捨てられないことも多いですよね。そこで今回は、限られたスペースを使っておもちゃを収納する方法を、おもちゃ作家の佐藤蕗さんに聞きました!
佐藤家は“見せる収納”
-おもちゃが増えすぎて、収納に困っているお母さんが多いようです。佐藤さんはおもちゃ作家さんで、たくさんのおもちゃを作っていると思いますが、収納で工夫していることはありますか?
佐藤さん:そうですね…、実は私も収納はあまり得意なほうではないんですよね(笑)。そんなわが家ですが、飾って様になるものは見せるようにしています。
-佐藤さんのおうちは“見せる収納”派なんですね! どんなものを飾っているんでしょうか?
佐藤さん:たとえば、ブロックで作ったロボットは、飾っておいて使うときに持ってくるようにしたり、工作やプログラミングが楽しめるおもちゃは、普段はインテリアとして壁に飾っていて、使うときに下ろしたりします。
佐藤さん:あとは、工作好きな長男がどんどん作品を作るのですが、軽いものは壁に貼って飾るようにしています。
-なるほど! でも、子どもの作品を壁にペタペタと貼るとなんだかごちゃっとしてしまいそうです。気をつけることなどありますか?
佐藤さん:そんなときにおすすめなのが、作品名をつけることです!
-作品名ですか…?
佐藤さん:はい、壁に貼った作品の作品名をマスキングテープに書いて、作品の下に貼るんです。おすすめは黒のマスキングテープ。そうすることで、一気に締まりが出て見栄えもよくなるので、ぜひ試してみてください!
“見せる収納”で子どもの自己肯定感もアップ
-作品名をつける発想は新鮮でした。子どもと一緒に作品名を考えるのも楽しそうですね!
佐藤さん:作品名を貼ることによって、博物館みたいになるので気に入っています。あとは、自分の作品を飾ってもらえるということが子どももうれしいみたいで、とても誇らしげです。
-確かに、飾ってもらえると認められた感じがします。作りっぱなしにせず、作ったあとに作品を楽しめるのもいいですね。
佐藤さん:そうそう、ほかにも子どもに好評だったのは、子どもの描いた絵をカーテンの柄にしたことです。
-そんなことができるんですか…!
佐藤さん:オーダーカーテンで、子どもの描いた絵をプリントしてくれるところがあるんです。それもやっぱりうれしかったみたいで、「僕が描いたんだ」って自慢げにしてますよ。
-子どもの描いた絵ってその時代だけのものだから、せっかく描いたものをしまいっぱなしにしたり、捨ててしまったりするのはもったいないですもんね。とてもいいアイデアですね!
佐藤さんが“見せる収納”を実践している理由の1つに、「子どもは見える場所にあるもので遊ぶから」ということがあるそうです。子どもにはおもちゃでたくさん遊んでもらいたいけど、すべてのおもちゃを見える場所に置いておくのは難しいですよね。そんなときは、子どものブームに合わせたおもちゃを出し、“見せる収納”を実践しながら、そのおもちゃにアクセスしやすい環境を作ってみてはいかがでしょうか。(おもちゃ写真提供/佐藤蕗さん、取材・文・撮影/大月真衣子[ヒャクマンボルト]、ひよこクラブ編集部)
撮影協力:Shake Shack 二子玉川店
佐藤 蕗/1982年愛知県生まれ、二児の母。多摩美術大学卒業後 店舗設計会社、建築設計事務所勤務を経て、第一子出産を機にフリーランスに。育児をしながら作っていたおもちゃが反響を呼び、デザイナー、イラストレーターの活動のかたわら、造形作家として、雑誌、web、テレビで活躍中。不定期でワークショップも行う。
佐藤 蕗さんのホームページ
Instagram:fuki_sato
Twitter:@fuki_fuki