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「まけずぎらい」なキティちゃんが主人公⁉ 話題の絵本が生まれるまで…

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ハローキティの誕生45周年を記念して、人気絵本作家のぶみさんとサンリオが夢のコラボ! キティちゃんの絵本シリーズが発売に。第一弾は『まけずぎらいキティ』。絵本作家・のぶみさんが描く新しいキティちゃんは、“負けず嫌いで泣き虫で、失敗ばかりだけど頑張る子!”。どこにでもいそうな小さな女の子・キティちゃんが、さまざまなプチトラブル起こすストーリーは、女の子 子育てのあるあるがいっぱい! 一児のママであり、整理収納アドバイザーとしても活躍する小脇美里さんと一緒に、作者のぶみさんに話題のキティちゃんの絵本についてお話を聞きました。

新作キティちゃんは負けず嫌いで泣き虫で…。女の子“あるある”がいっぱい!!

―― 最初に、キティちゃんの絵本をのぶみさんが手がけることになった、いきさつから教えてください。

小脇さん サンリオさんと私が「TOKYOOTONAKITTY」という、大人の女性に向けたキティちゃんのお仕事をさせていただいていて。サンリオさんとの打ち合わせの際に、雑談している中で子どもにもっと身近にキティちゃんを感じて欲しいので、キティちゃんのオリジナルのストーリーで絵本を作りたいと思っているという話を伺って。だれかオススメの絵本作家さんいませんか?と相談されて。仕事柄、何人か作家さんの知り合いがいたので、紹介させていただいたんです。
その中でサンリオさんがのぶみさんの作品をご覧になって、のぶみさんだったら今まで見た事ない、新しいキティちゃんを生み出してくれるのではないか?と思いオファーされたそうです。
そこから約1年半、サンリオさんとのぶみさんで何度も話し合いを重ねてやっと完成したんですよね!私も今日は久しぶりにのぶみさんともお会いできてうれしいです! 今日は一読者として、制作についてのお話などを伺えたらうれしいです。

のぶみさん 僕には姉がいるので、小さいころからキティちゃんは家にグッズがあるなど身近な存在でした。そのため依頼を受けたときは「えー!!!」という驚きと、ものすごいプレッシャーを感じましたね。

でも、サンリオさんと打ち合わせをさせていただいた際に、サンリオさんから「今回の絵本では、キティちゃんを通して子どもの多様性を表現したい。そしてみんなに愛していただいているキティちゃんだからこそ、ちょっとダメなところがあったり、失敗したり、間違えたりしても大丈夫。いろいろな子がいていいんだよってことを、子どもたちに伝えたいんです」と言っていただいて。また、「今までに見たことのない、のぶみさんならではのキティちゃんを生み出して欲しい」というサンリオさんからの言葉に背中を推され、制作がスタートしました。

…とは言っても、やはり国民的キャラクターであるキティちゃん。みんなが思い描くキティちゃんは“いい子で優しい”が主なんですよね。僕もキティちゃんがずっと好きだったからこそ、なかなかそこから離れられなくて、それをベースとして下書きをして講演会などで何度も子どもたちに読み聞かせをしたのですが、子どもたちはまったく無反応。笑ってくれなくて、どうしたら子どもたちが身近に感じて、おもしろい!と思うようなお話になるのか、すごく悩みました。

その後、サンリオさんと相談し、いろいろとアイデアを出し合っていく中で、読んだ人たちが共感して、「うちの子と同じだ!」と安心できるような、“あるある”を詰め込んではどうか?という話になりました。

今回、キティちゃんに設定している3~4歳の女の子というのは、ちょうど乳児期から幼児期に移行する時期で、子育てにおいては新しいステージに入るときでもあるんですよね。たとえば、言葉や表現がより豊かになったり、幼稚園に入って親から離れて集団生活をスタートするタイミングだったり、第二子を妊娠・出産するママもいたり…。“女の子”と“男の子”の差異が出てくるのもこの時期で。親からすると成長してうれしい反面、悩みや心配も増える時期。

そんな時期だからこそ、そこからたくさんのママたちに話を聞かせていただき、3~4歳児女の子“あるある”を集めました。その中で出てきた意見は本当に参考になって、たとえば…何でもママのまねをしたがる、何でも自分で!と言って聞かない、急にお姉さんのような口調になる、泣き虫、下の子のお世話をしたがる、内弁慶などなど…。

その中で、この「まけずぎらい」というワードがかなりの頻度で出てきました。本人としてはものすごく必死なんだけど、大人からみたらものすごく愛しいんですよね。うちの娘も本当に負けず嫌いで、「縄跳びの二重跳びを10回続けて跳ぶ!」って自分で目標を決めて、跳べないと大泣きして怒るんですよ。あまりに悔しがるので「将来、縄跳びの選手になりたいの?」って聞くと「違うー!」ってますます怒るし…。女の子ってそういう一面がある子が多いのかな…と。そんな娘が泣いてくやしがる姿を見て、ふとキティちゃんがそんな風に悔しがっている姿が目に浮かび、アイデアがわいてきたんです。そこで今までのキティちゃんのイメージから一旦離れて、ひとりの3~4歳の女の子を想像して描いてみたら、子どもたちが大笑いして喜ぶんですよ! でも、キティちゃんを好きな方たちからしたら「こんなの私の知っているキティちゃんじゃない!」の連続だと思います(笑)。

―― キティちゃんがママを「おにのようなママ!」と呼ぶシーンもありましたよね。

のぶみ そうなんです。ここも入れるか悩んだのですが、キティちゃんのママが終始、優しく見守ってくれていたので書けました。子どもたちに読み聞かせると、「おにのようなママ!」のところでなぜか必ず爆笑するんですよね。子どもって鬼が大嫌いなくせに、大好きなんですよ(笑)。

僕の講演会やサイン会でも、「ママってどんなママ?」と聞くと、「おに~」とふざけながらですが答える子が実は多くて。もちろんいつも優しいママだからこそ、安心感があった上で言えることなんですが。“子どもあるある”ですよね。あっ、ちなみに僕は1ミリもママが鬼だなんて思ってないですよ! ママは本当に女神のような存在です。鬼って書いてごめんなさい! 先に謝っておきます(笑)。

小脇 キティちゃんのママの存在は、とてもすてきですよね。

のぶみ もともとキティちゃんのママって、優しいという印象が強かったのですが、『まけずぎらいキティ』のママは、失敗しても、ワガママでも、威張っていても“どんなキティちゃんでもママは大好きだよ”という姿勢。これはすべての子どもたちに伝えたいメッセージなんです。親から“どんなあなたでも愛しているよ”ということが伝われば、それだけで子どもは前に強く進んでいけると、ずっと思っています。

小脇 私もそれは子育てをしながらいちばん大切にしていることかもしれません。とにかく丸ごと、あなたを愛している。親は子どもにとってどんなときでも、安全基地のような存在でいたいなと思っています。もちろんキティちゃんのママのように常に優しくしていられるか? と言ったら、そんなこともないのが現実なので、この絵本を読んで反省しました(笑)。

45周年を記念したハローキティの絵本。すでに第二弾、第三弾の発売も決まっているそうです。次はどんなキティちゃんに出会えるのか、今から楽しみですね!(撮影/小山志麻)


シリーズ第1弾『まけずぎらいキティ』(対象年齢3~4歳から) 定価1200円(税別)/講談社 
 作/のぶみ キャラクター著作/株式会社サンリオ

シリーズ第2弾『おひめさまキティ』(3月末発売予定)

シリーズ第3弾『おつかいキティ』(4月末発売予定)順次発売! 

(C)1976, 2019 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. S594933

のぶみさん
絵本作家。『ママがおばけになっちゃった!」シリーズ(講談社)をはじめ、『ぼく、仮面ライダーになる!』シリーズ(講談社)など、これまで200冊以上の絵本作品を発表。NHK『みいつけた! おててえほん』、NHK『Eテレ ミニアニメ』で『うちのウッチョパス』を制作するなど、幅広く活躍。近著に『えらんで!』(KADOKAWA)など。

小脇美里
『CanCam』(小学館)のファッションエディターを経てフリーに。エディター業のほか、ウエディングドレスブランド“heureux de Misato Kowaki”のデザイナー、整理収納アアドバイザーとしてモノトーン収納をプロデュース。サンリオ ハローキティの大人女性向けプロジェクト「TOKYO OTONA KITTY」のアドバイザーにも就任するなど、多岐にわたり活躍。一児のママ。

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