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あのキティちゃんが泣く!?威張る!?初めてづくしの絵本に秘められた想いとは?

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ハローキティの生誕45周年を記念して、人気絵本作家のぶみさんとサンリオが夢のコラボ。キティちゃんの絵本シリーズが発売に! 第一弾は『まけずぎらいキティ』。早くも話題沸騰中。キティちゃんやキティちゃんの家族、仲間たちの個性がイキイキと描かれており、キティちゃんはなんと負けず嫌いで泣き虫で、頑張り屋さんという性格! キティちゃんが巻き起こすトラブルは“女の子あるある”の連続。
この絵本の発売を記念して、子育て中のパパでもある作者・のぶみさんに、一児のママであり、整理収納アドバイザーとしても活躍している小脇美里さんと一緒に、キティちゃんの新作絵本に込めた想いを聞いてきました!

キティちゃんを見ることで安心してほしい。子育てには安心感が大切

―― ハローキティの絵本シリーズ第1弾『まけずぎらいキティ』に登場するキティちゃんは、ママをライバル視して、負けず嫌いで、思うようにいかないとすぐに泣いて…という、小さな女の子の気難しさがよく描かれていますよね。

のぶみさん そうですね。ママ・パパからすると「どうしたらいいんだろう?」と悩む場面も多いですよね。

小脇さん 確かに。私もですが、まわりにも悩んでいるママは多いですね。もちろん子育てって子どものことを思えば思うほど、悩むことの連続ですが…。

のぶみさん それはママが子どもを愛して大切に思っている証拠です。『まけずぎらいキティ』のキティちゃんも一見いい子だけど、家ではメチャクチャ! そうした困ったちゃんの最前線にいるのが、絵本の中のキティちゃんです。もし子どもが負けず嫌いで「こんなに気が強くて大丈夫?」と悩んだり、「外ではいい子なのに、家ではメチャクチャ」と思ったりするときは、『まけずぎらいキティ』を読んでみて! 「うちの子、キティちゃんよりはましかも…」と思って安心するかもしれません(笑)。

―― 『まけずぎらいキティ』はママが読んでもおもしろいかもしれないですね。

のぶみ 目玉焼きを上手に作れなかったキティちゃんが悔しくて大泣きしたあと、テーブルに卵のサンドイッチがのっていたり、ママと話しながらキティちゃんが「よかったあ! ママにもダメなところあったんだ…」とホッとする場面があったりするのですが、子育てにはこういう何気ない安心感が大切だと思うんです。『まけずぎらいキティ』を読んで、親子でほっこり笑顔になったり、癒やされたりしたらうれしいですよね。

小脇 個人的には、最後の最後まで負けず嫌いなキティちゃんに、「お~い!キティちゃん! まだ言っているの~⁉」と突っ込みたくなりました(笑)

のぶみ 実は最後の部分は本当に悩んだんですよ。一度、キティちゃんが素直になるじゃないですか。いい子で終わらせてもよかったんです。でも、僕の作品を子どもたちに読んでもらうときには、最後にもう一回、大笑いして欲しいなと思っていて。で、最後にもう一回、負けず嫌いなキティちゃんを登場させようと思いました。

最後、キティちゃんは何を言うとおもしろいんだろう?ってずっと考えて、何十人もの子どもたちに「ママより上手にできることは何?」「ママに負けないところは何?」と質問してみました。その答えは本当にさまざま。たとえば、「ママよりかわいい!(パパがそういってくれるから)」「ママよりかけっこが早い!(ママがそれは負けてあげている…)」「ママより髪の毛長いよ!(それはママのヘアスタイルによるし…)」などなど。

女の子はママの話をよ~く聞いていて、なんでもまねするというところから、ラストの「やせている!」が生まれました。多くのママが口癖のように言っている「やせたいなぁ~」「ダイエットしないと!」ということを、子どもたちはよく聞いているんですね。実際にいろいろな言葉を当てはめてみて、何度も読み聞かせをしたのですが、この「やせている!」に子どもたちがいちばん笑ってくれたんです。サンリオさんにも何度も相談をしたのですが、結果として「キティちゃんの体重はりんご3個分ですから、確かに軽い[=やせている]ですね(笑)」と言っていただけて、この言葉になりました。

―― キティちゃんの友だち・ジョーイの存在が際立っていましたね。

のぶみ そうなんです。最初はキティちゃんとママだけが出てくる予定だったのですが、物語を動かすために、もう一人登場人物がいたらいいなと思いました。キティちゃんの友だちで、真面目でちょっと優等生なジョーイを、つっこみ役として参加させてみました。そうしたら、物語が生き生きと動き出したんです。

小脇 うちの息子はキティが大泣きしているときに、泣いているジョーイを見て「ジョーイも何で泣いているの?」と言っていて。私なりの解釈としてですが「きっと大切なお友だちが悲しくて泣いているから、ジョーイも悲しくなってしまったんだね。大切なお友だちが悲しいと悲しかったり、うれしいとうれしかったりするよね? きっとジョーイはキティちゃんが大好きだから、キティちゃんの気持ちを思って泣いているのかもしれないね…」なんて話して…。友情についても考えさせられました。

のぶみ まさにそんな気持ちでジョーイは描きました。キティちゃんのよき理解者でもあって、大切なお友だちとしてジョーイは存在しているんです。

――絵本を子どもに読み聞かせるときのポイントはありますか?

のぶみさん 絵本の読み聞かせというと、真面目にやらないと!と思っているママやパパが多いのかなと感じることがたまにあって。もっと気楽な気持ちで、ママやパパが絵本を読みながら笑ったり、喜んだりする姿を見て、子どもが安心感を抱くような雰囲気をつくってほしいですね。子どもってママとパパのことを本当によく見ているので。一緒に楽しむということがまずは大切かなと思います。この絵本に関して言えば、大人が読んだら突っ込みどころも満載だと思うのですが…(笑)。そこはあたたかな目で見守っていただけたらうれしいですね。

小脇 私自身、絵本が大好きで、息子が生まれたときから絵本の読み聞かせをしています。絵本を読む時間って、息子に読んであげているようで、実は自分自身も癒やされていることがたくさんあって。とくに新生児期は、まだしゃべれない赤ちゃん、初めての育児…何をしてあげたらいいのか分からないという場面も多々あって。そんなときに、自分が昔読んでいた『はらぺこあおむし』や、松谷みよ子さんの絵本を読むことで、自分自身も懐かしい気持ちになりました。まだしゃべれない子どもとのコミュニケーションのきっかけになって、本当に助けられました。今は、仕事から帰ってお迎えをして、夕飯が終わるまではバタバタ~としてしまうので、お皿を洗い終わったあと、息子とソファにくっついて座り、絵本を読むことが日課になっています。絵本を読んだあとには、そのままくっついて今日あったお話を聞くことにも繋がっていて。絵本を読み聞かせることで、日々のあわただしい中でも、子どもと向き合える大切な時間がつくれています。キティちゃんの絵本も、きっと親子で笑って元気が出たりするような存在になるんじゃないかなって思っています。(取材・文/たまひよ編集部、撮影/小山志麻)

シリーズ第1弾『まけずぎらいキティ』(対象年齢3~4歳から) 定価1200円(税別)/講談社 
 作/のぶみ キャラクター著作/株式会社サンリオ

シリーズ第2弾『おひめさまキティ』(3月末発売予定)

シリーズ第3弾『おつかいキティ』(4月末発売予定)順次発売! 

(C)1976, 2019 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. S594933

プロフィール
のぶみさん
絵本作家。『ママがおばけになっちゃった!』シリーズ(講談社)をはじめ、『ぼく、仮面ライダーになる!』シリーズ(講談社)など、これまで200冊以上の絵本作品を発表。NHK『みいつけた! おててえほん』、『Eテレ ミニアニメ』で『うちのウッチョパス』を制作するなど、幅広く活躍。近著に『えらんで!』(KADOKAWA)など。

小脇美里さん
『CanCam』(小学館)のファッションエディターを経てフリーに。エディター業のほか、ウエディングドレスブランド“heureux de Misato Kowaki”のデザイナー、整理収納アアドバイザーとしてモノトーン収納をプロデュース。サンリオ ハローキティの大人女性向けプロジェクト「TOKYO OTONA KITTY」のアドバイザーにも就任するなど、多岐にわたり活躍。一児のママ。

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