【医師監修】口の中に指はNG!? 赤ちゃんが痙攣を起こした時の対処法3つ&NG行動を小児科医が解説
赤ちゃんがけいれんを起こしたら、誰でも不安になってしまいますね。そんな時には、まず慌てずに、以前お伝えした「受診の目安」を参考に、対処してください。
ただ、どんな場合でもけいれんを起こしている最中と、治まってからとでは、ケアのしかたが違います。どのように対処するのが正しいか、けいれんの最中にすべき3つの方法について、小児科医の山中龍宏先生に解説していただきました。
“けいれんの最中のケア”ポイントは3つ!
「ママは冷静になることが大事です。赤ちゃんが呼吸しやすく、安全に過ごせるように対処してください」(山中先生・以下同)
ポイント1:けいれんが続いた時間を計る
「けいれんが続いた時間は、診断の重要な情報になります。けいれんが始まったら、時計を見て、何分くらい続いたか計っておいてください」
★これはNG! 指やガーゼ、スプーンなどをかませる
「けいれんの最中に口の中に指やガーゼ、スプーンなどを入れると口の中を傷つけたり、舌を押し込んで気道を詰まらせたりする恐れがあるのでNGです」
ポイント2:衣類を緩めて、安全な場所へ移動
「呼吸がしやすいように衣類やおむつを緩め、安全で平らな場所に寝かせてください。けいれん中、吐いたもので、のどを詰まらせる危険があるので、体ごと横向きにします」
★これはNG! 体を動かして、刺激を与える
「けいれん中に赤ちゃんを揺すったり抱きしめたりするのは×。体を動かすと、刺激になって嘔吐を誘発し、気管を詰まらせる恐れがあります。名前を呼ぶなどして意識の有無をチェックするのは○」
ポイント3:落ち着いて、けいれんの状態を観察する
「けいれんが、体の一部分だけなのか、全身なのか、左右対称なのか、片側だけなのかをチェックします。白目をむいたときの黒目の位置も観察しておいてください」
赤ちゃんがけいれんを起こしたら、気が動転してしまうママもいるかもしれないですね。でも、けいれんの最中にママがすべき3つのケアは、どれも落ち着いて対処しないとできないことばかり。思いがけず、起きてしまったときにあわてないように、対処法を頭に入れておくと安心です。(文・ひよこクラブ編集部)
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初回公開日 2019/03/12
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