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今年こそ子どもとフェスデビュー!実録「保育士、0歳児とフジロック」。持ち物は?注意点は?

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もうすぐ夏がやってくる!夏が来るとやってくるのは、夏フェスのシーズンです。「子どもと一緒に行くにはどうすればいい?」「行ってみたいんだけど、どんな感じなの?」という声をよく聞くようになってきました。そんなフェスの入り口に立った家族に向けて、夏フェスの楽しみ方と持ち物を0歳児と一緒に行ったフジロックの記録を交えてお伝えします!

相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」の他、親子とアウトドアをテーマに、ライティング、イベントの企画運営など幅広く活動中。1歳男児の母。第二子妊娠中。

保育士と0歳児、家族でフジロックに行ってみた

フェスブームが到来して早数年、首都圏で行われる都市フェスから、地方で行われる大型フェスまで、いろんなタイプのフェスが増えてきました。春になると、いやいや年明けくらいから、「今年はどこに行こうか」と計画を立てている家族も多いのでは?一方で、「子どもとフェスに行ってみたいけど、何を持っていけばいいの?」「暑さが心配…」「どこに泊まる?」など、子連れのフェスには疑問や不安がつきものです。
今回は、筆者が実際に行った夏フェスの最高峰「フジロックフェスティバル2018」の実録をもとに、そんな不安を紐解いていこうと思います。

ちなみに、今回フジロックに参戦したのは親子3人
夫:会社員。フジロックは2回目からぼちぼち参戦。今回で10回目。
妻(筆者):保育士。フジロックは2009年から毎年参戦。2018年で10周年!
息子(0歳10か月):2017年9月生まれ。好奇心旺盛なハイハイ〜つかまり立ち期。絶賛授乳中&離乳食。

フェス名称:フジロックフェスティバル 2018
期間:2018年7月27日(金)〜29日(日)
場所:新潟 苗場スキー場周辺
規模:述べ動員数125,000人

当日活躍したアイテムは?夏フェスの持ち物

当日活躍した持ち物について紹介します。

夏フェスの敵は悪天候!暑くて寒くて雨が降る。備えあれば憂いなし

(食事中も、首には保冷剤)

夏フェス、特に山間部のフェスに参加する場合、一番心配なのが天候です。フジロックの場合、晴れていたら気温が高く日差しが強い、雨になると豪雨になる確率が高く、一気に気温が下がって体温が奪われる、夜は寒いことすらある、ということで、暑さと雨と寒さ、全てに対応する準備が必要になります。小さな子どもがいると特に、いかに快適にそれぞれを過ごすかが家族の楽しみに関わってきます。我が家が悪天候用に準備したリスト(0歳児用)は下記です。

<暑さ対策>
・ベビーカーをメッシュシートに変更
・保冷剤(1日目の夜、宿でお願いしてまた凍らせてもらいました。ありがとう!)
・首に巻く保冷剤(大活躍!身につけられるものが便利)
・クーラーボックス
・瞬間冷却パック
・冷えピタ
・水分(多めに)
・帽子(ベビーカーにいる時間が多い場合は不要。あまり被ってくれなかった…)
・扇風機(電池式のもの)
・日焼け止め

熱中症レベルの暑さを想定して。実は当日は涼しくて使っていないものも多いのですが、今年もこれを基準に持っていこうと思っています。熱中症対策に、とにかく水分、そして体を冷やせるように!

<豪雨対策>
・ベビーカーレインカバー
・レインウェア(つなぎのもの)
雨天は基本的にはベビーカーの中ですが、ぐずって抱っこになった時にはレインウェアが必要に。0歳の間はつなぎタイプがオススメです。

<寒さ対策>
防寒着(パーカー、靴下)
ブランケット

夜になると高確率で必要になります。ブランケットは授乳ケープと併用しても。

<共通>
・てぬぐい(暑い時は水で濡らして巻く、雨の時は体拭くなど多用!)

フェスのシーズンや場所によって変わってきますが、当日の体調不良やぐずぐずが一番大変です。しっかり準備して臨んでくださいね!

お腹が空いてすぐ手に入るとは限らない!おやつに離乳食を持ち歩こう

天候の次に大切だったのが、朝昼夜の3食、そしておやつ、水分です。大人だけならちょっと我慢して食事に並ぶ、などできますが、子どもがいる場合には子どもの生活リズムも前提に早めに動くことがスムーズな1日の鍵。我が家の場合は、とりあえずすぐに食べられて携帯が便利なバナナや茹でたトウモロコシ(1日目用)、そしておやつ、瓶詰めの離乳食を食事回数分持っていくことに。特に、息子が好きで食べるのに時間がかかるトウモロコシが、ベビーカーに乗っていて欲しい移動中に大活躍しました。
最近はフェス飯も充実しているので、「ここのは食べられそうだな」と思うところの場所とメニューに目星をつけておくと、持っていく食事の量を調節出来ますよ。フジロックでは、我が家の0歳児には苗場食堂のとろろ飯や豚汁がヒット。2日で3回くらい食べました。

ガタガタ道にご用心!フジロックに耐えうる移動手段とは?

(ベビーカーに荷物を分散して、大人の荷物の負担を軽減。体力温存)

「フジロックに行くと疲れる!」と思うようになったのはもしかしたら年齢のせいかもしれないですが、子どもと一緒に行くときにも絶対ハードルが高いのが移動。ありがたいことに舗装道路が増えてきて年々足元の環境は良くなっていますが、普通のベビーカーでの移動はどう考えても大変です。フジロックで見るベビーカーで一番多いのは、エアバギーを代表とする3輪バギー。普段使いには少し大きいだろうなと思うベビーカーがいたるところを走っています!我が家はCURIOストローラー。後輪がエアタイヤ、買い物かごが載せられる積載量で、子連れの大荷物問題もクリアしました。奥地に行くに従って前輪が引っかかって、後輪だけで移動する場面もありましたが、必要十分。日よけもあるし、お昼寝が必要な間は、ベビーカー必須です。登山用のベビーキャリーを背負っている親子もいますが、悪天候時や荷物の多さ、重さを考えるとちょっと大変なのでは…と思っています。

気になる音対策は?イヤーマフや耳栓を準備して

「フェスって音大丈夫なの?」と聞かれることが多いですが、基本的にスピーカーの前やモッシュピット、最前列にいかない場合は大丈夫かなと思っています。専門家も、ライブハウスのように密閉された場所の方が危険で、フジロックのような野外空間では基本的には大丈夫だとのこと(※)。念のため、消音用イヤーマフを買って行き、ステージに近づきたい時にはしてもらいました。つけたら取る、つけたら取る、のイタチごっこでしたが、頑張って説得してつけてもらいました。ネットで探すと1000円代〜見つけることが出来るので、購入しておくと安心だと思います。

【こどもフジロック】小児難聴のスペシャリスト「西嶋 隆医師」に訊く、子どもをフジロックへ連れて行くのは○か×か

事前の情報収集が肝心!フェス参加に向けて準備したこと

我が家にとっては毎年恒例のフジロック。一年に一回「ただいま!」と言いに行きたい場所でもあります。ただ、さすがに2018年は悩みました。猛暑、極寒、豪雨と目まぐるしく天候が変わって、基本的に悪路で、なんでも並ぶフジロックに、0歳児を連れて行けるのだろうか、と。

今年の参戦はどうする?私たちがフジロック参加を決めた理由

「今年はどうしようかー」という話を始めたのは2018年に入ってすぐ。というのも、フジロックに参加する場合、早割チケットの発売は1月中旬。フル参加する場合はこの日までに決める必要があるのです。年始から始まるフジロック。検討し始めた頃は、息子まだ4ヶ月!「さすがに3日間は難しいかもね」「離乳食どうかねー(まだ始めてない)」「でもさ、今回行かなかったら来年も行かないーってなりそう」「最悪一つのステージから移動しないでボーッとするのもフジロックだよね」「じゃあ様子見ってことで、無理しないってことで行ってみるかー!」と、最後は半ば勢いで、2018年は2日間で参加することを決めました。

土日は混雑?どの日程で参加するか検討しよう

フジロックは、木(前夜祭)、金、土、日 の4日間で構成されています。前夜祭はエントランスフリー、私は実はこの日が一番好きです。でも、一泊伸びるのでこの年はパスしました。フジロックは例年、よっぽどでない限り土日が混雑するので、夫が1日仕事を休んで金土で参加することに。混雑していると移動が本当に大変なので、フェスの混雑状況は事前に確認しておくと良いと思います。

初めての子連れだから慎重に!宿を手配しよう

フェスに行く時は基本キャンプなのですが、フジロックの夜は天候が安定しない上に、キャンプサイトが混雑していて0歳児の睡眠にはあんまり良くなさそう。雨天の場合、体力的にも心配だったので、今回は宿をチョイスしました。宿付き抽選に落ち、先着順の2次選考、二人でそれぞれパソコンと携帯を持って申し込みサイトで臨戦態勢。無事に越後湯沢の民宿とチケットのセットをゲットしました。リゾートホテルなど、子どもが楽しめそうな宿もあったのですが、お風呂に入れて寝られれば良かったので民宿でオーケー。1日フェスに行って、1日はホテルで遊ぶ、とかの場合はホテルもいいですよね。フェスの参加スタイルによって決めたらいいのではないかと思います。ちなみに、友人が貸別荘に泊まっていたので、2日目の夜は体力温存のためにそちらに泊めてもらい、3日目の朝に帰宅しました。

確認必須!周辺の病院情報

子どもと一緒に行く場合、心配なのが急な発熱や怪我。多くのフェスに救護室があるので、まずは救護室に行けばいいのですが、フェス会場から離れている時間、例えばキャンプサイトにいる、お風呂に入りに行った時など、あらかじめ周辺の病院情報が頭に入っていると冷静に動けます。最近増えている都市型のフェスならあまり心配はないかもしれませんが、遠方のフェスに行く場合には是非確認を。そして、すぐに自分でも対処できるよう、バンドエイドや包帯、ポイズンリムーバー(アブ、ブヨ対策)など、ファーストエイドキットも必ず用意するようにしましょう。親子健康手帳(母子手帳)も忘れずに携帯しましょう。

スケジューリングはどうする?ライブと食事と授乳を考える

(充実のキッズエリア!息子より小さい赤ちゃんもいっぱいでした。)

フェスが近づいてきたら検討しないといけないのが、当日どう動くか。見たいライブがたくさんあっても、移動時間や食事、そして授乳を考えると、パズルのようになるわけです。我々は、「これだけは見たい!」を1日2つくらい決めて、あとはゆるっとフェスを遊ぶ路線に早々に決定。食事の場所、大体の内容も把握していたので、ここでこれを食べて、食べさせて、授乳して、と動線を組んでいきました。最近のフェスは親子連れに優しく、キッズエリアやプライオリティシート、授乳室があるところも増えています。フジロックはキッズエリアに電子レンジとお湯もありました!事前に調べておけば、何がどのくらい必要なのかの参考になると思います。

大切なのは無理をしないこと。子どもと一緒にフェスを楽しもう

(帰宅後、アフターフジロック!)

結論としては、0歳児と2日間のフジロックは大成功!これは天気が不安定ながらも良かった(雨は降ったけど暑すぎなかった)こと、通い慣れたフジロックで不安要素が絞れていたこと、ライブに執着しなかったこと(ちょっとは見られた!)、などもありますが、何よりも、家族全員が無理をしなかったということが大きかったように思います。キッズエリアで想像以上に楽しい時間を過ごしたり、芝生の上で休憩したり…ただでさえ親も体力を消耗する夏フェス。年明けから動き出して、準備して、当日家族全員が余裕を持って行動できるように、お互い声を掛け合って過ごして、なんだか家族としての「チーム力が上がった!」と感じました。皆さんもしっかり準備して、夏フェスに行ってみてくださいね!

関連:救急医療の現場から#4〜ベビーカーで散歩後、熱中症を発症。39度の高熱に!

子どもとのフェスは、下調べ、準備と余裕を持ったスケジューリングが何よりも大切です。子どもに優しいフェスも増えてきているので、最低限の危機管理をしながら、子どもとフェスデビューしてみてくださいね!

子連れフジロックマスターのヒデさんにたまひよが取材しています。

子連れフジロックマスターのヒデさんに聞く!ベビー連れフジロックの楽しみ方

(写真提供/相原 里紗)

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