驚愕!産後に走り出した際の体の変化とは~夫婦のじかん大貫さんの「ママ芸人日記」#8
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるのコラム連載「ママ芸人日記」、第8回は産後に”走ってみた”ときのお話です。
驚愕!産後に走り出した際の体の変化とは
妊娠中は、とにかく体に気を付けて生活していました。
控えた方が良い食べ物はもちろん控え、激しい運動もせず、タバコ等の煙を避け、夜更かしもせず。
お腹の子のことを第一優先にすると、自ずと自分の体や生活環境も規則正しいものとなっていきました。
妊娠初期は、本当に妊娠が継続し、無事出産できるのかと、胎動もまだ感じることができない分不安も多く、毎日を慎重に過ごしていました。
妊娠後期は、お腹が想像以上に重くなり、少し動くのでも息があがってしまい、驚く程スローな動きで過ごすこととなりました。
そして出産すると、その直後からいきなりお腹が軽くなり、仰向けで寝ても何も苦しいことがないという、妊娠前のような体の感覚になりました。
こんなに身軽な体で日々過ごしていたとは…!
当たり前のことがなんと素晴らしいことだったかということを実感したのです。
妊娠中ずっと苦しめられていた逆流性食道炎もなくなり、身軽で食べ物も普通に食べることができ、かわいい息子まで生まれたとは、産後というのはなんて幸せなことなのだろうと噛みしめながら生活していました。
そんなある日、産後初めて一人で外出をするという機会がありました。
産後健診です。
出産後の母体の経過観察ということで、私だけの健診です。
旦那と息子はお留守番で、私一人で病院まで行くことになりました。
家を出て外を歩いた瞬間、あまりの体の軽さにビックリしました…!
産後に外出する機会はありましたが、息子を抱っこした状態で病院まで健診に行くことしかなかったため、息子も抱っこしていない、妊娠もしていない、ただただ自分の体だけで歩くのは、約1年ぶりでした。
なんて身軽な体なのだろう…。
テンションが上がってしまった私は、思わず走り出したくなりました。
走ることなんて、妊娠前ですらなかったのに、思った以上に軽やかな自分の足の動きに、春風を肩で切って颯爽と走り出したくなったのです。
タタタっ…。
数歩走り出したところで、私の体は止まりました。
日頃の運動不足に加え、妊娠中のスローな生活、そして産後の骨盤の開き等が相まって、まったく走れなかったのです…!
走ろうとすると、思ったように足を前に出せず、腰も全然ついてきてくれない…。
自分が想像する「走る」という姿に、遠く及ばないいびつな姿…。
それでも走りたくて、何とか足を前に出しつつ不格好に進んでいましたが、5歳くらいの女の子が後ろから私を抜き去ったところではっと我に返り、ゆっくりと歩いて病院へ向かったのでした。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。