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手押し車じゃ飽き足らず、まさかの物まで押す息子…!~夫婦のじかん大貫さんの「ママ芸人日記」#14

更新

2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるのコラム連載「ママ芸人日記」第14回です。

【第13回】人生で一番無駄だったなと思う時間は、どんな時間ですか?

手押し車じゃ飽き足らず、まさかの物まで押す息子…!

1歳を過ぎ、できることが増えてきた息子。
いろんなおもちゃに興味津々なのですが、特にお気に入りなのが、「手押し車」です。
誕生日に親戚からプレゼントとしてもらったものなのですが、とにかく「押す」という行為にハマっている様子。
部屋の端から端まで押して歩いているのですが、庶民的な1LDKの我が家では、スペースが狭すぎて、あっという間に部屋の端までたどり着いてしまいます。
物足りなさそうにしながらも、最初の頃は、それなりに楽しんでいました。

しかし、最近はやはりそれだけでは満たされず、「空気清浄機」を押すことにハマり出してしまったのです。
「何故空気清浄機…!?」と、初めてその光景を見た際は不思議でしたが、空気清浄機の下部には、移動しやすいようキャスターが付いており、手押し車のよう…と言えなくもない仕様だったのです。
とは言え、そもそもが押して遊ぶものではないので、空気清浄機本体の重さと相まって、そこまで動かしやすいようにはできておりません。
が、それこそが息子にとっては好都合でした。
息子には、「押しにくい」という難点が、「押し応えがある」というとても魅力的な要素へと変換されていたのです。
朝起きると、すぐ空気清浄機を押し、保育園から帰ってきてはまた押し、という生活。
「危ないからダメ!」と注意しても、まだあまり理解できていない息子…。
空気清浄機が倒れてきたら危ないので、私もひたすら横に付いて歩いていました。

そろそろ止めてくれないかな…と思っていたある日、今度はまた別のものを押し始めた息子。
お風呂の洗い場で、プラスチックの椅子をハイハイしながら押し始めたのです。
裸の私の周りを、椅子を押しながらぐるぐると周回する息子。
とにかく押せれば何でも楽しいんだなという気持ちだけは伝わってきました。
ハイハイの格好とは言え、お風呂で遊ぶのも危ないと思い、また監視の目が光る私。
しかし、お風呂の椅子はあまり押し応えが無かったのか、そこまでハマることはありませんでした。

やっと息子の「押し癖」も少しおさまってきてた様子で、安心していた頃、公園で木の幹に向かって立っている息子の姿が…。
「何をしてるんだろう?」と周り込んで見てみると、なんと幹にしっかりを両手を当て、木そのものを押していたのです…!
さながら相撲稽古のよう…!

「押し応え」を求め、まさか木まで押そうとするとは…。
子どもは本当に、何をおもちゃとして捉えるのかわからず、また、そこが面白いなと思える事件でした。

夫婦のじかん大貫さんの「ママ芸人日記」 今までのお話はこちら

夫婦のじかん大貫さん プロフィール



よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。

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