5分でわかる!3~5ケ月赤ちゃん 心と体の成長と、お世話のポイント
3~5ケ月ごろの赤ちゃんは、手足を活発に動かすようになり、快・不快以外の感情を表すようになるなど成長が著しい時期です。だからこそ赤ちゃんのお世話のやり方についても、成長に合わせて見直すことが必要です。3~5ケ月の赤ちゃんの発達とお世話のポイントを月齢別に紹介します。
3ケ月ごろになると、生活リズムが整い始め、あやすと笑うように
多少個人差はありますが、3ケ月ごろになると日中、起きている時間が長くなり、夜まとめて眠るようになる赤ちゃんもいるようです。そうすると、授乳の回数や量が一定に近づいてきて、日中の授乳間隔は3~4時間程度空くようになっていきます。
<体&心の成長>
首がすわってきて、感性が育ち始める時期
●首がかなりすわってきて、うつぶせにすると少し頭を持ち上げるように。
●腕が自由に動かせるようになるので、指しゃぶりを始める子も。
●音を聞くことに注意を向け始めます。
●視力は0.01~0.02程度に。
●あやすとにっこり笑うようになり、感情が育ち始めます。ママ・パパとの愛着関係の土台を築く時期でもあります。
<お世話のpoint>
スキンシップを積極的にとって、愛着関係を築こう
●日中、起きている時間が長くなるので、お散歩や遊びを楽しめるように。
●おふろ上がりや着替えのとき、肌を優しくなでてスキンシップするのもおすすめ。嫌がるときは無理しないでOK。
4ケ月ごろには知的好奇心が芽生え、気になるものはなめて確認
視界が広がり、動くものを目で追えるようになります。好奇心の芽が出始めて、気になるものはなめて確認するように。おもちゃで遊んだりすることが、いい刺激になります。
<体&心の成長>
視界が広がり、動くものを目で追うように
●動くものを目で追って見る範囲が、180度まで広がり、ゆっくり動くものなら首を回して目で追って見続けるように。
●ひざの上に立たせると、足を突っ張ることも。
●夜は5~6時間、まとめて寝るように。
●手に持ったものをなめ始めますが、これはなめて確認する知的好奇心の表れ。自分の手をじっと見たり、なめたりして、自分の体やまわりのことに興味をもち始めます。
●かまってもらえないと体を反らせてぐずるなど感情表現が豊かに。甘えたいときは、泣いてママ・パパを呼ぶようになります。
<お世話のpoint>
ものをつかむ時期なので、誤飲・事故対策は早めに!
●赤ちゃんは、呼びかけに応えてもらうことで心を豊かにし、言葉を会得していくので親子のコミュニケーションを深めて。
●少しずつ手を伸ばして、ものをつかむようになるので、誤飲しそうなものは絶対にそばに置かないで!
5ケ月ごろになると、運動発達の成長と共に感情表現が豊かに
ママ・パパのことを、「いつもお世話をしてくれる、大切な人だ」とはっきり認識できるようになる時期。うつぶせ遊びが上手にできたり、手を使って遊んだりすることもできるので、遊びを通して親子のコミュニケーションをさらに深めましょう。
<体&心の成長>
うつぶせから、寝返りへと動きが活発に
●動きが活発になり、寝返りを始める時期。
●腰を浮かして、自分で足を持ち上げて遊んだりし始めます。ガラガラを握って、両手ですり合わせたりする子も。
●遠近感や立体感がわかり始めます。
●人の顔の区別がつくようになり、とくにママ・パパの顔はハッキリ区別します。
●楽しいと声を出して笑い、怒ると泣くなど、感情表現がさらに豊かに。
●1人になると、泣き出すようになる子もいます。
<お世話のpoint>
寝返りを始めたら、遊びのスペースを見直そう
●寝返りやうつぶせ遊びをするようになったら、自由に体を動かせるようにスペースを作ってあげて。
●赤ちゃんの出す声をマネして返してあげると、いい刺激になって喜びます。
3~5ケ月ごろのお世話の悩み★ズバリ解決します!
赤ちゃんのお世話は、わからないことも…。よくある授乳、おふろ、お散歩についてのギモンをまとめました。
Q授乳に集中してくれないときは?
Aおなかがすいているときに、集中して飲めば大丈夫!
自分の手やまわりのものに関心が出始めると、母乳やミルクを飲むとき集中しなくなる子もいます。しかし飲みむらが出ても、おなかがすいたときに満足するまで飲むのであれば心配いりません。
Qミルクを飲ませていると、むせるように
A量がたくさん出る乳首に替えて
吸う力が強くなってきたのに、哺乳びんの乳首の穴が小さいとむせることがあります。気になるときは、量がたくさん出る乳首に替えましょう。乳首のサイズは、パッケージに表記されています。
Qおふろ上り、耳のケアは必要?
A耳の穴のまわりをきれいにすればOK
タオルで水けをふいたら、綿棒で耳の穴のまわりを優しくふき取ってあげて。綿棒は耳の奥まで入れ過ぎないように注意してください。
Qお散歩は、いつから始めていい?
A 3ケ月を目安に、徐々に初めましょう
首がすわり始める3ケ月ごろを目安に始めましょう。お散歩は赤ちゃんにとっていい刺激になるだけでなく、ママ・パパの気分転換にもなります。
ただし暑い日や紫外線が強い時間帯は避けて。短時間から始めて、赤ちゃんの体調を見ながら無理しないようにしましょう。
「5分でわかる! 3~5ケ月ごろの赤ちゃんの成長&お世話」参考になりましたか。3~5ケ月ごろは、成長目覚ましい時期! 遊びやスキンシップ、お散歩などのコミュニケーションが、赤ちゃんの心や体の発達を促すので、成長に合ったかかわり方をしましょう。「月齢に合ったかかわり方がわからない」「最近、あやしても笑ってくれない」と悩んだときは、赤ちゃんの月齢に合わせて作られている教材を使ってみるのもおすすめです。(文・麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ