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トイレトレーニングに使える“ベビーサイン”4選

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おまるに座って赤ちゃん
ElenaNichizhenova/gettyimages

手話やジェスチャーを使って赤ちゃんとコミュニケーションをとる育児法「ベビーサイン」。これを育児に取り入れれば、まだ自分で言葉を思うようにしゃべれない赤ちゃんとでも、コミュニケーションがとれるようになるといいます。

このベビーサインを活用することで、赤ちゃんにとっての人生最初の難題であるトイレトレーニング(トイトレ)をスムーズに進めることは可能なのでしょうか?

「笑顔の子育て教室 blue bird」を主宰し、日本ベビーサイン協会のマスター認定講師の資格を持つ三宅美絵子さんにお話を聞きました。

関連:トイトレ成功の秘訣は「励まさないこと」だった! 幼児教育の専門家が語る

ベビーサインにはどんなメリットがある?

――トイトレのお話を聞く前にまず教えていただきたいのですが、そもそもベビーサインとは、どのようなものなのでしょうか?

三宅さん:ベビーサインというのは、上手におしゃべりができる前の赤ちゃんと、手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションをとる育児法です。大人は赤ちゃんのことを、しゃべれないから考える力がないと思いがちですが、まだのどや舌の筋肉が発達していないために言葉にならないだけで、実際にはいろいろなことを考えています。たとえば以前に見たものと同じものが目の前にあるときに、『あ、またあれだ』と思いながら見ているんです。

――たとえばどのようなシーンで使えますか?

三宅さん:赤ちゃんがベビーサインを覚えると、おなかがすいているときに赤ちゃん自身がミルクのサインを出したり、便秘で排便しにくいときに「痛い」のサインを出したりして、親に教えてくれるようになります。「これを表すときにはお手々でこうやるんだよ」と教えてあげると、赤ちゃんはお話ができる前でも、サインを使って伝えてくれるようになります。

――ベビーサインを使うことによる、いちばんのメリットは何でしょうか?

三宅さん:赤ちゃんの考えていることを、親が赤ちゃん目線でわかってあげられることだと思います。たとえば赤ちゃんが花を見たときに、ベビーサインがないと、赤ちゃんは何か短い言葉を発するだけで終わります。ベビーサインが使えれば、親が気がついていない場面でも赤ちゃんのほうから「そこにお花があるよ」と教えてくれて、親が「ほんとだ、お花があるねー」と返すことでコミュニケーションが成立するんです。

――親子のコミュニケーションが楽しめそうですね。それでは今日の本題なのですが、そのベビーサインをトイトレにも使うことができますか?

三宅さん:もちろん使えます。お話がまだできない子でも、今トイレに行きたいというメッセージを、親に伝えることができます。

トイトレに使えるベビーサイン4選!

三宅美絵子さんに、トイトレに使えるベビーサインを教えてもらいました!

イラスト提供:一般社団法人日本ベビーサイン協会

トイレ

げんこつを左右に揺らす。

うんち

親指を立てた片手でもう一方の親指を握り、下の手をポンッと抜くように下に動かす。

痛い

両手の人差し指の先をツンツンと合わせる。

おむつ

両手のひらをそろえておなかの辺りをポンポンとたたく。

言葉が早くなることはないが、語彙は増えるかも

――トイトレのベビーサイン、教えていただきありがとうございます。実際にサインを使うときのコツなどはありますか?

三宅さん:動作だけでなく、表情もつけるようにしてみてください。そのほうが赤ちゃんの理解が深まり、コミュニケーションも取りやすくなります。ベビーサインには、赤ちゃんがサインを出しやすいように、手話をベースに簡略版として伝えているものもあります。

――ベビーサインをしていると「言葉が遅くなる」という“ウワサ”も聞きました。その真偽はどうなんでしょうか?

三宅さん:ベビーサインを取り入れることにより言葉が遅くなることはないと考えられています。おそらく、言葉はわかっているのにまだしゃべれないという状況から、「遅い」と感じる人がいるのかもしれません。実際に言葉の早い・遅いに関係するのは、のどや舌の筋肉の発達によるものが大きいです。

――まだしゃべれないというだけで、ベビーサインによって子どもの語彙そのものは増えているということは言えますか?

三宅さん:ベビーサイン発祥のアメリカで行われた追跡調査でも、ベビーサインをしていた子どもは言語能力が高いという調査結果が出ています。つまり、ベビーサインを取り入れることによって、準備が整うまでは言葉を早く話せるようになるわけではないけれども、しゃべれるようになったときはたくさんアウトプットできるようになっているといえます。赤ちゃんは目と耳、そして手と3方向から刺激を受けているので、言葉や概念をたくさんインプットできるのでしょう。

――サインの数も限られていると思いますが、そんなに差が出るものですか?

三宅さん:たとえば「お月さま」のサインは一つだけですが、これを使っていろいろなことを覚えられます。三日月と満月は、形こそ違うけれども同じサインなので、「どっちも同じお月さまなんだな」と理解できます。目玉焼きを見た子どもが、「これお月さまだよ」とサインをすることもあるでしょう。そのときに、「あ、似ているねー。お月さまみたいだね。これはね、タマゴっていうんだよ」と教えてあげると、サイン1つで、三日月、満月、タマゴの3つをちゃんと分けて覚えられるようになります。ベビーサインを使っていると、日常の中で会話がどんどん発生するので、語彙が増えていくことにつながります。

関連:「勇気くじきの言葉」はもう使わない。アドラー流でかなう「しからないトイレトレーニング」

赤ちゃんが今どんな気持ちなのか、どんなことを考えているのかわからないうちは、トイトレが思うように進まないことがあるかもしれません。ベビーサインを使えば、そんなときに赤ちゃんの気持ちや考えていることを、早く正確に知ることができ、トイトレも進みそうです。ベビーサインが気になる方は、日本ベビーサイン協会のホームページなどをチェックしてみてください。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)



三宅美絵子さん
アドラーカウンセラー、ベビーサイン講師。笑顔の子育て教室「blue bird」を主宰し、アドラー心理学の勇気づけなどによりママと子どもの笑顔を増やすお手伝いをしている。著書に『幸せ親子になれる 0歳からのアドラー流怒らない子育て』(秀和システム)。2児の母。

協力・イラスト提供/日本ベビーサイン協会

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