「名もなき家事」にコピーライターが名前をつけた!共感の嵐
「家事をしていたら、いつの間にか1日が終わっていた……」と思ったことはありませんか?しかもその家事は、料理や掃除などのメジャーな「家事」ではない、なんとも言いようのないマイナーな家事。実は今、そんな無限に存在するマイナー家事を頑張る全ての人に贈る本『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)が書店で話題になっています。
「うなずきすぎて首がもげるかと思った」と言われるほど共感されている本書のなかから、育児中のママパパの生活に身近な「名もなき家事」を厳選してご紹介します!
「名もなき家事多すぎ!」
この本が生まれたきっかけは、累計PVが1200万を超えた「育休を取って気づいたこと」というTwitterへの投稿でした。
投稿者は、大手広告会社でコピーライターとしてバリバリ働いていた梅田悟司さん。妻の出産をきっかけに育休を取得し、そこで感じた家事や育児の大変さを「授乳以外は男性でもできる」「名もなき家事が多すぎる」などの言葉でツイートし、「よくぞ言葉にしてくれた!」と共感の嵐が吹き荒れました。
そこで、梅田さんが「名もなき家事」の大変さを世に広めるべく本を執筆。
コピーライターという職業らしく、70個にもおよぶ「名もなき家事」に名前をつけ、マンガとあわせて紹介しています。つまり「名もなき家事」の見える化に挑戦した本なのです。
それでは早速、本書に掲載されている梅田さんが名前をつけた7つの「名もなき家事」を紹介します!
早すぎる一手
子どもの自我が芽生えてなんでも自分でやろうとする姿をうれしく思いつつも、時間がかかるから手を出してしまい、よけい時間がかかることになる家事
(c)ヤマサキミノリ
1桁カウントダウン
電動自転車に乗った瞬間にバッテリー残量が10%以下で、エコモードでなんとか乗り切れるよう念じながらペダルをこぐ家事
(c)ヤマサキミノリ
セルフ人体実験
何日消費期限を過ぎたものまで食べられるか、自分で実験する家事
(c)ヤマサキミノリ
ぷちウィリー
ベビーカーで子どもが寝たとき、道路の段差で起きないように前輪を上げながら慎重に進む家事
(c)ヤマサキミノリ
大げさな声かけ
スーパーで買い物しているとき、子どもが欲しがりそうなキャラクターの描かれた商品に気づかれないように、ほかのものに注意を逸らせようとする家事
(c)ヤマサキミノリ
待ち人来らず
子どもがダダをこねるから「先に行くからね」と突き放すものの、曲がり角を曲がったところでしばらく待つ家事
(c)ヤマサキミノリ
直角回転
「川」の字で寝ていたはずなのに子どもの寝相が悪く、いつの間にか「H」の字になっていて、また「川」の字に戻す家事
(c)ヤマサキミノリ
家事や育児を頑張るのは「当たり前」じゃない
この本を通して梅田さんが伝えたかったのは、「家事や育児に対する頑張りは、当たり前じゃない。もっと自分を褒めていいし、家族も褒めるべき!」ということだそうです。家事は決して目立つ行為ではありません。でも、家事を頑張る人や、その周りの人たちが
「こんなにあるなら、完璧なんてムリだよ」
「こんなにあるなら、分担しないとムリだね」
と感じられたら、日常生活は少しずつ変わっていくはず、と思ったそう。
本書にはこの他にも多数の「名もなき家事」が掲載され、それぞれの家事を頑張ってきた人たちからの「ワンポイントアドバイス」もついています。さらに巻末には、家事分担シートにもなる「名もなき家事」のチェックリストも!
一人で読んで自分をねぎらうもよし、家族と読んで話し合うもよし、「今日一日家にいて何してたの?」と聞かれたときにそっと差し出すもよし……。無限にある家事に疲れたとき、家族に家事の大変さを伝えたいとき、ぜひ一度手にとってみてくださいね。
(文・華井由利奈/構成・たまひよONLINE編集部)