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まったく新しい生理用品「月経カップ」を試してみた!

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毎回、ゆううつな生理の日。みなさんはどんな生理用品を使っていますか?ナプキン派がほとんどといわれる日本ですが、最近、タンポンと同じ医薬品医療機器等法(旧・薬事法)で新しく認められた生理用品「月経カップ」が話題になっています。経血を「ためる」というまったく新しいアイテム。気になるけどなんだか怖い...そんな方のために、『ひよこクラブ』編集Yが使用感をリポートします!

日本でもユーザー急上昇の「月経カップ」とは?


月経カップは医療用のやわらかいシリコンでできており、小さなつぼのような形をしています。これを膣内に挿入し、経血をためるというしくみ。カップは洗い流すことで繰り返し使え、生理期間が終わったら煮沸して保管します。日本で初めて医薬品医療機器等法に基づく医療機器として認められた月経カップ「スクーンカップ」の開発者・浅井さとこさんによれば、欧米では月経カップはもう常識、日本でも普及率が急増しているそう。

3カ月にわたって「月経カップ」を体験してみたら…

「モレなし、ムレなし、ニオイなし、しかも入っている感覚なし」と、話だけを聞いたら、とっても便利そうな月経カップ。サイズはスモールとラージの2種類あり、私は経膣分娩経験者のため、大きさにビビりながらも、推奨されているラージサイズを購入しました。いよいよ、生理期間を3クール分にわたって使用してみた感想をお伝えします!

1クール目:まずは入れることにひと苦労

「さあ、使ってみよう!」と思ったものの、初めて手に取った月経カップは思いのほか大きく、直径が45mmあります。だいたい人さし指と親指で作った輪くらいの大きさで、「どうやって入れるの…?」状態。説明書によれば、カップはシリコン製なのでやわらかく、カップ全体を「U字」などに折りたたんだ状態にして膣内に挿入します。使い方は動画「スクーンカップの使い方」で研究。どうにか入れることはできたけれど、最初は違和感が…。調べてみると、位置が浅いのが原因のよう。勇気を出して入れ直すと、今度は入っていることを忘れるほどでした。
取り出すときは、カップの底をつまむようにして、取り出します。やはり取り出すときに手が汚れるのは、ナプキンと比較してデメリット。私の場合、カップの取り替え時はカップにたまった経血を捨て、ビデを使用してカップを洗浄したあと、洗面台で再び手を洗うことにしました。この方法に慣れたころには、生理期間が終わってしまい、1クール目は終了。

2クール目:経血を観察する余裕も出てきた!

1クール目のあと、煮沸消毒して保管しておいたカップ。久々の使用のため、初日は緊張が走りました。でも、今回はカップにたまった経血を確認したり、一般的な経血量(多い日で30ml)と比較したりする余裕も。量がつかめてきたら、朝自宅を出るときとおふろのときにカップを洗い流せば、外出先で取り替える必要がなく、手が汚れる煩わしさもなくなりました。
浅井さんによれば、「スクーンカップ」の交換は12時間以内にとされており、ナプキンよりも長い時間使用し続けられるそう。また、前回はモレが心配でナプキンを併用していましたが、今回は月経カップのみで過ごし、ムレやモレと決別! しかも毎月出るゴミがゼロに! 最初は「実験的に」と消極的だった気持ちも、「次も月経カップを使おう」と前向きに変化しました。

3クール目:子どもとのおふろに手放せないアイテムに! 災害時にも◎

3クール目ともなると緊張も消え、挿入のストレスがなくなりました。そして、生活にも大きな変化が! 
今までパパに任せていた生理期間中のおふろを、担当できるようになったのです。イヤイヤ期まっさかりのわが子は、「ママじゃないとイヤ!」となる日も多いので、パパにとっても月経カップは救世主! 
浅井さんによれば、忙しくてトイレに行くことができない女医さんや、トライアスロンやヨガなどのスポーツが趣味の女性にも愛用者が多いのだとか。私もちょうど沖縄旅行に生理が重なってしまいましたが、月経カップのおかげで荷物も少なく、水着も気にせず着用できました。

さらに、昨年の熊本地震の際には生理用品が不足したこともあり、月経カップが被災地のボランティアの方々から注目を集めたそう。ただ、普段から使っていないとハードルが高いので「一度練習してみてほしい」と浅井さんは言います。たしかに、わが家の避難用リュックサックは、生理用ナプキンと子どものおむつがかなりの量を占めています。そろそろ、慣れてきたし、生理用ナプキンから月経カップに入れ替えようかと計画中です。

「生理だから」であきらめない。ライフスタイルが変わるかも!

3クール使ってみて、もはや私の生活にとって手放せないアイテムとなった月経カップ。浅井さんは「女性があきらめていたこと、自分がやりたかったことを始められるように」との思いで「スクーンカップ」を開発しており、乳がんの啓発団体への寄付なども積極的に行っているそう。

便利な月経カップですが、調べてみると並行輸入品も含めてたくさんの種類が販売されています。安価なものも増えていますが、選ぶ際には素材のシリコンだけでなく、製品自体が日本の医薬品医療機器等法やアメリカの食品医薬品局(FDA)の認証を受けたものを選ぶと安心とのことです。慣れれば便利で快適な月経カップ。賢く選んで、自分に合った月経カップを見つけられればきっと生活が変わりますよ!(取材・文/ひよこクラブ編集部)

▼スクーンカップ
量が多い日も安心して使える、とてもやわらかい素材の月経カップ。カラーバリエーションも豊富です。
http://www.sckooncup.jp
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※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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