楽しみだった妊娠中の食の変化!【夫婦のじかん大貫さんの「ママ芸人日記」#30】
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるのコラム連載「ママ芸人日記」第30回です。
妊娠中は食べ物の好みが変わるとよく言われていますが、実はその変化が楽しみだったりしました。
意図せず突然、自分の食の好みが変わるなんて、この先なかなかそんな経験はできないと思っていたからです。
私の普段の好きな食べ物というと、寿司、焼き肉、ケーキ等、ほとんどの方が好きだろうなと想像できるものが多いです。
特にウニや中トロの刺身、馬刺し、生牡蠣など、生ものが好きな傾向にありました。
逆に苦手なのは、カツやフライなどの揚げ物や生のたまねぎ。
とは言え、食べようと思えば食べられるので、特に味がダメだというものはありません。
さて、実際に妊娠してみて、私の食の好みがどう変わったのか…。
まず、「好みが変わる」ということの認識がかなり間違っていたことに気付きました。
妊娠する前に想像していたのは、『いつもは甘いものが好きなのに、妊娠してからは全然食べたいと思わず、むしろサラダばかり食べたい気分』というような、何故かきまぐれに食の好みが変わっているというライトな感じでした。
しかし実際は、朝起きたときにまず食べたいものが無く、『今日はサラダだったら食べられるかも…妊娠前は甘いものが好きだったけど、今甘いもの食べたら吐いてしまう…!ていうか甘いものだけじゃなくサラダ以外だと吐いちゃうかも…』という状態でした。
私のつわりが結構大変なものであったというのも大きいですが、つわりが終わった後の好みの変化も、『あれが食べた~い!』というような感覚ではなく、『今日はあれだ!あれを体が欲している!早く食べたい!食べたい!でも体重管理きちんとしないと病院で怒られてしまう!でも食べたい!』という、鬼気迫る感じの欲求でした。
そんな私が、つわりの時期によく食べていたのは『冷やし中華』と『果物系の炭酸飲料』。
冷やし中華の具も、最初はキュウリのみ食べられていたものの、そのうち麺とタレしか食べられなくなってしまい、具なしの冷やし中華を毎日のように食べていました。
炭酸飲料は、飲みたいから飲むというよりも、気持ち悪さがどういうわけか炭酸飲料で抑えられている気がするという感覚があり、飲んでいました。
私の周りの友人でも飲んでいたという人が多かったです。
そしてつわりが終わった後は、もうとにもかくにも何でも食べたくなりました。
妊娠後期になるとお腹もどんどん大きくなり、体重管理のことも病院から厳しく言われるようになったのですが、それと反比例し、ドーナツやパスタ、白米など太りやすいもの程食べたくなったのでした。
そのため、妊娠の影響で食べたくなったのか、食事が制限されていたから食べたくなったのかはわかりませんでした。
ただ、自分でも驚くくらい食欲が止まらなくて、産後まで待てずに、陣痛がきたら即食べるものとして、お菓子をたくさん買い溜めしていた程だったということをお伝えしておきます…。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。