思いやりの心を育てるには「お医者さんごっこ」が最強な理由
3・4歳児は、少しずつ相手の気持ちを想像できるようになってくる時期。また幼稚園などでお友だち関係も築かれてくるので、泣いているお友だちに「大丈夫?」など声をかけられる優しい心を持ってほしいですね! 家庭でできる、思いやりの心の育て方についてまとめました。
思いやりの心をはぐくむには、親がお手本を示すのがキホン!
3・4歳児になると、個性がはっきりしてきますが、なかにはわが子の性格について悩んでいるママも――。
●同じ園に通うAちゃんの保護者から、年中の娘のことで訴えがあったそうです。娘は、Aちゃんに「Aちゃんは、一緒に遊んだらダメ! Bちゃんは、私と遊ぶから、Bちゃんと遊ばないで!」など、仲間はずれにしたりするそうです。また大声で注意したり、指摘したりもすることも…。娘には注意をしたのですが、どうしたらいいか…。
●4歳の娘は、とにかく言うこと聞かない! 妹のこともいじめるし、私は朝から晩までイライラしっぱなしです。
こうした場合、ママ・パパが頭ごなしに怒っても、3・4歳児はいじけて言うことをきかないなど逆効果になることも! まずは、次のようなかかわり方を意識してみてください。
1.普段から、子どもを思いやる言葉かけをする
「待っていてくれてありがとう」など、日ごろから子どもを思いやる言葉かけを。「わかってもらえてうれしかった」という経験は、相手をわかろうとする気持ちにつながります。
2.ママやパパが率先して、まわりの人を思いやる
病気のお友だちを「早く治るといいね」と心配したり、1人で寂しそうな子がいたら「誘ってあげよう」とママ・パパが促したり…。そんなやりとりが自然にできると、「困っている人のことは助けてあげよう!」という意識が芽生えます。
思いやりを育てるには、お医者さんごっこがおすすめ! その理由とは!?
思いやりの心は、遊びを通しても培えます。とくに病気の人や弱い立場の人を思いやるシチュエーションがいっぱいのお医者さんごっこは、おすすめ!
たとえば患者さん役のママ・パパが「熱は下がりますか? 心配で…」と言ったとき、子どもは「どうしたら安心するかな?」と考えるでしょう。
またママ・パパが患者さん役になったら
「お鼻グリグリしないでね」「お医者さん怖いよ~」など、子どもがふだん病院で言いそうなセリフを言ってみてください。子どもは、これまでの自分の経験を振り返りながら「痛くないよ」「すぐ終わるよ」「もう大丈夫ですよ!」と励ましたり、慰めたりすると思います。こうした、やりとりを繰り返すことで、子どもは思いやりの気持ちを伝える言葉を学んで行きます。
思いやりの心をはぐくむ一例として、お医者さんごっこを紹介しましたが、「うちは男の子だから…」と思ったママ・パパもいるのではないでしょうか。しかし保育園や幼稚園では、男の子も女の子も関係なくお医者さんごっこでよく遊ぶ園もあります。子どもが夢中になって遊ぶコツは、注射器や体温計などリアルな小物をそろえたり、子どもが扱いやすいサイズの人形を患者さんにしたりすることです。「そろえるのが大変!」と思ったときは、お医者さんごっこセットが含まれた幼児向けの教材を使ってみてはいかがでしょうか。教材だとワークなどもセットになっていてお得ですよ!(文/麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のエピソードは口コミサイト『ウイメンズパーク』の投稿からの抜粋です