年末大掃除はもう古い?年末は“大片付け”をするべし!【時短スッキリ術#1】
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あっという間に迫ってくる年の瀬……。何かと忙しい師走の時期ですが、やっぱり主婦たちの今年最後の大難関は年末の大掃除ではないでしょうか? 働いていたり育児中だと「あそこも汚れてる」「ここも掃除しなきゃ」と気持ちだけが先走り、つい後回しにしてしまうことも少なくないはず。
この連載では忙しいママたちのための“時短”できる片付けや掃除方法のアイデアをご紹介します。第1回は年末の大掃除にまつわるアイデアです。
教えてくれたのは……
生活コラムニスト/ももせ いづみさん
暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。子育てをしながらフルタイムやフリーランスで働いてきた経験をもとに、忙しくてもすっきりと豊かに暮らすアイデアを発信し続けている。
冬場の掃除は効率悪い?! 大掃除でなく大片付けを
年末までにコツコツと掃除をやらなければと思いつつも、忙しくてほとんど手をつけられないという方も多いと思います。年末の大掃除のために事前にやっておきたいことをももせさんにお聞きしたところ意外な回答が……!
ももせさん「キッチンや風呂場の掃除、窓拭きなどを冬場に行うのは効率が悪いことは近年では多く広まっています。年末は仕事もあわただしく、帰省などで時間が取れない人も多いので従来の大掃除の概念にとらわれず“汚れ落とし”は気候のよい時期にずらすほうが効率もよいです」
冬場の汚れ落としは実は効率が悪いというのが近年知られてきているそう。頑張って年内に終わらせず暖かくなってからでもいいですし、なるべく気候の良い日にずらして行うのがポイントです。
ももせさん「ただし、何もしないのも新年が来る実感がわかないという人も多く、1年の区切りをつけて、家族の共同作業として暮らしを見直すという意味で、大掃除ではなく“大片付け”にまず手をつけてみては? というのが私の提案です」
年末に大掃除しないと何となく気持ちが切り替わらないという方もいるのではないでしょうか? 来年に向けて願掛けも込めて、まずは“大片付け”からスタートしましょう。
ゴミの収集日に合わせて不用品を整理
それでは“大片付け”をどのような手順で行えばいいのでしょうか?
ももせさん「12月の最終ゴミ収集日に合わせて、タオルや食器類などの仕分けをし、不用品を整理しながら小さく片付けることから始めてみましょう。
このとき、古いシーツやシャツなどをウエス(※汚れを拭き取るぼろ布)として用意しておき、余力があれば冷蔵庫の掃除をしましょう。お正月の食材を入れるためにも、冷蔵庫は整理をかねて清潔にしておきたい場所です。
次に余力があればトイレと玄関を。家族でこれだけ手をつければ、十分立派な大掃除となると思います」
ゴミ収集日に合わせて不用品の仕分けを行うのが効率的。衣類など布製品は雑巾がわりになるので捨てずにとっておくのがコツ。
余力があったら冷蔵庫→トイレ→玄関の順番に掃除を進めてみて。
掃除道具はだれでもすぐ手に取れる場所に
大掃除は基本的に行わずコツコツと“小掃除”を積み重ねるのがももせさん流。毎日時短で行う小掃除のコツを教えてもらいました。
ももせさん「ちょこっと掃除のコツは、道具がすぐ手に取れる場所にあること。
洗面所、お風呂場に専用の掃除道具をすぐ手に取れるように置いておきましょう。道具はなるべくきれいで可愛く、手が汚れないものを。家族も気がついたらすぐ使えて、おもしろがってもらえる仕組みづくりを」
確かに目の前に掃除用具があれば手に取りやすいだけでなく、“ママがやる掃除”から“家族でやる掃除”に切り替えやすくなりそうですね。
ももせさん「掃除の場所は曜日ごとに決めてもいいですが、なるべく自分ひとりで行わずに当番制にするなど、家族を巻き込んで。また、土曜日の午前中1時間だけ家族全員で家をきれいにするといったイベント方式もオススメ。短時間に設定し、時間がきたらすっぱりやめて遊びに行くことも大事。自分一人で毎日頑張るといった考え方より、楽しくみんなできれいにできる方法を考えましょう」
年末年始は無理に大掃除をせずに、大片付けや日々の小掃除を意識してみて。もちろん掃除はママだけの仕事ではないので、ひとりで頑張りすぎず家族を巻き込むのが大切なポイントなのだそう。次回はママの頭を悩ませる課題でもある家族を巻き込む掃除方法について。パパや子どもに掃除を定着させるためのアイデアをお伝えします!
(監修・ももせいづみ 文・清川優美)