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まだ言葉が伝わらない赤ちゃん。どう叱る?専門家にきく

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ベビー怒った顔
Yasin Emir Akbas/gettyimages

危険なものを触ろうとしたときや、道路に飛び出しそうになったとき、お友だちをたたいてしまったときなど、赤ちゃんに「ダメなことを伝えなくてはならない」場面はあると思います。しかし、まだ言葉が伝わらない赤ちゃんに。どのように、ダメなことを伝えるのがいいのでしょうか? 臨床心理士である塩﨑尚美先生に話を聞きました。

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行動を止めるためにしかることは必要です

塩﨑先生は、0才代の赤ちゃんでも「ダメなことを伝える」ために、しかる必要があると言います。
「いけないことをしたときや危険な行動をしたときは、0才代の赤ちゃんでも、しからなければいけません。それは、危険な行動を止めさせることが目的です」
この記事では、0才代の赤ちゃんの心の発達とその発達に合ったしかり方を紹介していきます。

0~5カ月の心の発達としかり方

まだ言葉の意味がわからない0才代ですが、月齢によって少しずつ理解できることが増えていきます。
塩﨑先生によると「0~1カ月ごろは、ほぼ何もわかっていませんが、2~3カ月ごろになると、長く時間を過ごしている人(ママなど)の声に反応することがあります」とのこと。
しかり方については、「低月齢期の赤ちゃんに対してしからなくてはいけない場面は、ほぼないはずです。たまに、危険なものをなめてしまったという声を聞きますが、赤ちゃんの近くに危険なものを置いておくこと自体がNG。触ったら危険なもの、触ってほしくないものは手の届かないところに片づけましょう」と、大人側の管理が重要と教えてくれました。

6~8カ月の心の発達としかり方

思わず「ダメ!」と言いたくなるのは、はいはいなどで自力で動けるようになる6~8カ月ごろから。
心の発達について塩﨑先生は、「このころには、『なんだか嫌な感じ』など、言葉が持つ空気感や人の雰囲気(怒っている、喜んでいる)を感じられるようになります」と、語ります。

「しかり方ですが、『ダメ!』や『メッ!』など、短い言葉で行動を止めさせましょう。しかった理由は、まだ伝える必要はありません」

9カ月~1歳の心の発達としかり方

いろいろなものに興味を持ちはじめ、触ったり、投げたり、落としたり…。この行動にもちゃんと意味があるようです。
「子どもがものを投げたり、落としたりするのは、実験をしているから。『投げると音がするな~』など、赤ちゃんなりの発見をしているのです。そして、このころには、大人がよく発する言葉の音を覚えるようになります。しかし、意味はまだ理解できていません」と、塩﨑先生。

しかり方については、「6~8カ月のころと同じように、『ダメ!』などと声をかけて行動を止めさせましょう。そのあと、まだ完全に理解できていなくても、『危ないからダメなんだよ』と理由を伝えてみましょう。時間はかかりますが、なぜしかられているのかが理解できるようになっていきます」と、心の発達に合わせた接し方を教えてくれました。

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しかることが好きな親はいないはず。けれど、赤ちゃんに危険が及んだときは、「ダメよ!」などの言葉で行動を止めることが大事です。もちろん、たくさんほめてあげることも重要。共感して一緒に喜んでくれる人がいることで、赤ちゃんの心は安定していきます。日ごろから、赤ちゃんの安全を守りつつ、成長を見守りましょう♪
(文・ひよこクラブ編集部)


■参考:『ひよこクラブ2019年11月号』「子どもの将来につながる ダメの伝え方」

■監修/塩﨑尚美先生
日本女子大学 人間社会学部心理学科 教授。臨床心理士、公認心理師であり、育児の悩みや思春期の子どもがいる親のカウンセリングを行っている先生です。専門は乳幼児期からの親子関係。

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