1才の赤ちゃんの好奇心に「ダメ」を連発はNG! 力を伸ばすおもちゃの選び方3選【専門家】
1才のお誕生日が近づくころになると、赤ちゃんははいはい、伝い歩きなどをするようになり、行動範囲が広がります。好奇心も旺盛になり、遊び方も今までとは変わります。そんな時期におすすめのおもちゃを、玉川大学教育学部非常勤講師で、長年、子育て相談などにも携わっている大豆生田千夏先生に聞きました。
赤ちゃんの能力をぐんぐん伸ばすために大切なこと
1才が近くなると、はいはいや伝い歩きができるようになり、自分から動いて、興味があるものを手に入れられるようになります。視野も広がり、好奇心も旺盛に。この時期に好奇心を持って遊ぶことで、将来、主体的に行動する力が育ちます。
また、体や手指、言葉、コミュニケーションする力などがぐんぐん発達する時期。手指を使ったり、体をめいっぱい動かしたり…、発達に合ったおもちゃで遊ぶことで、赤ちゃんは自らこれらの力を発達させていきます。
注意したいのは、好奇心いっぱいでなんでもトライしたがる赤ちゃんに、「ダメ」を連発してしまうこと。「ダメ」と言わなくて済むように、安全に遊べる環境を整えておきましょう。また、午前中からご機嫌に遊べるように生活リズムを整えることも大切です。
1才ごろの赤ちゃんの力が伸びるおもちゃはコレ!
1才ごろの赤ちゃんの発達に合った、おすすめのおもちゃを紹介します。
1.探索心を刺激するおもちゃ
この時期の赤ちゃんは、「これ、なんだろう?」と触ったり、物を出し入れしたりするのが大好き。このような赤ちゃんの探索心を刺激するおもちゃで遊ぶことで、“自分が働きかければ何かを生み出せる”ということを知り、それが創造する力につながっていきます。
【おすすめおもちゃ】
・出し入れできるおもちゃ
・くっつけるおもちゃ
・積み木
・ブロック
・お絵描き
・いろいろな大きさのカップのセット
・音の出るおもちゃ など
2.体を動かせるおもちゃ
アクティブに動くようになる1才前後からは、体を動かす遊びがますます大切に。楽しく体を使えば自然と多くの動きが経験でき、意欲も育ちます。ただし、赤ちゃんの発達に合ったおもちゃを選び、遊ぶときは目を離さないように注意しましょう。
【おすすめおもちゃ】
・手押し車
・乗用おもちゃ
・室内ジム
・ボール
・バランス感覚を養うおもちゃ など
3.まねっこ遊びができるおもちゃ
ママ・パパがすることを、なんでもまねしたがる時期。ママやパパのまねっこをして遊ぶことは、やがてごっこ遊びなどのなりきり遊びや、創造する遊びへとつながっていきます。親子で一緒のことをしている喜びに共感してあげると、赤ちゃんの意欲はさらにアップ!
【おすすめおもちゃ】
・電話やスマホのおもちゃ
・おままごと
・お人形遊び など
監修/大豆生田千夏先生 イラスト/徳丸ゆう 取材・文/ひよこクラブ編集部
1才の誕生日を迎えるころは、運動能力がどんどん発達して、言葉の理解も進み、赤ちゃんとのコミュニケーションが今まで以上に楽しめるようになる時期。赤ちゃんの発達に合ったおもちゃを用意して、親子の時間を一緒に楽しんでみませんか。
参考/『後期のひよこクラブ』2025年冬号「寒い季節、室内でも赤ちゃんと一緒に楽しめるアイデアをご紹介♪心も体も育つおうち遊び&おもちゃ」
※掲載している情報は2024年10月現在のものです。
『後期のひよこクラブ』2025年冬号には、1才ごろの赤ちゃんにおすすめの室内遊びやおもちゃを紹介した「寒い季節、室内でも赤ちゃんと一緒に楽しめるアイデアをご紹介♪心も体も育つおうち遊び&おもちゃ」特集があります。