席でのおむつ替えは絶対にダメ。みんなで考えたい子連れ外食
大人だけの外食とは異なり、赤ちゃん連れの外食では、さまざまなアクシデントが起こりがち。店内のトイレにおむつ替えスペースがない、赤ちゃんがおとなしくしてくれない…など。全部は無理だけど事前チェックで防げることもあります。
また、席でおむつ替えをするなど一部の人の振る舞いで、赤ちゃん連れの外食を好意的に見てもらいにくい現状も。
どうしたら子連れで外食しやすい世の中を作れるのか? キッズマナーインストラクターの資格を持つ東節子さんに聞きました。
予約時or入店前にチェックしたいポイント4点
ベビーカー置き場がない、おむつ替えスペースがないなど、子連れ外食でよくあるアクシデントは、事前確認で防げるものも多いです。Webサイトで調べる、お店に電話するなどしてチェックを。
【1】赤ちゃん連れで入店してもOK?
高級レストランや料亭をはじめ、一部の店ではそもそも赤ちゃん・子連れの入店が不可の場合があります。事前に確認しておくことをおすすめします。
【2】ベビーカーを置くスペースはある?
とくにベビーカー複数台で入店する場合は、事前に台数分の置き場所があるかを確認して。また、お店にベビーカーを預けるときは、たたんでかさばらないようにしましょう。
【3】授乳・おむつ替えができる場所はある?
店によっては、おむつ替え台や授乳スペースの用意がないことも多いです。近場におむつ替えできる場所はあるか、ケープなどを使って席で授乳して問題ないかなど、聞いておくと安心です。
【4】キッズメニューはある?離乳食は持ち込みOK?
キッズメニューがある店は、子ども用の割れない食器やおむつ交換台などが整っていることが多いです。キッズメニューが用意されていない場合は、離乳食を持ち込んで食べさせていいか確認を。
子連れ外食で気をつけたい、お店でのマナー
席でおむつ替えをするなど、周囲に迷惑をかける一部の人の振る舞いで、赤ちゃん連れの外食を好意的に見ない人もいるのが現状。子連れで外食しやすい世の中を作るには、ママ側もマナーを守ることが必要です。「わたしはこういう主義」という場合もあるでしょうが、あくまで「お店」のスペース。お店はほかのお客さんに対しての配慮も公平にしたいと考えていることを忘れないで。
次は、子連れ外食で気をつけたいママ・パパ側のマナーを聞きました。
座席でのおむつ替えは絶対NG!
座席でのおむつ替えは、衛生面の問題上NG。トイレにおむつ替えスペースがない場合は、近隣におむつ替えできる場所がないかお店の人に相談を。オープンスペースの席はもちろん、個室席でのおむつ替えも控えて。
座席での授乳は周囲に配慮しながら
店内での授乳は、ママ側がよくても周囲・お店が気にしてしまうのが現状。なるべく避けたいですが、授乳室がない場合は、授乳ケープやストールを使って目立たないようにする配慮を。
赤ちゃんが泣きやまないときは、いったん外に出るなど対応を
赤ちゃんが泣いてしまうのは当然のことですが、泣きやまないからといってそのままにしておくのは周囲の迷惑になってしまうことも。どうしても泣きやまないときは、一度外に出るなどの対応も必要です。
持ち込んだ離乳食の食べ残しやごみは持ち帰って
持ち込んだ離乳食をあげるときは、お店の人に一声かけることを忘れずに。また、離乳食の食べ残しやパッケージなどのごみは置いて帰らず、自分で持ち帰るようにしましょう。
(取材・文/ひよこクラブ編集部)
ひよこクラブ2月号では子連れ外食についての特集があります。
SNSやニュースで子連れ外食のマナーについて問題視されることも多い昨今ですが、入店前にお店について調べておく、最低限のマナーを守るなどすることで、子連れ家族も周囲も気持ちよく過ごせる場合が増えるはず。もちろん、「家族づきあいしているお店だから」「乳児だけしかいないお店だから」などの場合もあると思いますが、考えるきっかけになればと一般的なことをまとめてみたした。
■監修/東節子さん
元客室乗務員。接遇の経験を生かして、コミュニケーションやソーシャルマナーの普及に尽力されています。キッズマナーインストラクターの資格を持ち、講座・講義などで活躍中。
ひよこクラブ2月号
先輩ママの子連れ外食事情、子連れ外食に便利なグッズ特集もあります。