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現代のママたちが抱えている問題を描く、映画『ママをやめてもいいですか!?』監督・豪田トモさんインタビュー

子育てに奮闘中のママたちに密着したドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいいですか!?』。幸せなはずの育児に、現代のママたちがつらさを感じてしまうのはなぜ?
監督を務めた豪田トモさんに、現代のママとパパが抱えている問題と、夫婦のコミュニケーションについて話を聞きました。

“完璧なママ”になることを目指さないで

――最新作『ママをやめてもいいですか!?』はタイトルにドキッとしてしまいます。

豪田トモ(以下、豪田) 「ママをやめたい」って、思っていてもなかなか口に出せない言葉ですよね。とはいえ、僕の作品づくりのモットーは“重いテーマを軽やかに”。『ママやめ』は、日々子育てに奮闘中のママたちに密着したドキュメンタリーですが、育児の大変さ、育児中のママの10人に1人がなるという産後うつなどをリアルに描きながらも、観る人が楽しめるように明るくポップに仕上げたつもりです。

――登場するのは、今まさに子育て中のさまざまなママたち。言いづらい悩みや本音を皆さん、率直に打ち明けています。

豪田 子どものことは大好きでも、育児が苦しくてたまらないときがある。それってやっぱり、24時間の中でママをやめる時間がまったくないからだと思うんです。どんなに大好きなことでも、休みがゼロだったらストレスがたまってしまうのが当たり前。「完璧なママなんて目指さないで」というメッセージを伝えたられたら、と思いました。

夫婦円満のための“TEL法”とは?

――映画の中では育児のパートナーとしてのパパの存在も描かれています。産後のコミュニケーションに悩む夫婦は多いですが、一児の父でもある監督自身が心がけていることはありますか。

豪田 「どうすれば奥さんに満足してもらえるだろう?」と僕も長年研究を続けてきたのですが(笑)、ようやく3つの結論にたどり着きました。その結論とは、名付けて“TEL法”。Together、Express、Listenの頭文字からとっています。

まず“Together”は、なるべく一緒の時間を過ごすことが大事。それからExpress(表現する)は、感謝や愛情をきちんと妻に表現すること。最後にListen(聞く)。きちんと妻の話に耳を傾ける。スマホを見ながらじゃなく、奥さんの顔を見て聞いてください。一緒にいる時間を意識的につくって、ちゃんと愛情を表現して、話を真摯に聞く。この3つをちゃんとできていれば、ほかにたりないところがあっても夫婦間のコミュニケーションはうまくいくんじゃないかなと僕は思っています。

取材で何百人ものママたちにお会いしてきましたが、これができていないパパたちがあまりに多い印象があります。パパたちはまずは形からでもいいからやってみてください!

ママは一人で頑張らないこと

――「ママになったんだから、私が頑張らなくちゃ」と育児の悩みを一人でかかえ込んでしまうママにアドバイスはありますか。

豪田 「人に頼るのが下手なんです」というママは多いですよね。でも、まわりにどんどん頼っていいんです。何でもかんでも自分一人で完結させてしまうのは絶対にだめ。少しずつでもいいから、他人に頼ることに慣れていきましょう。

親になるということは、人生のOS(基本ソフト)をバージョンアップさせるということ。だからこれまでの人生では頼るのが下手だったという人も、「助けを求められる人」になれるように、少しずつ変わっていく努力をしてみるといいと思います。

「だれにも頼れない」と自分の殻に閉じこもっても、何も解決しません。何よりママだけじゃなくて、子どものためにもあまりよくない。僕はママ友探しは宝探しだと思っています。育児中の悩みを分かち合えるママ友は、人生の宝になりますよ。頼ったり頼られたりできる相手を探しにいきましょう。

(写真/成田由香利 取材・文/阿部花恵 構成/ひよこクラブ編集部)

関連:前田敦子「頑固だった自分が変われたのは周りのおかげ」

「子どもはかわいい…でも離れたい」。育児があまりに大変でそう思ってしまう瞬間が、どんな人にでもきっとあるはず。そのつらい気持ちは、だれからも否定されるものではありません。
『ママをやめてもいいですか!?』は子育ての大変さ・難しさを今まさに実感しているママのための映画です。


■参考:『ひよこクラブ2020年3月号』「SPECIAL INTERVIEW」


■豪田トモ
1973年生まれ。映画監督、映像クリエイター。2010年、初監督作のドキュメンタリー映画『うまれる』が劇場公開。続編となる『うまれる、ずっといっしょ』など、命・絆・家族をテーマにした映像作品を手掛ける。

■映画『ママをやめてもいいですか!?』

©2020 Indigo Films

産後うつを乗り越え、新たな命の誕生を迎えるママ。幼いころに母が自死した傷が癒えないまま、子育てに向き合うママ。過去の出来事から、わが子に愛をうまく伝えられないママ…。子育ての難しさ、夫婦のコミュニケーション、過去の親子関係など、さまざまな悩みを抱えながらも、日々子育てに奮闘するママたちに密着した、子育てエンターテインメイト映画。2月29日(土)より新宿シネマカリテほか順次公開。『ママをやめてもいいですか!?』企画・監督・撮影/豪田トモ ナレーション/大泉洋
公開週の1週間は監督と日替わりゲストによる上映後のトークも予定されています。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点からイベントが中止・延期となる可能性があります。実施に関する最新情報は映画公式サイトでご確認ください。

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