噂話、詮索好き、マウンティング、こんなママ友には気をつけて
子どもを介して知り合う「ママ友」。子どものためにも良好な関係を築きたいと考えるママは多いのではないでしょうか? ママ友とつきあう上で注意すべき点や、ママ友づきあいで起こる悩みについて心理療法士の平尾美佐緒さんに紹介してもらいました。
平尾美佐緒
心理療法士 食育アドバイザー
15年の保育士経験から、母親問題の人間関係や頑張っているのに生きづらさを感じる女性のためのカウンセリング、本音を話せない経営者のカウンセリングを行っている。
1:こういうママ友には気をつけろ…!そもそも良好なママ友との関係とは?
「ママ友」とつきあうにあたり、気をつけるべき点はどんなことでしょうか?
もしかすると、以下の経験から「ママ友」の関係性がわずらわしい、苦手だと思っている方もいるかもしれません。
▪噂ばなしが多く疲れる
▪仲間はずれにされた
▪相手の一方的な話を聞かされる
ママ友との関係に限らず、人間関係において友好な関係を望む場合、自分も相手も互いに信頼していることが大切です。
信頼関係を築くキモは「悪口を言わない」ことです。相手を強制しないことや相手に対して、関心を持つことも必要でしょう。また、自分を信じていることも大切です。
これまでのママ友との人間関係にわずらわしさを感じていたり自信が持てなかったりした経験から、ママ友を警戒している人もいるかもしれませんね。警戒して人と接していると差し障りのない人間関係になりがちです。悩みが出てきた際に誰にも相談できず一人で悩みを抱えてしまうことも考えられます。
ですから、ママ友と接する際は、適度な心の距離感が大切です。
2:気をつけたいママ友への対応
ママ友とは「子どもがいる」ことが共通点です。その共通点から、子育ての大変さや喜びを分かち合い、信頼関係を築き上げるのが理想です。ですが、一人ひとりこれまでの生活環境や価値観が違うゆえに、ママ友の言動が理解しづらかったり、ぶつかり合ったりすることもあるのではないでしょうか。
ママ友と関わることで、相手の本質を知る。自分自身の感情に気づく機会でもあります。とはいえ、下記の特徴のママ友に出会うと、どのようにして接すればいいのかわからず、気遣い過ぎて疲れてしまう方が多いかもしれません。
例えば、
▪噂ばなしが好きなママ友
▪詮索が好きなママ友
▪自分中心な話しかしないママ友
▪自慢話ばかりするママ友
▪人によって態度がコロコロと変わるママ友
ママ友との人間関係に限らず、相手と自分とは違う人間であることを意識することが大切です。
上記にあげた特徴だけでなく、他にも自分とは異なる考えを持ったママ友もいらっしゃるだろうと思います。
気をつけたいママ友への対応では、“一字一句相手の反応に敏感になりすぎず、自分軸を持つこと”がキモになります。
3:ママ友をアレコレ批判する前に、あなたがめんどくさいママ友になっていませんか?
「Aさんっていつも人の悪口を言っているよね~。そういうところ嫌いだわ。なんとかならないものかしら....。見ているとイライラする」
確かに人の悪口を耳にするのは心地いいものではないでしょうし、できれば避けたいものですね。
しかし、どうしてそこに視点がいき、こだわってしまうのでしょうか?
それは、同属嫌悪を感じていることが考えられます。
同属嫌悪とは、自分自身の嫌な部分を相手が見せることで生じる感情です。
つまり、他人は自分の心の鏡。
相手の言動を見てイライラすると、相手を指摘したり批判をしたくなったりするかもしれません。ですが、他人は鏡のようなものであり、他人のアレコレが嫌いということは、自分の嫌な部分を嫌いと言っている可能性があるのです。
ですから、相手を批判する前に自分自身を振り返り、直すべきことがあるならば直すことを心がけましょう。相手を変えようとするのではなく、自分を変えることが大切です。
そうすれば、ママとものイヤな部分も気にならなくなっていくかもしれません。
良い関係を築ければ、ママ友は子育ての情報交換や悩み相談ができる心強い存在です。しかし、ママ友との人間関係の難しさや、いかにトラブルに巻き込まれないかに視点がいき、ママ友のつきあい自体にわずらわしさを感じているママもいるかもしれません。
ママ友といっても、自分とは異なる相手です。相手にとって普通なことが自分にとって非常識な場合もあります。相手に合わせようとしただけなのに、いいように思われなかったのであれば、上手くつきあおうと力みすぎてしまったのかもしれません。
1.上手くつきあおうと力まない
2.適度な距離感を持つこと
3.一人でも行動する勇気
4.自分らしさを見失わない
5.一人悩みをかかえこんでしまわないこと
ママ友とのつきあい方は、日々悩んでしまうかもしれません。ですが、上記5つのポイントを振り返るともう少し楽にママ友とつきあえると思いますよ。