気になる「テレビなし育児」 実際やったほうがいいの? みんなはどうしてる?
●【3月22日は放送記念日】日本最初のラジオ放送がスタート
1922年(大正14年)3月22日、社団法人東京放送局(現在のNHKの前身)が日本で最初のラジオ放送を行いました。放送が行われた場所は東京・芝浦にあった府立東京高等工芸学校図書館書庫の仮放送所。午前9時30分に京田武男アナウンサーによる第一声から放送がスタートしたそうです。
1943年(昭和18年)にこれを記念してNHKが「放送記念日」を制定。毎年さまざまな記念行事が執り行われています。
「テレビなし」よりも「テレビとのつきあい方」を教えるほうが大事?
ラジオ放送を経て、戦後に始まったテレビ放送。今はさらに時代が進み、インターネットを利用した配信サービスも。「テレビ」によって育児を助けられる場面も多々あると思いますが、一方で「テレビ」が育児の邪魔になる場合も。
テレビを処分するか、子どもが観られない部屋に移動させる「テレビなし育児」を実践している家庭もあります。
「テレビなし育児」について『ウィメンズパーク』のママたちに聞いてみました。
「4歳2歳の子がいます。テレビばかり見て次の行動になかなか移せないので、2年前からテレビが壊れたことにして、見られないように設定しています。テレビを見せないようになってからは、絵本を読んだり折り紙をしたり、遊びに夢中になっていました。しかし、上の子は最近テレビを見たがっています。またテレビ漬けになるのが嫌なので見せたくないのですが、ここはやはり見せない方が良いでしょうか」
子どもから「テレビが観たい!」と言い出したときも「テレビなし育児」を貫いたほうがいいのでしょうか。
「5歳と7歳の姉妹がいる、いとこの家庭がテレビ禁止の育児をしているようですが、年末年始、我が家に泊まりにきたとき異常なほどテレビに執着してました…勝手にDVDの収納ケースを漁って、『これ見たーい!つけて!!』と。
もちろんごはんの時間もテレビ!『今はごはんの時間だからテレビはやめようねー』と電源消したら大泣き…ゲーム禁止の子も同じく、他の家では異常なほどゲームの虜です…。
時間を決めてほどほどに好きな番組見せるくらいがちょうどいいかと思いますよ」
「何事もほどほどに、が一番だと思っています。禁止にしてしまうと、余計に欲しがるものです。テレビってタイマーがありません?30分とか1時間にタイマーセットしてしまえば?
あと、4歳だと、周りがテレビの話し始めますよ。園でついていけないのかも?」
「私は親の方針で、NHKしか見せてもらえなかったので、本当に辛かったものです。いまだに同じ年代の人と『8時だよ!全員集合』の話ができません。『太陽にほえろ!』も一度も見たことがありません。同年代の人と、文化を共有することができないのです。この年になってもなお、欠乏感にさいなまれることがあるんですよ」
完全に「テレビ禁止」にすると反動がすごい!という経験談はいくつかありました。
また、お友だち関係が広がる年代になると、お友だちとの共通の話題としてテレビのことが出てくるとも。
「親の方が時間を決めて、この番組だけねって番組終わったら消す、ながら見をしないってことをしていればだいたい大丈夫ですよ」
「家族でバラエティ番組を見てゲラゲラ笑ったりするのも、良い思い出にならないですか?
小学生になって、周りの話題についていけないお子さん、つらくないですか?
大切なのはテレビとうまく付き合う事、それは今後持つであろうスマホやパソコンも同じと思います。親の役目は取り上げてしまうのではなく、上手な扱い方を教える事ではないでしょうか」
「きちんとルールを決めて、だらだら見ることがなければ完全テレビなしでなくても大丈夫!」というのが主な意見でした。
家庭ではテレビがなくても、お友だちの家や外の世界にはあるものですから、“上手なつきあい方”を教えていくのが重要かもしれませんね。
「私がテレビをうるさいと感じてしまうために、上の子はほぼテレビなしで年中まで来ました。上の子が年中の時に私が下の子を妊娠し、夏休みに悪阻で動けなかったため、amazonの動画配信でドラえもんに頼り、それがきっかけで解禁となりましたが、今現在も特に執着はしていません。ハマらなかったのは、他に楽しみがたくさんあるからだと思います」
「うちは制限はしてませんが、執着もしてません。戦隊モノや仮面ライダーはグッズも買って映画に行くくらい好きです。ドラえもんとクレしんは4歳で解禁して、毎回じゃないけど気づけば見る感じです。でもそれよりも、折り紙やブロックが大好き、運動も大好き、絵本を読むのも大好き。大好きな事いっぱいやってたら、テレビ見る時間なんてほとんど残りません」
テレビを観ること以外にも夢中になれること、好きなことがたくさんあれば、テレビ漬けになることはない!
親として、そんな機会を与えたり、働きかけをすることも大切にしたいですね。
実際に「テレビなし育児」を実践している人からはこんなコメントが。
「うちは子ども3人をテレビのない家で育てました。うちの子どもたちは、外遊び、読書、プラレールや積み木、レゴブロック、トランプ、ボードゲームなどで遊んで大きくなりました。今、上の2人の子は大学生で下宿生活ですが、上の子はテレビを置いていて、2番目の子はテレビなしです」
「テレビが壊れてから、あえて買うことをせず、今テレビなし生活10ヶ月になりました。平日の帰宅後からの2時間テレビ視聴に取られると寝る時間が遅くなるので本当に困っていました。テレビがなくなってテレビに束縛されなくなりました。大人になってからのめり込んだらハマったりするという人が多いけど大人より、今です」
「テレビなし育児」が吉と出るか凶と出るかは子どもの性格・性質にもよる気も。何が正解かわからないのは子育て全般同じですね。
(文・古川はる香)
■文中のコメントは口コミサイト『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。