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3人の子連れ再婚。しかし、夫の一言で家族がバラバラに…

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4児のママで、ライターの“みるぶさ”です。現在はWワークでパートもしています。我が家は、中学生1人と小学生2人の子連れで再婚した、いわゆる“ステップファミリー”です。
5年間の不妊治療を経て、再婚7年目の43歳で現在の夫との間に子どもが生まれました。

「結婚なんてもうコリゴリ」と思っていたけれど…

すでに3人の子どもがいたシングルマザーの私が、どうして今の夫と結婚したのかをよく聞かれます。前の夫と離婚をした後「もう結婚はコリゴリ」と思い続けていました。

そんな私がSNSで知り合った今の夫と結婚することになった理由は、お互いが寂しかったり、弱かったりして、相手の立場にたまたま共感したからだと思います。夫は常に人のことを思い、自分は二の次。また、1人暮らしが長かったからか大家族での生活に憧れがあったようです。

夫が私たちの住んでいる家に合流するような形で、一緒に生活を始めました。再婚した当初は、夫婦でステップファミリーに関する本を何冊も読みました。夫は子どもの学校面談にも積極的に同席するなど、子どもたちをサポートしてくれました。しかし、順調に思えた新しい家族の生活も長くは続きませんでした。

思っていた通りにはいかない、5人での新生活

家族がバラバラになった大きなきっかけは、とても楽しみにしていた赤ちゃんが死産になったことです。周りに赤ちゃんが生まれることを話していた子どもたちは、予想外のできごとに大きな衝撃を受けていました。

同じタイミングで、前の夫から子どもたちを引き取ろうとする強い働きかけもありました。私たち夫婦は新しい命を失ってしまった悲しみの中、前夫からの圧力にどう接したらよいかわからず、悲嘆に暮れていました。

実は、前夫との間に授かった子どもの1人に、軽い障害を持つ子がいます。自分の感情をコントロールすることが難しく、暴れたり、それを理由にいじめられたりしていました。そんな中、夫がうっかりその子に、「そんなことばかり言うのなら、施設に預けるぞ」と発してしまったのです。

そして、家族はバラバラに…

その子は、夫のこのひと言で感情をコントロールできずに大暴れ。一時入院を余儀なくされてしまったのです。これをきっかけに兄弟はバラバラになってしまいました。1人は入院、1人は前夫の家へ引き取られました。

唯一残った1番上の子どもは当時中学生。私たちの負担にならないよう気を遣っていたと思います。家事を手伝ってくれるなど、私たちをさりげなくサポートしてくれました。

それ以来、私は夫に対して「本当の子どもでないから、そのようなひどいことを言ったのだ」とわだかまりを持ってしまいました。一方で夫は「本当の子どもじゃないから言ったわけではない。むしろ、本当の子どもだと思っているからこそ、甘やかしてしまう」と主張しました。

大切なのは、「相手の言葉をどう受け取るか」

当時の私には、夫のことが理解できず、お互いの意見は平行線でした。後になって他の親子の話を聞くことがあり、家族がバラバラになったきっかけについて思うことがありました。私自身が「夫と子どもは本当の親子でない」と頭の中で決めつけていたため、夫が発したひと言が特別に引っ掛かったのだと気づいたのです。

これをきっかけに、言葉の意味そのものよりも「その言葉を自分がどのように受け取るか」が大切だと思うようになりました。

その後、不妊治療を経て夫との間に子どもを授かりました。夫と子どもたちはもちろん、遠方に住む夫の家族も赤ちゃんを大切にしてくれます。孫を抱き「みるぶささんのおかげ」と喜ぶ義父の姿に、これまでの不満や悲しいできごとがすべて吹き飛びました。

ステップファミリーだからといって、つらいことばかりではありません。嬉しいこともたくさんあります。今では、夫や子どもたちと会話をする時、相手に何か気に触るようなことを言われたとしても、「自分の受け取り方次第だ」と思える心の余裕ができました。
そう気づかせてくれたのは、他ならぬ夫です。そして、子どもたちの体調やおなかがすいていないか、退屈でないかなどを気遣ってくれる夫の家族にも、感謝しかありません。

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[みるぶさ*プロフィール]
子連れ再婚、5年の不妊治療を経験した4児のママ。障害児もいます。就職氷河期に社会人となり、転職を繰り返して現在はパートとライターのWワーク中です。夫と世間話など、たわいのない会話することが今の楽しみです。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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