友利新 ママたちにコロナでなにがよくてダメかをわかりやすく解説

コロナ禍で保育園も登園自粛となり、小さな子どもと一緒のリモートワーク。仕事をしながら、ワンオペで育児や家事もしなければならないママも多いよう。
3人のママで皮膚科医の友利先生にそんなママたちへのアドバイスをもらいました。
「ママ×医師 友利先生の子育てが楽しくなる処方箋」#15
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コロナ禍のワンオペ育児&リモートワーク。どう乗りきる?
<ママからの質問>
コロナ禍の「ワンオペ」で育児も家事もリモートワークもしなければならない状況に。
感染症対策を考えると、家事代行や実家を頼るもの不安…。
精神的にも体力的にもいっぱいいっぱいです。(1才8カ月の女の子のママ)
感染症について正しい知識を持って。お散歩は社会的距離をとれば大丈夫
コロナウイルスが世界的に猛威を振るっていて心配な日々が続いています。小児の感染者や重篤化は少ないということがわかってはきていますが、小さなお子さんがいらっしゃる家庭では不安はつきないと思います。リモートワークというと通勤時間はなくなりますが、子どもがいる家では、正直仕事に集中することは難しく、働くママにはかなりの負担が強いられているのが現状です。
すぐにこの状況が変わるわけではありませんが、まずは感染症については正しい知識を持って、正しく怖がるようにしましょう。ネットでは不確かな情報もあふれているので、専門家の公的な意見を参考にするようにして、楽観視ではなく、正しく対処するということが大切です。
具体的にいうとこのウイルスは飛沫感染や接触感染が主な感染経路です。とくにウイルスがついた「物」を触り、その手で目や口に触れることで感染してしまいます。ですので、なるべくこまめに手洗いをすること、触る回数が多い場所はしっかりと消毒をするようにしましょう。
ソーシャルディスタンスをしっかりとればお散歩や公園に行くことは問題ありません。ただ、その時におにぎりやサンドイッチなど手で触って何かを口にするというのは、少し危険になってきますので、お昼やおやつは小包装になっていて手で触らずおはしなどで食べられるようにする工夫をしてみてください。
デリバリーやテイクアウトの利用で、手を抜けるところは抜いてしまいましょう
ワンオペで家事も育児もお仕事も大変なら、手を抜けるところは抜いてしまいましょう。今は配達員さんに合わずに玄関先に置いてくれるサービスもありますので、デリバリーを頼んだり、テイクアウトをしたりも問題ないと思いますし、洗濯物はわざわざたたまなくてもそのままでも大丈夫! わが家でも3人の子どもたちがいるので洗濯物の山からタオルを引っ張り出してくるなんてこともしょっちゅうです。あまり頑張りすぎず、手が抜けるところは積極的に抜いてみてください。
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お話・文/友利新先生 構成/ひよこクラブ編集部
いつまで続くかわからない、育児をしながらのリモートワーク。正しい知識を持って、利用できるサービスをうまく使い、頑張り過ぎないようにすることが大切ですね! 手を抜けることを探してみましょう
友利 新先生(ともりあらた)
Profile
皮膚科医、内科医。沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。現在、都内のクリニックに勤務する傍ら医師という立場から医療としての美容と健康を追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・テレビなどで展開。3人のお子さんのママ。自身で開発したベビースキンケアブランド「メディスキン」が好評発売中。むだな美容法をやめてもきれいになる“美容断活”の著書『やめる美容』(光文社)が3月より発売。
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