【産後お助け動画】新生児のお出かけ どうやって行く? 日本助産師会監修
新生児期は基本的には家の中で過ごすので、1ヶ月健診が、お出かけデビューというママも。初めてのお出かけがスムーズにいくように、どんな方法で行くのがベストか考えておきましょう。
お出かけの3大グッズ「抱っこひも」「ベビーカー」「チャイルドシート」からチェックしてみましょう!
まず確認すべきは、産院までの経路と環境
赤ちゃん連れのお出かけは、行き先や、その途中の道路環境が大事なポイントになります。人が多い場所か、駐車場はあるか、道は狭いか広いか、階段や坂道、段差は多いかなど、産院への経路を思い返してみましょう。
抱っこひものメリットや注意点
電車やバス移動が多いなら、抱っこひもがラクです。ただし、長時間の抱っこや荷物が多いと疲れます。また、「抱っこひもの着け方が、最初わからなくて困った!」という声が多く寄せられています。健診や外出する日より前に、自宅で試しておくといいでしょう。赤ちゃんにも慣れてもらえるので一石二鳥です。赤ちゃんだって、初めての“抱っこひも”ですから、びっくりしてしまうかもしれません。
さらに、首のすわっていない新生児の場合には注意してほしいことがあります。それは、顔の位置です。口や鼻をふさいでないか、首を曲げすぎて息苦しくなっていないかなど、つねに気を配ってあげましょう。
ベビーカーのメリットや注意点
抱っこでのお出かけよりも疲れにくいのがベビーカーのいいところ。荷物が多い場合もおすすめです。ただ、階段や段差が多い、狭い道を通るときは、大変です。目的地の駅にエレベーターがついているかどうかなど、事前に調べられることは調べておくとよいでしょう。
ただ、公共交通機関が混む時間帯は、できれば避けたいもの。混んできたから「ベビーカーをたたもう」と思っても、首のすわってない赤ちゃんを抱きあげて片手でベビーカーをたたむことは、実は非常に難しいからです。
やむを得ない場合は、「お手伝いお願いできますか?」と周囲にひと声かけるなどすると、ママも少し気がらくになるかもしれません。
<天気や季節ごとの注意点>
雨の場合は、専用のビニールカバーをかけてお出かけを。
夏の暑い日、冬の寒い日はベビーカーの中が蒸れていないか、風があたらないかなど「赤ちゃん目線」で確認してみてください。
ベビーシート(チャイルドシート)が必要な場合と注意点
赤ちゃん連れの場合、車の移動がラクというママやパパは多いもの。気をつけたいのは、車の場合は、ベビーシート(チャイルドシート)がマストということです。法的にも装着が義務づけられています。赤ちゃんを守るためにも絶対に必要。なので、あらかじめ用意して当日あわてないよう取り付けておくと安心です。
ベビーシートは、タイプによっては、車を降りたら、ベビーシートごと赤ちゃんを連れていける便利なものもあります。
多くの赤ちゃんが、ベビーシートやチャイルドシートにのせると大泣きします。赤ちゃんの泣き声を聞くと悲しくなってしまい、思わず車内で抱っこしてしまうママやパパも多いのですが、ここはぐっとガマンです! 大切な命を守るためのもの。どんなにギャン泣きされても、やさしく「大丈夫だよー」と声をかけ続けてあげてください。
また、包み込むような構造のため、赤ちゃんが暑いと感じて泣いている場合も。季節によっては冷房を使い、快適な温度に調節してあげましょう。そして、赤ちゃんを抱っこして1ケ月健診を行う産院へ向かいましょう。
初めてのお出かけは、緊張してドキドキ! 精神的にも疲れがちです。ゆとりをもっていけるように、あらかじめ、目的の場所までをイメージし、赤ちゃんとママが、もっともラクな方法を選んでください。
監修/日本助産師会 撮影/小山志麻 モデル/深沢奈央(JAZZ) スタイリング/梶本美代子 ヘア&メイク/杉山ミキ 文・動画制作/たまひよ編集部 動画撮影日2020年5月13日