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辻希美「初めての育児は完璧を求めすぎてしまった」4人育てても、毎回悩む・インタビュー

更新

4人のお子さんを育てている辻希美さん。初めての育児では、「常に100%全力でやらないと!」と必死だったそう。そんな辻さんに、頑張りすぎてしまったことやラクになったきっかけ、最近の育児のことなども教えてもらいました。

100%完璧にやらないと!という思いで必死でした

1人目の育児のときは、「すべてを100%頑張らないといけない」というプレッシャーで自分を苦しめていました。私の母親がどんなときもつらい顔ひとつ見せずに家事も育児も完璧にこなしていたので、自分もそうでありたいという気持ちが強かったんですよね。

そのうえ、私は若くして出産したので、「若いからダメ」と思われたくないという気持ちも常にあって。何をするにもまず育児書を読んで、そのとおりにやらないと!と必死でした。子どもの成長も育児書に書いてあるとおりじゃないと落ち込んだり、不安になったりして…。

でも、そうやって思いつめて全力でやっていると、精神的に急にダメージがくることがあって、自分自身はもちろん、子どもにも家族にもいいことが1つもないことに気づきました。それで、ちょっと力を抜いてやってみよう思うようになったんです。でも実は、それに気づくまでに2年くらいかかってしまって…。今振り返ると、2人目を出産するくらいまでは頑張りすぎていたと思います。

2人目出産後は、頑張りすぎないことを意識

2人目出産後は、少しずつ手抜きをしようと決めたのですが、私は性格が「0か100か」のタイプで、少しだけ手を抜くというのが大変で。離乳食はベビーフードも使ってみようと決めたり、ちょっと子どもが散らかしたときは「またすぐ散らかるから、あとでまとめてやればいい」と思うようにしたり、あえて意識して手を抜くようにしました。

そうやって少しずつ頑張りすぎないことを増やしていって、うまくいくようになりました。

4人育てても、毎回悩むし、戸惑います

最近は「4人も子どもがいて育児はベテランでしょ」と言われることも多いのですが、子どもって1人ずつ性格や行動が違って、それぞれ悩んだり戸惑うことがあるので、ベテランだと思ったことはありません。

とくに4人目は6年ぶりの出産だったので、育児の常識が変わっていることもあって、育児が初めてのような感覚。それに、子どもが成長するにつれて、また違う大変さも出てきます。ただ、新米ママのときよりは、周囲に協力を求めたり甘えるのは上手になりました。上の子の学校関係のことで、下の子がいて難しいときなどはママ友に助けてもらったり、私もできることはお返ししたりしながら、なんとかやっています。

取材・文/渡辺有紀子、ひよこクラブ編集部

「4人育てていても育児はベテランではない」という辻さんの言葉が印象的でした。辻さんと同じように、なかなか手抜きができない性格のママも多いのではないでしょうか? あえて意識をして手を抜いたり、周囲に協力を求めたり、できることを参考にして、頑張りすぎて苦しまないようにしてくださいね。


辻希美さん
Profile
1987年生まれ。モーニング娘。として活躍後、2004年に卒業しソロ活動をスタート。現在は4児の母親として、育児のかたわらテレビやイベントに出演。YouTube「辻ちゃんネル」も発信中。

※辻希美さんの辻の字は、しんにょうの点1つが正式表記です


参考/『ひよこクラブ』え2020年9月号「育児は『だいたいでいい!』が上等です」

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