ついにこの日が!すべてを理解できたとき[夫婦のじかん大貫さんのママ芸人日記#77]
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるコラム連載「ママ芸人日記」、今日も始まります!
【第77回】ついにこの日が!すべてを理解できたとき
2歳5ヶ月の息子。
最近では、たくさんお喋りできるようになり、「○○食べたい!」「○○で遊びたい!」など、自分の今の気持ちを主張するようにもなってまいりました。
とは言え、まだまだわからない言葉の方が多く、何を言っているのかよく理解できないこともたくさんあります。
そのため、息子に何かを伝える際は、あまり長い文章にならないよう、なるべく簡単な言葉を使うようにしています。
「わんわん、かわいいね」、「おいも、おいしいね」など、わかりやすく話していました。
質問をするときも、「これ、食べる人ー?」、「ママとねんねする人ー?」など、「はーい!」と答えやすいようにしていました。
そんなある日、息子が牛乳をこぼしてしまったことがありました。
息子は牛乳が大好きで、ほぼ毎日飲んでいるのですが、飲んでいる途中でお絵描きを始めてしまい、勢いよく手を動かしたところ、近くにあった牛乳がこぼれてしまったのです。
いつもなら、即座にタオルやティッシュなどで拭くのですが、そのときこぼれた牛乳は、私の足にかかってしまっていたのです。
下手に動くと、余計に床が汚れてしまいそうな雰囲気……。
旦那が近くにいればティッシュを取ってもらうところですが、あいにくそのときはおらず……。
何の考えもなしに私は、
「わ!こぼれちゃった!…あ~、ちょっとティッシュ取ってくれない?」
と、咄嗟に友だちに話すような口調で息子に向けて喋りかけていたのです。
とは言え、話が通じるわけないかと思いこぼれた牛乳があまり広がらないようそーっとティッシュを取ろうとしたとき、息子がサッとティッシュを取り、私に渡してきたのです。
え!? わかったの?
驚きを隠せない私をよそに、もう一枚ティッシュを取り、今度は自分でこぼれた牛乳を拭いてくれていました。
いつの間にかここまで成長していたなんて…。
息子は3月の末に生まれ、保育園でも他の子と1歳近く差があったりし、できることがまだまだ追い付かないことが多かったりもします。
そのため、ついついいつまでも赤ちゃん感覚で接してしまうことも。
しかし、息子は息子のペースで、いつの間にかどんどん成長しているのだなと実感しました。
考えてみれば、もう既に変な顔や変な動きで私たちを笑わせようとしてきたり、自作の歌をうたったり、ときにはわざと発音をわかりにくくして私たちを困らせてみたりと、コミュニケーション力はかなり発達していました。
もうどんな言葉でも息子には理解できているのだと思い、私たちも今よりもっとしっかりしていかないといけないなと肝に銘じる出来事となりました。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
吉本興業所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。
・「夫婦のじかん」YouTubeチャンネル