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つんく♂、「モチーフは息子と妻の実際の出来事」。初めての絵本に込めた想い『ねぇ、ママ? 僕のお願い!』インタビュー(前編)

撮影/大江麻貴

音楽家、エンターテインメントプロデューサーとして活躍するつんく♂さんが初の絵本『ねぇ、ママ? 僕のお願い!』(双葉社)を出版。子どもだけでなく、ママやパパたちに向けて「たとえ、ひと時であっても、笑顔とキュンが世界中に響き渡れば」という想いで書いたつんく♂さんのメッセージが詰まった1冊です。

前編である今回は、絵本の制作秘話のほか、3児の父としてのつんく♂さんの子育てについて聞いてみました。

絵本のモチーフは、長男と妻との実際の出来事

絵本は母の日が題材。密かにプレゼントを準備して、ママの喜ぶ顔が見たいという主人公ボク。ボクの純粋な思いと、忙しくてなかなかボクのお願いをゆっくり聞いてあげられないママとのやりとりを通した、親子の絆が描かれています。

−−長年、音楽に携わってきたつんく♂さんが絵本を出版しようと思った経緯を教えてください。

つんく♂さん(以下敬称略) 絵本は出版元の双葉社さんに口説かれ、やってみようと…。今まで興味がないわけじゃなかったのですが、口説かれでもしない限り、なかなか始めることはなかったと思います。
絵本といっても絵を描いたわけではないので、作詞をしたような印象です。なので、絵本のクレジットも作詩となっています。

−−絵本は、モデルとなったエピソードやモチーフがあったのでしょうか。

つんく♂ 長男と妻との実際の出来事をモチーフにしました。
当時、すでにハワイに移住して生活をしていたのですが、ハワイでは誘拐や事故防止のために子どもがひとりで出かけることは許されていません。10歳くらいの小学校高学年になっていても買い物には、親かそれに準じる大人と一緒でなければ出かけられないのです。
長男は思いついたママのためのプレゼントをひとりで買いに出ることもできず、とても悩んだようです。
その鳥籠の中のような現実の出来事にハッとしたことを物語にしました。

撮影/大江麻貴

絵本を見た子どもたちの反応は?

コロナ禍で絵本の発売が延期され、急遽、出版社の協力のもとYouTubeで絵本の動画を公開することに。娘さんたちが声優として参加した日本語版と英語版のほか、アニメ『クレヨンしんちゃん』の声優陣も参加し、話題になりました。

−−お子さんの絵本を読んだ反応や、声優として動画に出演した感想は?

つんく♂ 子どもらは恥ずかしそうにしていました。特に息子は自分の話だとわかると触れたがらない感じですね。思春期なので、まあ、しかたがない。
長女、次女は録音も手伝ってくれたので、嬉しい反面、YouTubeで自分たちの声を聞くのは照れくさいようです。

−−絵本制作のように、子育ての経験が仕事に生かされたことや、反対に仕事が子育てに役立ったことはありますか。

つんく♂ 絵本に限らず、普段、歌詞を書いていても子育てや日常生活からヒントを得ることはたくさんあります。
特に、双子を育てる中で男女の差を感じることもあったし、今まで立ち寄らなかったお菓子コーナーやおもちゃコーナーに行くことによって、「へ〜」とか「ほ〜」とか新しい発見があったり。いろいろ曲のヒントにさせてもらっています。

がんが発覚後の子育てへの戸惑い

つんく♂さんは多くのアイドルを輩出し、ミリオンセラーを世に送り出す売れっこプロデューサーとして活躍。また私生活では3人のお子さんに恵まれ公私ともに順調満帆な日々を送っていましたが、2014年に喉頭がんが発覚し、2015年に声帯を摘出したことを公表。

−−病気について、当時まだ幼かったお子さんたちにどのように伝えられたのでしょう。

つんく♂ 長女はまだ6歳くらいだったかな。最初の入院の時、病院のベッドから離れず、「パパとずっといる!」と言ってくれて。彼女と二人で過ごした時間、とても幸せでした。
病気は妻から子どもたちに伝えてもらいましたが、まだ小さかったので、どれくらいわかっていたかわかりませんね。

声帯を摘出した後は、子どもたちとは文字を書いたり、タブレットでのやり取りをしたり。長男、長女はひらがなを読めたのでなんとかなりましたが、次女はまだ文字が読めなかったので、コミュニケーションをとるのは大変でした。

−−つんく♂さんが子育てで大切にされていることはどんなことでしょう。

僕は子どもたちのことがとても好きです。
そして、優しさや勇気にいつも励まされています。僕にない、いいところがいっぱいあるので。だから子どもたちをリスペクトしていて、この気持ちを大切にしています。

『ねぇ、ママ? 僕のお願い!』(双葉社)

絵本制作秘話と3人の子育てについて語っていただきました。後編は、がん闘病後の仕事の変化、父や夫としての思い、今後のお仕事について語っていただきます。
(取材・文/酒井範子)

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