【専門家監修】不安な時代だからこそ！プロが選ぶ、読めば読むほど、勇気がでてくる絵本5冊

めまぐるしく変わる世の中で、子どもだけでなく大人も不安になることがありますよね。そんなとき、絵本がそっと勇気をくれるかもしれません。親子で読みたい、勇気がわいてくる5冊の絵本を絵本作家の加藤志異さんに聞きました。

不安な時に読んでみて！！読めば読むほど、勇気がでてくる絵本5冊

生きていくのは大変です。心配なこと、怖いこと、嫌なこともいっぱいあります。
そんな時に、今から紹介する絵本を読めば「大丈夫！！」と思えます。強い勇気がもらえます。是非親子で読んでほしい、素晴らしい絵本たちです。

小さな女の子の小さな大冒険

５歳のみいちゃんは、ママに頼まれて、牛乳を買いにはじめてのおつかいにでかけます。
大人にとっては近所でも、子供にとっては大冒険です。
お店にたどりついて、おばさんに「ぎゅうにゅう　ください」と伝えたいのだけど、
なかなかうまくいきません。

誰にでも、声をかける時に緊張したり、うまく伝えられないことがありますよね。
それでも勇気を出して、大きな声で気持ちを伝えることで、世界を切り開くことができる。
いつまでも読み続けたい、勇気が出る暖かい絵本です。

おおらかな勇気と愛の絵本

大きなゾウのぐるんぱは、ひとりぼっちで暮らしてきました。他のゾウに体を洗ってもらって、自分の仕事をみつけに出発します。
でも、どこで働いても、普通より大きすぎるものを作ってしまい、うまくいきません。しょんぼりして、涙がでそうなぐるんぱは、まるで自分のことのように応援したくなります。

不器用でも勇気を出して生きていけば、きっと自分の居場所がみつかる！！
そう信じられる絵本です。
西内ミナミさんのお話と堀内誠一さんの絵のコラボレーションのすばらしさを体験してみてください。

怖い夢でもへっちゃらなバクさん

怖い夢を食べる仕事をしているバクさんは、みんなが寝静まった夜にお仕事をはじめます。
夜道を歩いて、怖い夢を見ている動物のお家にいって、食べてくれるのです。

誰もいない夜道を歩くだけでも怖いのに、バクさんは勇気がありますね！！
バクさんはどんな怖い夢でもへっちゃらなのです。
誰も知らなくても、バクさんはもくもくと怖い夢を食べる仕事を続けています。
バクさんを見て、勇気を出して頑張ろうと思える、とってもすてきな絵本です。

子供はどんな怪物も恐れない

主人公の子供マックスは、いたずらをして、寝室に放り込まれます。すると不思議なことに寝室に木がはえだして、森や野原になりました。そこには海もあって、マックスが舟に乗って航海すると島があります。そこでたくさんの怪獣たちに出会いますが、マックスは怖がりません。それどころか、かいじゅうの王様になって、一緒に遊んでしまうのです。

怖いもの知らずのマックスを見ていると、怖いものなんてないぞ！へっちゃらだ！！という気持ちになってきます。
世界の絵本の歴史に残る名作絵本です。是非読んでみてください。

ゾウバス走る。たいようオルガンを聞きながら。

ゾウバスはどこまでも走ります。暖かく輝く、たいようオルガンに見守られながら。たいようオルガンはたいようがオルガンをひいているのです。
ゾウバスは世界のすばらしさに出会います。世界がこんなに多様で楽しくて、わくわくしていることに、走りながら気づいていくのです。

どんなことがあっても、いつも見守ってくれている、誰かがいれば生きていけるし、世界はどこまでも輝かしい。
そんなことに気づかせてくれる、本当にすばらしい絵本です。ページをめくるたびに、生きる勇気と世界のすばらしさを感じられます。

一人では不安でも、応援してくれるパパやママや友達がいれば、なんとかなる。
一緒に絵本を読んで、勇気を出して、前に進んでいきましょう！！

初回公開日　2020/11/16