片付けのプロが語る「靴下」の居場所が整えば家が整う 収納方法3
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今回のテーマは、「靴下」「について。なぜお片付けでは靴下について考えることが大切なのでしょうか。さかもとりえの「誰でもできる暮らしを彩るお片付けメソッド」入門編 第7回。
■教えてくれたのは…さかもとりえさん。
日本収納検定協会、収育指導士、整理収納アドバイザー、ホームステジャーなど。ときめき片づけインストラクター(旧名称)資格取得後、様々な片付けの手法を学び、講演・セミナーで講師として活躍。日々の現場で、片付けの悩みに寄り添いながら「一人一人に応じた暮らしを彩るためのお片付け方法」を伝えている。ブログ『暮らしを彩るお片付け』が好評。
靴下の収納をマスターして家を整えよう!
前回は”モノの家をつくる”ことについてお伝えしました。
では、実際に靴下を使って、収納の整えかたをもう少し詳しくお話ししていきましょう。
*まだのかたはぜひ第6回からお読みくださいね。
方法1 たたんで立てて収納
ここに靴下の入ったカゴがあります。
収納はモノの家。この場合、カゴは靴下たちの家です。
前回お伝えしたように、私たちが家に求めるものの多くは『居心地の良さ』。
靴下は、靴の中という衣類の中でも特にせまい汗で蒸れた過酷な状況下で私たちを支えてくれています。
どうでしょう?
過酷な労働をしてくれている靴下たちは、自分の家(カゴの中)に帰った時に、
ゆっくりと居心地のいい状態で過ごしていると言えるでしょうか?
ノーです。
ゴムの部分をひっくり返されたり、
相方がどこかへ行って離れ離れになっていたり、押し合いへし合いの過酷な状態。
重なり合って下敷きになっている靴下たちは、すっかり存在を忘れられています。
これでは、靴下たちがかわいそう。
そこで、この靴下たちを各ワンペアで重ね、三つ折りにたたみます。
そして、写真のように立てて並べます。
立てて並べる
折り返したり結んだりしなくても、たたんで立てて収納すれば離れ離れになることはありません。
たたんで立てることで全体量が一目で確認できるようになり、満杯だったカゴの中は半分のスペースに収まりました。
方法2 グラデーションで収納
たたんで立てたら、今度は色がグラデーションになるように並べていきます。
すると全体量だけではなく、白は1枚、黒は2枚といったように、自分の持っている色と数が一目で把握できるようになります。
自分の持っているモノが把握できていないがために、 とりあえずやなんとなくで買って、家に帰ったら同じようなモノが何個もあったという経験はありませんか?
このように引き出しを開けるたびに色や数を視覚的に確認できるようになると、突然、特売に遭遇しても
『黒っぽいのはたくさんあるけど、白は1枚しかないから白を買おう!』などと、本当に必要なモノがすぐに判断できるようになります。
また、グラデーションに入れておくと、使って戻す際、白い靴下なら一番前、黒なら後ろというよう毎回同じ場所に戻すことができます。
これが前回お伝えした何丁目、何番地、何号というモノの”住所=定位置”です。
整った自分の居場所を作ってあげることが居心地の良さにつながります。
収納量がアップし、総量が一目でわかる収納方法は”たたんで、立てて、グラデーション”。
方法3 ”カテゴリー=仲間”毎に収納
写真のカゴの中のカテゴリーは靴下。
整えた後の半分空いた場所に、全く違うカテゴリーの金属類や紙類などのモノを入れたら違和感を感じますよね。
空いたスペースに他のモノを収納する場合は、仲間意識を感じられる布系のモノ、例えばタイツやストッキングなどを入れると、しっくり感じられるはずです。
お片付けを進める際もカテゴリー毎に進めますが、収納も役割や素材、季節などの”カテゴリー=仲間”毎に収納してください。
好みや価値観が同じ仲間と一緒に居られる空間にしてあげる。
そうすることで使いやすく見た目にもスッキリとした収納になります。
これまでも例え話でお伝えしてきたように、モノも人も同じと考えます。
同じ仲間(カテゴリー)がいる家(定位置)にいつでも帰れる(戻せる)状態にしてあげる。
モノの気持ちを考えながらお片づけを進めていくと案外、進めやすかったりします。
まずは靴下でチャレンジして、その効果を感じてみてください。
靴下が整えば、その方法は様々な収納で活用でき、その結果、家が整っていきます。
残すモノをしっかりと見極めた上で、早速、取りかかってみてください。