赤ちゃんの離乳食・ペーストからみじん切りって、どうステップアップする?【専門家監修】
5~6カ月ごろ[離乳初期]に離乳食をスタートし、ポタージュ状・ペースト状の離乳食をたべることに赤ちゃんが慣れてきたら、7~8カ月ごろ[離乳中期]には、少しかたさのある食材をみじん切りにしたものにチャレンジさせたいもの。
けれど、このときにどうステップアップさせればいいのか、多くのママ・パパが悩んでいるようです。そこで、みじん切りへのステップアップ方法を、管理栄養士の太田百合子先生に聞きました。
[離乳初期・5~6カ月ごろ]から[離乳中期・7~8カ月ごろ]に進める目安って?
そもそも、「離乳食スタートから次の段階に進めるために、何を目安にしたらいいの?」と疑問に思うこともあるでしょう。
[離乳中期]に進める目安は次の4つです。
●離乳食をスタートしてから2カ月くらいたっている
●ポタージュ状、ペースト状の離乳食に慣れている
●自分から口を開けて食べるなど、積極的な様子が見られる
●口を閉じて、口に入れた離乳食をゴックンとスムーズに飲み込める
上記の4つをクリアしていたら、[離乳中期]へのステップアップのタイミングと考えて。いずれかがまだクリアできていない様子の場合、離乳食はまだ[離乳初期]の状態のままで、1週間くらい続けましょう。その後、赤ちゃんの様子を観察して、ステップアップを再検討してください。
最初の“みじん切り”はどうやって食べせる?
赤ちゃんにとって、初めて口に入れる、みじん切りの離乳食。ママ・パパも、「ちゃんと食べられるかな?」と不安になるかもしれません。おすすめ食材や大きさ、食べさせ方などのポイントを紹介します。
【おすすめの食材は?】
赤ちゃんが口に入れたときにつぶれやすい食材から試してみましょう。豆腐、かぼちゃ、じゃがいも、里いもなどでトライして。
【大きさ&かたさは?】
じゃがいも、里いもなどのいも類は、 3~4㎜角の粗みじん切りが目安です。にんじん、大根などの根菜類は2~3㎜角のみじん切りに。豆腐は5㎜角くらいが目安。めん類はみじん切り~粗みじん切りを目安にしましょう。
かたさは、「指でラクにつぶせる絹ごし豆腐」くらいを目安に。
【献立への取り入れ方は?】
仮に、1回の離乳食の献立を2品予定していたら、みじん切り・粗みじん切りの食材を加えるのは、2品のうちどちらか1品だけにしましょう。
おかゆに混ぜたり、とろみをつけるなどすると、赤ちゃんが食べやすくなります。
みじん切り食材を口から出したら、 理由を探って、再度チャレンジ
みじん切り食材を食べさせたとき、嫌がって口から出したり、オエッとえずいたら、食材の大きさ・かたさなどを見直しましょう。嫌がる理由として、
(1)食材がかたい
(2)コロコロして食べにくい
(3)食材が多すぎる
(4)ひとさじの量が多すぎる
などの原因が考えられます。
とくに、根菜をみじん切りにする場合は、やわらかめに調理しましょう。とろみのある食材に混ぜたり、とろみをつけただし汁に混ぜたりすると食べやすくなります。
そのほか、離乳食を乗せたスプーンを赤ちゃんの口に次から次へと運んでいないかもチェック。赤ちゃんがモグモグ→ゴックンしているかを確認してから、次のひとさじを口に運ぶように気をつけて。
取材・文/ひよこクラブ編集部 イラスト/関 祐子
離乳食の進め方には目安はあるものの、赤ちゃんの口や消化機能の発達、食材の好き嫌いはそれぞれ違います。トライ&エラーを繰り返しつつ、離乳食は進んでいくもの。
ときには前の段階に戻ったり、同じ状態を続けても、心配いりません。赤ちゃんのペースに合わせつつ、あせらず進めていきましょう。