【保健師監修】赤ちゃんと過ごす冬。「日中」と「夜のねんね」の室温は何度が快適?
空気が乾燥する冬はウイルスの活動が活発になり、さまざまな感染症にかかりやすくなります。赤ちゃんを病気にさせないためには、赤ちゃんが過ごす環境を整えることがとても大切です。
赤ちゃんがお部屋で快適に過ごすために、室温・湿度など、日中、夜のねんねの室内環境はどう整えたらいいか、保健師・助産師・看護師の中村真奈美先生に聞きました。
【日中】赤ちゃんにとって、日中の快適な室温・湿度はどのくらい?
赤ちゃんは体温調節機能が未発達。室内で快適に過ごすためには、赤ちゃんの暑い・寒いを、親がこまめにチェックして、室温や衣類で体温調節してあげることが大切です。暑い・寒いの判断方法、快適な室温・湿度をチェックしてみましょう。
赤ちゃんの「暑い・寒い」はどう判断する?
冬、手足が冷たくても、体幹は汗ばんでいるということがよくある、と中村先生は言います。
「もしも、赤ちゃんの手足が冷たくなっていても、寒がっているわけではありません。チェックするには、体幹(おなか、背中、太もも)を触ってみましょう。体幹が冷たいときは寒い、汗ばんでいるときは暑いのサインです」(中村先生)
日中の室温は何度に?加湿の目安は?
湿度が低いとウイルスが生存しやすくなり、高いとジメジメとして不快に感じます。
「暖房器具や加湿グッズを使って、室温20~23度、湿度50~60%をキープしてあげましょう。室温はもちろん、湿度も重要です。室温・湿度の計測は、温湿度計を使って、赤ちゃんが過ごす場所の近くで行いましょう」(中村先生)
【夜のねんね】赤ちゃんにとって快適なねんねの部屋の室温・湿度は?
日中よりもさらに冷え込む夜。ねんねさせるときに、暖房を使うべきどうか、悩む人も多いのではないでしょうか。就寝時はどう室内を整えたらいいのか、確認してみましょう。
夜のねんねのとき、暖房は使うべき?
就寝時の温度調節は、衣類をたくさん着せるより、暖房を使って室温を調節したほうがいいと中村先生は言います。
「室温が10度を下回る場合には、暖房をつけたまま就寝しましょう。就寝時は、日中の着せ方に、スリーパー、もしくは、軽い掛け布団1枚を使います。そのため室温は、日中の室温より1~2度低め(18~21度)に。湿度は日中と同じ50~60%をキープするように加湿をしましょう」(中村先生)
夜のねんね、掛けものをはいでいるときは必ず直すべき?
夜のねんねの困りごととしてよく挙がる、赤ちゃんが掛けものをはいでしまうというお悩み。室温が整っていれば、心配しすぎなくてもいいそうです。
「室温が20度程度に整っている状況なら、掛けものをかけ直す必要はありません。暑いから、はいでいる場合もあります。ただし、おなかを冷やすのはNGです。スリーパーや腹巻きを使って、温めてあげましょう」(中村先生)
取材・文/ひよこクラブ編集部
日中も夜のねんねのときも、快適な室内環境をキープすることが、赤ちゃんを病気にさせないためのポイントです。感染症の流行がいっそう心配なこの冬、赤ちゃんと過ごすお部屋の環境を見直してみましょう。
初回公開日 2020/12/14
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