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冬になる前に!感染症予防のための部屋づくり

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KatarzynaBialasiewicz/gettyimages

冬といえば、風邪やインフルエンザなどの感染症が心配な季節ですね。「赤ちゃんが風邪をひかないための部屋づくりのポイントってあるの?」「インフルエンザを予防したい。そのために家の環境はどう整えるといいの?」など、冬を迎える前に知っておきたい部屋づくりのポイントについて、「ひよこクラブ」の人気連載「すくすく成長日記」の監修でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。

大事なのは、加温と加湿!

風邪やインフルエンザを予防するために気をつけたいのは、部屋の温度と湿度です。原因となるウイルスは低温で乾燥した環境を好むので、過ごしやすい室温で、適度な湿度があることがとても大切です。とくに長時間過ごす寝室の温度と湿度がポイントになります。

寝室の室温は15~20度がおすすめ

まず赤ちゃんが過ごす時間の長い寝室の室温ですが、0~3ケ月の赤ちゃんがいる場合は20度くらい、4カ月以上の子がいる場合は15度くらいが目安です。0~3ケ月の子は体温調節機能が未熟なので、少し高めのほうが安心です。あとは衣類で調節すればOK。冬は寝室をある程度暖めておき、薄着で寝かせるほうが、室温が低いまま厚着するよりも快適に眠れます。

暖房器具はエアコンがベスト

●エアコンがいい理由
部屋を暖める際は、エアコンがおすすめです。石油ストーブやファンヒーターのようにやけどの心配がなく、空気を汚すこともないため、赤ちゃんには安心して使えます。
ホットカーペットや電気敷布団は低温やけどの恐れがあります。赤ちゃんを直接寝かせるはNG。こたつや床暖房も、温度設定や暖め過ぎに注意を。赤ちゃんを長時間座りっぱなしにさせたり、寝かせたりするのはNGです。実際ママも座ってみるなど、温度が熱くなりすぎていないかチェックしましょう。

●エアコンを使うときのコツ
エアコンは部屋全体の空気を均等に暖めることが苦手です。暖かい空気は部屋の上のほうに流れるので、赤ちゃんが過ごす床のほうがなかなか暖まらないということがあります。エアコンを使う際は吹き出し口を下向け、暖かい空気を下に送りましょう。
また、扇風機やサーキュレーターを併用するのも手です。扇風機を壁に向くように置き、風を壁に当てると部屋の空気がかき回され、床のほうにも暖かい空気が回ります。
なお、リモコンの温度設定には留意が必要です。エアコンが温度を感知するのは、エアコン本体についているセンサー。一般的にエアコンは部屋の高いところに設置してあるので、部屋の天井付近にある暖かい空気を感知してしまいます。そのため、体感温度と設定温度にずれが生じることが。寒いなと感じたら、無理せず設定温度を少し上げてみましょう。ちょうどよくなることがあります。

部屋の湿度は40~60%が目安

次に加湿ですが、部屋の湿度は40~60%を目安にしましょう。これより低いと、風邪やインフルエンザのウイルスの勢いが増してしまいます。また、のどが渇いてのどのバリアー機能が落ちてしまうため、余計にウイルスに感染しやすくなります。逆に湿度が高すぎると、カビやダニが増える原因に。適当な湿度を保つことが大切です。
なお、エアコンを使うとどうしても空気が乾燥するので、必ず同時に加湿も行うこと。加湿器を使ってもいいですし、ぬれた洗濯物などを干してもいいでしょう。

そのほかに気をつけたいこと

加温・加湿を意識した部屋づくりをする一方で、ウイルス自体を部屋に持ち込まない対策も意識したいところです。ウイルスは赤ちゃん自身でなく、実はママやパパ、きょうだいなど家族が持ち込むことがほとんどです。

手洗いを習慣に

赤ちゃんと一緒に住む家族は、外出先から帰宅したときに、いきなりリビングに直行しないこと。まずは洗面所に行き、手洗いを習慣にしましょう。洗うときは泡立てた石けんで、指と指の間、手首まで入念に洗います。自分で手を洗ったり、うがいができない赤ちゃんは、湯で絞ったガーゼで手や顔をふいてあげるといいでしょう。

インフルエンザの家族は別室へ

インフルエンザにかかった家族がいたら、なるべく赤ちゃんと過ごす部屋、とりわけ寝室を別にしましょう。寝室という閉ざされた空間に、インフルエンザ患者と長時間一緒に過ごすとなると、かなりの確率でインフルエンザは赤ちゃんにうつってしまいます。住宅事情ややむをえない理由がなければ、極力分かれて寝るのがおすすめです。

風邪やインフルエンザの原因となるウイルスは、家の中に持ち込まないのがいちばん。帰宅したら必ず手洗い・うがいをし、リビングや寝室は適度な温度・湿度に調整を。普段から疲れたら休む、睡眠をたっぷりとる、栄養バランスのいい食事を心がけるなど、健康管理にも気をつけたいですね。(取材・文/永井篤美、ひよこクラブ編集部)

監修/若江恵利子 先生

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