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赤ちゃん、子どもの不機嫌、かんしゃくは鉄不足が原因!?日本の子どもには鉄、ビタミンDが不足【ママ小児科医】

オープン プランのキッチンで食事を一緒に食べる家族
※写真はイメージです
monkeybusinessimages/gettyimages

子どもの食事で、栄養バランスを気にするママやパパは多いと思います。栄養バランスを考えて、緑黄色野菜を頑張って食べさせているママやパパもいるでしょう。子どもの発達と栄養に詳しい、小児科医・工藤紀子先生は「子どもに、にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜をよく食べさせる家庭は多いので、ビタミンA不足はあまり心配ないのですが、鉄とビタミンDは不足しがちです」と言います。実は「鉄」「ビタミンD」は、乳幼児期の成長を促すのに不可欠な栄養! 工藤先生に「鉄」「ビタミンD」のとり方などについて話を聞きました。

鉄は6カ月から不足気味に。ほうれん草より、レバーや赤身の肉で補給を!

乳幼児期に積極的にとってほしい栄養の1つが「鉄」です。しかし鉄は、意識しないと食事や離乳食では十分な量がとれません。また赤ちゃんは、ママのおなかの中にいたときにママから鉄をもらい貯蔵された状態で生まれてきますが、貯蔵された鉄は生後6カ月ごろにはほとんどなくなります。

「なかには“母乳を飲ませていれば大丈夫”と考えるママやパパもいるかも知れませんが、母乳中の鉄分は含有量が少ないので過信は禁物です。妊娠中の無理な体重管理や産後のダイエットなどが、母乳の栄養バランスを崩しているという報告もあります。

そのため離乳食や食事から積極的に鉄を補うように考えましょう。鉄は、レバー、牛肉、豚肉、鶏もも肉、まぐろ、かつおなど赤身の肉、魚に多く含まれています。
また鉄補給に最適な野菜というとほうれん草をイメージするかも知れませんが、ほうれん草より、実は小松菜や枝豆のほうが鉄は多く含まれています。

乳幼児期は人生の中で最も体が大きくなる時期で、鉄不足になりやすいので、離乳食や幼児食などで毎日、鉄の補給を心がけてください」(工藤先生)

赤ちゃんの不機嫌、子どものかんしゃく、それって鉄不足かも!?

鉄が不足すると、どんなサインが見られるのでしょうか? ママからは、次のような声が聞かれます。

●2歳の息子が、最近、自分で冷凍庫を開けて、氷をよく食べるようになりました。水分は十分とっています。貧血のサインかな?と思うのですが…。

●3歳の娘が、寝る前に「足がムズムズする」と言い出し、もんであげないと眠れないように。小児科で相談したところ、採血検査をして「ムズムズ脚症候群」と診断され、鉄分のシロップが処方されました。

「ママの体験談にあるように氷をよく食べるのは、鉄がたりないサインの1つです。ムズムズ脚症候群は、そんなに多い病気ではないのですが(有病率2~4%)鉄不足で起きます。常に顔色が悪いのも鉄不足のサインです。

また鉄が不足すると、体中が酸欠状態になり、発育・発達に影響します。早期に改善しないと、運動機能や認知機能が低下したり、筋肉が増えにくくなることがあります。

さらに鉄は神経伝達にかかわり、やる気や集中力を高めるドーパミンや、リラックスしたり、心が満たされるセロトニンという物質の生成にも必要です。そのため鉄が不足すると乳幼児でも、イライラしてかんしゃくを起こしやすくなったり、落ち着きがなくなったり、疲れやすくなることがあります」(工藤先生)

コロナ禍や寒くて、外遊びができない今は、ビタミンD不足に要注意!

工藤先生は、コロナ禍や寒くておうちで過ごす時間が多くなった今、「ビタミンD」不足にも注意が必要と言います。

「ビタミンDはしらす、鮭、きのこ類、卵黄などからとれます。しかしそれだけでは不十分。ビタミンDは、太陽の光を浴びることで自然と生成されますが、コロナ禍や冬で、外遊びの機会が減っている今、ビタミンD不足が心配です。

ビタミンDは、骨の成長には不可欠な栄養です。骨の成長というと、カルシウムをイメージするママやパパは多いと思いますが、カルシウムだけでなく、ビタミンDも一緒に摂取することが必要です。ビタミンDが不足すると身長の伸びが悪くなったり、O脚気味になったりすることがあります」(工藤先生)

日焼け止め対策は、ビタミンD生成の妨げに。窓辺の日光浴も効果なし

ビタミンDは、太陽の光を浴びることで生成されますが、1日何時間ぐらい太陽の光を浴びるといいのでしょうか。

「日光浴の時間は地域や天気、時間によって差があります。冬の晴れた日の日中でも沖縄地方は、30分ぐらい。北海道では2時間ぐらいです。

またビタミンDは、紫外線B波を浴びることで作られます。そのため日焼け止めクリームなどを塗ると、ビタミンDは生成されにくくなります。
窓際で子どもを遊ばせて日光浴をさせるおうちもありますが、窓は紫外線B波を通さないので、ビタミンDは生成されにくいと考えてください。
気になるママやパパは、ビタミンDがとれる乳幼児向けの栄養補助食品などを与えるのも一案です」(工藤先生)

お話・監修/工藤紀子先生 取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部

工藤先生は、離乳食や食事、日光浴で鉄やビタミンDが補えないときは、ベビーフードや乳幼児向けの栄養補助食品を使ってもいいと言います。手作りの肉料理やレバーのメニューだと食べないけれど、ベビーフードだと食感がよく、くさみもないので食べるようになる子もいるそうです。またビタミンD生成に必要な日光浴の地域別目安時間は、国立環境研究所地球環境研究センターのモバイル用簡易サイトでも検索できるので、気になるママやパパはチェックしてみて!ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報モバイル版|国立研究開発法人 国立環境研究所 地球環境研究センター


工藤紀子先生(くどうのりこ)

Profile
小児科医、医学博士。順天堂大学医学部卒業、同大学大学院小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。2児の母。都内クリニックで勤務。近著に「できる子どもの最強ごはんとおやつ術」(文友舎)。

●できる子どもの最強ごはんとおやつ術

定価/1300円(文友舎)

※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です

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