哺乳びんの消毒、いつまで必要? さまざまな赤ちゃんのお世話の始めどき&やめどきは?【専門家】
赤ちゃんの成長に合っていないお世話や、もうやめてもいいお世話を続けていませんか?
赤ちゃんの成長・発達に合わせたお世話をすることで、赤ちゃんの成長が促がせたり、ママやパパの負担も減り、ググっと生活がラクになるはず。
初めてママ・パパが迷いがちな赤ちゃんのお世話の始めどき・やめどきを、発達臨床心理学・保育学の専門家の井戸ゆかり先生と、保健師・助産師・看護師の中村真奈美先生に取材しました!
【迷いがちお世話1】「哺乳びんの消毒」のやめどきはいつ?
【答え/4カ月ごろ】
4カ月ごろには雑菌への抵抗力がついてくるため、哺乳びんは洗剤とスポンジで洗えば衛生面は十分です。心配な場合は、最後に熱湯をかけて。ぬれていると雑菌が増えやすいので、しっかり乾かすことが大切です。(中村先生)
【迷いがちお世話2】「授乳後のげっぷ」のやめどきはいつ?
【答え/7カ月ごろ】
おすわりができるようになる7カ月ごろになると、授乳後のげっぷがママやパパが背中をさすったりトントンしたりしなくても自然に出るようになります。ただし、授乳後に赤ちゃんがそのまま眠ってしまったときは、窒息予防のため体勢を横向きにして寝かせてあげましょう。(中村先生)
【迷いがちお世話3】「パンツ型紙おむつ」を履かせ始めるのはいつ?
【答え/7~8カ月ごろ】
寝返りやはいはいを覚え始める7~8カ月ごろになると、赤ちゃんが動きたがるのでテープ型のおむつ替えが難しくなることが。おむつ替えが大変になったら、パンツ型に移行してみましょう。日中は動きやすいパンツ型、夜はテープ型など、使い分けても。(中村先生)
【迷いがちお世話4】「上下に分かれた衣類」を着せ始めるのはいつ?
【答え/7~8カ月ごろ】
カバーオールタイプの衣類は、はいはいなどの動きを妨げることがあります。おすわりを覚えて、動きが活発になる7~8カ月ごろから、上下が分かれた衣類に替えてみて。着せたり脱がしたりもラクになります。(中村真奈美先生)
【迷いがちお世話5】「お友だちと遊ばせる」始めどきはいつ?
【答え/2才ごろ】
2才過ぎからは、少しずつお友だちと遊べるように。子育て支援センターや児童館などに行くと、お友だちとかかわる機会ができ、いい刺激になります。ただし、無理に遊ばせようとせず、まずは同じ空間で自由にさせてみましょう。(井戸ゆかり先生)
監修/井戸ゆかり先生(東京都市大学人間科学部 教授)、中村真奈美先生(保健師・助産師) イラスト/えんぴつ座 取材・文/ひよこクラブ編集部
井戸ゆかり先生
新米ママやパパにとって、赤ちゃんのお世話をいつごろから始めて、いつごろになったらやめるのか、というような始めどき&やめどきの判断は、なかなか難しいもの。
いざ気になって調べてみても、ママ友、ネット情報、SNSなど答えがいろいろあって、結局何を信じたらいいのかがわからない…と混乱してしまうことも。そんなときに、赤ちゃんのことをよく知っている、プロ=専門家のアドバイスを知ることができると安心です。日々のお世話に役立ててみてください。
参考/『ひよこクラブ』2021年4月号「0カ月~3才のお世話 いつ始める? いつやめていい? 見通しBOOK」
『ひよこクラブ』4月号では、0カ月~3才のお世話の「いつ始める?」「いつやめていい?」を見通し表とともにシーン別で詳しく解説。 さらに、お世話がラクになる“おたすけ便利グッズ”や、1才からのコンビニ・外食メニュー20品目のOK・NG表も紹介しています。