SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 妊活
  3. 不妊治療ってどうはじめるの?ベーシック内容を医師が解説

不妊治療ってどうはじめるの?ベーシック内容を医師が解説

更新


不妊治療をスタートさせてみようと決断したけれど、何をしていいかわからないというカップルに、基礎的な不妊治療を解説します。
ただ、カップルそれぞれによって治療方法も変わってきますし、進め方や方針も医療機関によって異なります。
でも、まずは初めの一歩としてベーシックな内容を知ることからはじめてみてください。

「2人の初めての不妊治療 受診スタートガイド」 #1
※参考:「妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2020-2021年版」

不妊治療の流れは開始年齢によって進み方もさまざま

不妊だと確定するのが「怖い」、と病院に行くのを先延ばしにする人がいますが、妊娠は時間との戦い。女性には妊娠できる年齢に上限があります。もう少し早く治療を開始していたら、妊娠できたかもしれないという人を今まで多く見てきました。

不妊治療の一般的なステップは、検査、タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精です。しかし、不妊治療をスタートする年齢が30歳と40歳では、不妊の原因が同じでも、治療のスピードや内容も変わってきます。場合によっては、妊娠の確率が高い体外受精を最初から行ったほうがいい、という考え方もあります。

また、不妊は女性だけの問題ではありません。男性にも原因が考えられます。子どもを産まない人生を選択しているわけではないのなら、パートナーと一緒に、1日でも早く受診されることをおすすめします。

自然な妊娠に近い状態から治療をスタート

不妊治療を始める際には、女性、男性ともにまず問診を受け、その後、基本的な検査を行います。女性は月経の周期による体の変化の時期に合わせ、いくつかの検査を行います。

また、排卵日に合わせたセックスをするタイミング法で自然妊娠をめざす場合もあります。
自然妊娠をしない場合は、採取した精液を子宮内に直接注入する人工授精を行います。女性への体の負担も少なく、自然妊娠と同じようなしくみです。

年齢や精子の状態にもよりますが人工授精を6~7回行い、成功しない場合は、培養液の中で卵子と精子を受精させ、できた受精卵を子宮内に戻す体外受精を行います。成功しない場合は、さらに高度な医療である顕微授精を行います。

おおまかな治療の流れ

【Step 1】検査&タイミング法
目安:3〜6ヶ月

【Step 2】人工授精
目安:3〜6ヶ月

【Step 3】体外受精・顕微授精
目安:6〜24ヶ月

※「目安」は平均治療期間です。個人差があります。

不妊治療にかかわるスタッフは


●医師
女性の不妊の場合は産婦人科医、男性の場合は泌尿器科医、可能であれば生殖医療専門医が担当。

●看護師
診察や手術の補助、治療内容の説明など、医師のサポートをします。

●胚培養士(エンブリオロジスト)
卵子や精子を預かり、体外受精や顕微授精、胚の培養や凍結を行う専門の医療技術者です。

●カウンセラー
臨床心理士、生殖心理カウンセラー。不妊治療による「心の不安」などを相談できる心の専門家。

●病院のスタッフ
受付などにいるスタッフ。予約や費用などについて相談することができます。

■監修:東京医科大学 教授 久慈直昭先生

慶應義塾大学医学部卒。現在、東京医科大学にて、生殖医学、不妊症を専門とする。日本産科婦人科学会専門医、生殖医療専門医、臨床遺伝専門医。共著に『今すぐ知りたい!不妊治療Q&A』(医学書院)。

■イラスト/多田玲子
■取材・文/長谷川華

※記事内容、日付、監修者の肩書、年齢などは掲載当時のものです。

▼『妊活たまごクラブ 不妊治療クリニック受診ガイド 2020-2021』は、妊活から一歩踏み出して、不妊治療を考え始めたら手に取ってほしい1冊。

妊活の人気記事ランキング
関連記事

妊活の人気テーマ

新着記事
ピックアップ
不妊治療クリニック&体質改善施設
たまひよ妊娠判定チェック
あかほし
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。