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働く妊婦さん必見!出産前に押さえておきたい、上手な産休の入り方【専門家】

更新

妊娠中の女性の同僚に触れるビジネスウーマンは、現代のオフィスでバンプ
monkeybusinessimages/gettyimages

仕事をもっている多くの妊婦さんにとって、産休入りは一つの区切り。職場との関係を復帰後もスムーズにするため、休みに入る前にやっておきたいことがあります。女性のキャリア・働き方の専門家である毛利優子さんに聞きました!

引き継ぎをしっかりした人が“デキる”人

産休を取る際は、人間関係をよくしておくことがとても大事です。仕事の引き継ぎは産休前にすることの一つですが、その工程をできるだけスムーズにして“デキる”人を印象づけておきましょう。「仕事の引き継ぎがきちんとしている人=能力が高い人」といえます。誰にでもわかりやすい引き継ぎができるように、今の仕事を徐々に整理して、言われる前に「見ればわかる」くらいの引き継ぎファイルを作っておいて。自分がいなくても後任者が困らないよう、ある程度、仕事をマニュアル化しておくといいと思います。

【引き継ぎ手順の一例】

①担当業務の洗い出し

②後任者を決める
(決めてもらう)

③担当業務のマニュアルを作成
(仕事の流れ、関係者の連絡先リスト、注意事項の申し送りなど)

④後任者に一度、業務を担当してもらう

産休・育休を取る場合の手続きをする

産休中は給料が出ない会社がほとんど。その間の生活をサポートするために健康
保険から「出産手当金」が支給されます。職場の健康保険担当者に確認してみ
ましょう。また、育休中も原則、無給ですが、仕事を継続する人には雇用保険から「育児休業給付金」が支給されます。職場で申請書をもらい、記入して提出すると、数カ月後に振り込まれます(以後、2カ月ごとに受給)。産休に入る前に、職場の担当者に確認しておきましょう。

※給付金の受給には条件がありますので、必ず支給されるとは限りません。

産休に入る前は「ご挨拶」メールを

産休入りする前に、職場でお世話になった人すべてに会えるとはかぎりません。とくに最近は、在宅勤務を推奨している職場も多いため、産休入りする際は「ご挨拶」のメールを送りましょう。送る相手は同じ部署や、日頃から業務上接点のある他部署の方、お取引先を中心に送ります。とくにお世話になった人には、可能ならば電話など口頭で感謝の気持ちを伝えて。

【産休に入る前の取引先へのメール例】

株式会社△△ ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社✕✕の玉田です。

私事で恐縮でございますが、このたび第1子を授かり、お休みをいただくことになりました。
復帰は来年4月ごろを予定しております。

休暇中の業務につきましては、□□が担当させていただく予定です。

次回のお打ち合わせの際に一緒に伺い、ご挨拶をさせていただきたく思っております。

私事でご迷惑をおかけいたしますが、引き継ぎなど十分に配慮しますので、今後とも変わらぬご愛顧のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。

玉田

監修/毛利優子さん 取材・文/たまごクラブ編集部

産休は、職場に勤めてから初めての長期休暇となる人がほとんど。デスクの整理や私物の片づけなども必要ですね。産休直前に慌てて手をつけるのではなく、スケジュールに余裕をもって徐々に始めていって。産休中は「出産報告」、育休中は「保活の結果」や「復帰の時期」などの報告、相談も忘れずに行いましょう。

参考/『初めてのたまごクラブ』秋号「ワーキング妊婦の7つの“壁”を乗り越える!」

毛利優子さん

Profile
Flexible Career代表。女性のキャリア・働き方の専門家。大学在学中に長男を出産。大手監査法人に就職後、4人の育児と仕事を両立させながら転職・起業。近著は『これで解決。働くママが必ず悩む36のこと』(日本実業出版社)。

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